ここは天国ですか?
「大丈夫か?クロエ。」
はぅっっ!
ゼノ様に初めて名前を呼んで貰えた!
う、嬉しい…
「あ、りがとごじゃいま…しゅ…」
うわぁ、絶対今私顔真っ赤だ…
しかもなんかいい匂いが…ナニコレ、男の人って汗臭いもんじゃないの?
クロエはゼノの首筋あたりをくんくんと匂いを嗅いでいるとゼノはくすぐったかったのか
「んっ」
と小さく声を漏らした
ぐっはぁぁあぁ!
な、なんて色っぽいんじゃぁ!!!
「ふぁっ!!しゅ、しゅみませんんんん!!!」
こんな変態な子供でほんと!!
いや、精神年齢28歳だけど!!
「いや…」
少し顔が赤く見えたのは気のせいかな?
♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢
ハクは無事、お母さんと再会出来たのでここでお別れだ。ちょっとの間しかいなかったけどやっぱり寂しいな。
「じゃーねぇー!」
「ピュイ〜!」
「グルァァ〜!」
手を振りながら2匹のドラゴンを見送る。
ハク、もう変な人に捕まるんじゃないよ!
と小さくなったハク達を見ていると背後からヌゥ…と巨大な影が…
「オイ、何俺の事忘れてんだよ。」
すみません、すっかり忘れてました。
ぶっすーと不貞腐れたブレイン団長は、はぁぁぁと息を漏らした。
「とりあえず詳しい事情をチビ助から聞いとけ、後で陛下に報告するからな。んじゃ、俺帰るわ。早く帰って酒飲みてぇし」
「…はい。」
よかった…まじ恐かった…
ヒラヒラと手を振り帰っていくブレインを横目に正気を取り戻した父にジーク、他の人達がこちらに来た。
「クロエ、お前無属性魔法使えたのか?!しかも中級って!今夜はミアに頼んで赤飯じゃ!!」
「ギルド長、落ち付いてください!…とりあえず、クロエちゃんお疲れ様。今日は大活躍だったね。」
「ふ、ふぁいっ」
絶対赤飯だっ!と叫んでいる父にジークさんが宥めながらお礼を言う。こんな子供にお礼だなんて、ジークさん、出来た大人や…
じーんとしてると何故かゼノがクロエを支える手が少し強くなった。
「?」
なんだろ…もしかして私、重かったかな?!
そうだよね、ずっとゼノ様に抱っこされるなんて図々しったら…
「ぜぇのさま、わたし、おもかったでしゅか?」
「ん?いや、全然そんな事はないがどうした?」
「いぇ…」
私が言い淀んでいるとふと思い出した様にゼノ様が私に問う。
「そういえば、さっきエンシェントドラゴンに攻撃されそうになった時に一度攻撃が弾かれたんだがもしかして…クロエが?」
確証は無いがなんとなくそんな様な気がするので、と軽い気持ちでクロエに聞いたゼノだったが
ここは忘れてはいけない。
ゼノに嘘がつけないクロエは馬鹿正直に
「あ、ふぁい、わたし《神の加護》あるんで」
あ、いけね。と思ったが時すでに遅し…
「は?」
唖然としているゼノに
「なぁにぃぃい?!今夜は赤飯にオーク肉追加じゃぁぁぁあ!!」
興奮し過ぎて目が血走っている父
「え?!クロエちゃん、それって国宝級だよ?!」
驚きを隠せないジークに…
すっかり忘れていたが、そこには私達以外にも《ヴァンガード》《ウィンドミル》の皆様がいるのだ。




