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『あなたの財布を溶かします!〜ざまぁから始まる贅沢生活〜』  作者: 蒼


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49/50

49. 噛み合う頃には

まずは、この書類の山から片付けなくてはならない。


整理を進めていると、見覚えのある領地の決算書が出てきた。


カイルの実家だ。

数字を眺めて、私はしばらく黙った。

(……改めて見ると、私、相当な額をおねだりしたのね)

自分のことながら、少し呆れた。


やがて休憩時間になる。

お茶の用意をしようと顔を上げると、レオンハルト様はすでに休憩用の席に座っていた。

以前は「休憩など必要ない」と言っていた人が、今では誰より楽しみにしている。

(本当に、可愛らしい方)

私は微笑みながら、お茶を淹れた。

仕事では、不思議なくらい話が噛み合う。

けれど一歩仕事を離れれば、相変わらず話が噛み合わない。

そんな日々が、しばらく続いた。


幼い頃から母に礼儀作法を教わっていたこともあり、王弟妃としての教育は滞りなく進んだ。

母が侯爵家の出身だったこともあり、王家との婚姻に大きな障害もなかった。


そして――。

ようやく私たちの話が噛み合う頃には、結婚の日が目の前まで迫っていた。


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