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37. 先に掘ってました。
私はカイルより先に、信頼できる専門家を連れて現地調査を行っていた。
そして――。
予想は当たった。
掘り出した岩を調べていた専門家が、目を見開く。
「お嬢様……これは上質な鉱石ですぞ」
「本当?」
「ええ。我が国ではほとんど産出されておりません。隣国から輸入されているものと比べても、遜色のない品です」
専門家は鉱石を両手で持ち上げ、天を仰いだ。
「生きているうちに、これほどの鉱山に出会えるとは……なんたる幸福!」
目には、うっすら涙まで浮かんでいる。
私は思わず、くすりと笑った。
「このことは、まず国へ報告します。それまでは誰にも話さないでくださいね」
「勿論ですとも!」
「それから……このまま皆さんを雇い入れたいのですが、お願いできますか?」
「こちらからお願いしたいくらいです!」
その日のうちに、私は王弟殿下へ手紙を書いた。
報告を受けた王弟殿下は、すぐに国王陛下へ話を通してくださった。
そして――。
我が家にかなり有利な条件で、契約がまとまった。
鉱山の権利の一部を王家へ渡す。
その代わり、採掘に必要な資金と人材は国が用意する。
さらに、鉱山と我が家の警護まで引き受けてもらえることになった。




