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35. 鉱山を掘ってみた。
男たちが帰ると、俺はすぐに以前から目をつけていた鉱山の専門家たちを集めた。
エレノアの机から盗み見た、あの地図。
あの丸印の場所へ向かう。
鉱山さえ見つかれば、すべて取り戻せる。
俺は、そう信じて疑わなかった。
やがて、岩肌ばかりが続く場所へたどり着いた。
早速、作業員たちがツルハシを振るい始める。
カン、カン、と乾いた音が山に響く。
だが――。
いくら掘っても、出てくるのは岩ばかりだった。
専門家は掘り出された石を一つずつ砕き、念入りに確認していく。
「……鉱石は混ざっていませんね」
またそれか。
(おい。高い金を払ってるんだから、さっさと宝石のありかを見つけろよ)
危うく口から出かかった言葉を、ぐっと飲み込んだ。
「場所を変えてみましょう」
少し離れた場所を掘る。
また岩。
さらに場所を変える。
また岩。
一日。
二日。
三日――。
それでも、出てくるのは石ころばかりだった。
「…………」
俺は、目の前に積み上がったただの岩を見つめた。




