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『あなたの財布を溶かします。〜ざまぁから始まる贅沢生活〜』  作者:


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35/39

35. 鉱山を掘ってみた。

男たちが帰ると、俺はすぐに以前から目をつけていた鉱山の専門家たちを集めた。

エレノアの机から盗み見た、あの地図。

あの丸印の場所へ向かう。

鉱山さえ見つかれば、すべて取り戻せる。

俺は、そう信じて疑わなかった。


やがて、岩肌ばかりが続く場所へたどり着いた。

早速、作業員たちがツルハシを振るい始める。

カン、カン、と乾いた音が山に響く。


だが――。

いくら掘っても、出てくるのは岩ばかりだった。

専門家は掘り出された石を一つずつ砕き、念入りに確認していく。

「……鉱石は混ざっていませんね」

またそれか。

(おい。高い金を払ってるんだから、さっさと宝石のありかを見つけろよ)

危うく口から出かかった言葉を、ぐっと飲み込んだ。

「場所を変えてみましょう」

少し離れた場所を掘る。

また岩。

さらに場所を変える。

また岩。

一日。

二日。

三日――。

それでも、出てくるのは石ころばかりだった。

「…………」


俺は、目の前に積み上がったただの岩を見つめた。

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