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『あなたの財布を溶かします。〜ざまぁから始まる贅沢生活〜』  作者:


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33/39

33. 取り立て

月末になると、支払いを求める商人たちが次々と屋敷へやって来た。


宝石。

ドレス。

装飾品。


積み上がった請求書を前に、とうとう金庫の金が尽きた。

仕方なく、領地の一部を担保に金を借りることにした。


……だが、原因はエレノアへの贈り物だけではない。

鉱山が手に入る。

そう確信してからというもの、俺は以前より金遣いが荒くなっていた。

どうせ近いうちに、大金が転がり込んでくる。

そう思えば、カジノでもつい賭け金が大きくなる。

負けても、次で取り返せばいい。

鉱山さえ手に入れば、この程度の損など何でもない。

そう考えているうちに、負けは積み重なっていった。

月が変わっても、請求書は減らない。


むしろ、一枚。

また一枚。

増えていく。


「……まずいな」

さすがに、首が回らなくなり始めた。

それでも今さら、エレノアへの贈り物を止めるわけにはいかない。

婚約者の座を他の男に奪われれば、鉱山まで失う。


だったら――。

もう少しだけ借りればいい。

そうして俺はとうとう、普段なら近づきもしないような金貸しからまで、金を借りることになった。

鉱山さえ手に入れば、全部返せる。


その時の俺は、本気でそう信じていた。

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