↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『あなたの財布を溶かします。〜ざまぁから始まる贅沢生活〜』  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/35

29. 鉱山(2)

「やったわ! 鉱山が見つかった!」

足が止まった。


「これで領地も安心ね。嫁ぎ先だって、きっと見つかるわ。良かった……」

(……なんだと?)

この貧乏領に、鉱山?

嘘だろう。


いや――。

あのエレノアだ。

腹は立つが、知識だけはある。

そんなあいつが、鉱山を見間違えるとは考えにくい。


俺は一呼吸置いて、扉を開けた。

エレノアが驚いたように振り返る。


その瞬間。

机の上にあった何かを、さっと引き出しへしまった。

見逃さなかった。


「あら、いらっしゃい。カイル様。どうしたの?」

(まずいな)

今ここで機嫌を損ねて、別の男を婚約者に選ばれたら困る。

……あの宝石は先行投資だった。

そういうことにしておこう。


「いや。急にエレノアの顔が見たくなってね」

にこりと笑う。

「次に出かける予定でも立てようかと思ってさ」

「まあ、嬉しい。待っていて。お茶を用意してくるわね」


エレノアは嬉しそうに部屋を出ていった。

(相変わらず、侍女の一人もいないのか。呆れるな)

……まあ、今回は都合がいい。

足音が遠ざかるのを待つ。

俺は机の前へ立った。

そして、先ほどエレノアが何かを隠した引き出しへ手をかける。


中にあったのは、一枚の地図だった。

広げてみる。

山の一角に、丸印がついている。

「…………」

口元が緩んだ。

(これが、鉱山のありかか――)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。