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『あなたの財布を溶かします。〜ざまぁから始まる贅沢生活〜』  作者:


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14/37

14. 鉱山

「カイル様、聞いて。もしかしたら、うちの領地に鉱山があるかもしれないの」

「鉱山?」

「ほら、この前一緒に視察した場所よ」

私は興奮を抑えきれず、身を乗り出した。


「あそこに咲いていた花、色が少し違ったでしょう? 気になって調べてみたの。土に含まれる鉱物の影響で、花の色が変わることがあるらしいわ」

「それじゃあ……」

「ええ。まだ調査は必要だけれど、あの辺りに鉱脈があるかもしれない」

私は目を輝かせた。


「もし本当なら、領地も、妹たちも――」

「よくやった、エレノア」

不意に腕を引かれた。

「きゃっ」

気づけば、カイル様の胸の中にいた。


「これで僕たちの未来は安心だな」


初めて抱きしめられた。

カイル様の胸は温かく、すぐそばで鼓動が聞こえる。

ずっと気を張っていた身体から、力が抜けていくようだった。


――この人となら、大丈夫。

その時の私は、そう信じていた。

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