第6話 これからのこと
部屋に戻ってからすこしバタバタしたが落ち着くとこれからのことについて話し合いが再開した。そして様々なことが決定した。
まず婚約の発表時期についてだが一旦婚約が決まったということだけを公表し正式な発表は少し先となりおそらく私が13歳になった時のデビュタントの時期にはなるだろうとのこと。理由としては今回の婚約がいきなり決まったため我が家の準備が必要であること。また、私ももうすぐティスピア王国の国立学院に入学するのでいきなり大国の皇太子妃が入学するとなると警備上の問題が発生することなどが挙げられた。なので双方婚約者はいるが相手は今は発表しないという方針だ。これはこの世界の貴族間での結婚ではままあることらしいのでそこからばれることもないだろうとのこと。あと、正直いうと私に護衛は必要ないと思わないこともないがそこは見栄として必要らしい。
つぎに私がこちらに来る場合の転移についてだが、それは転移先の部屋と私の部屋を皇城の中に用意するのでそこに転移する。その部屋から移動してヴィル様との交流や皇太子妃教育を行うとのことである。
また私の皇城内での移動についてだが近衛の護衛をつけ私自身はヴェールを被ることで身バレを防止するらしい。正直移動方法も身バレ予防についても魔法を使えば直ぐなのだが、いきなり転移してこられたりいきなり目の前から消えられるとたまったものではない!ということらしい。
あと皇太子妃教育についてだが教師は今日は不在の皇妃陛下のつてで選んでいただくことになった。
など今回の話し合いで決まった大事な内容はこれくらいである。そのほかにも細々したものも決まりやっと落ち着けるようになった。
「やっと一区切りついたな。ヴィルもとうとう婚約か~、時間とは早いものだな、ライゼス」
「そうですね陛下。いつの間にかシアも成長して婚約ですよ。うれしいやら悲しいやら」
「いい加減堅苦しいのはよせよライゼス。これからは身内だぞ。昔みたいに行こうじゃないか!」
え?と私が疑問に思っているとお父様がため息をついた。
「ウィル、お前は少しは大国の皇帝である自覚をもてよ」
「公の場ではしっかりするさ。けど今は身内しかいないんだ。別にいいじゃないか。そうだ!ライゼス!婚約を祝して一杯付き合え!」
「はあぁ、わかったわかった」
そういい二人は近衛を引き連れて出て行った。
その状況に私もヴィル様も驚いているとお母様から二人に向けて説明された。先帝と先代侯爵が非常に仲が良くその影響であの二人は小さいころからの仲らしい。だが二人も先代から引き継いだり子供のことがありきっぱり会う時間が無くなってしまったらしい。なので今回久しぶりに気を抜いて話せる時間らしい。私とヴィル様はあんなに仲が良かったことを知らなかったのでとても驚いた。
「そんな二人の子供同士が結婚するんですもの、陛下のテンションが上がるのもうなずけるわ」
ちなみに二人の影響で皇妃陛下とお母様も非常に仲が良く頻繁に手紙のやり取りをしているらしい。そこにも私とヴィル様は驚いた。
そこからはお母様と私とヴィル様で色々と話していた。
すると陛下とお父様が帰ってきた。
「それじゃあこれから双方忙しくなるだろうがよろしく頼む」
と陛下が言い私たちは帰宅するために馬車に乗った。のではなくとある部屋に着いた。そこは話し合いの直後の用意された転移をしてくる部屋である。
今回は陛下の手配で直接屋敷まで転移で帰ることになった。ありがたい限りである。おかげで窮屈な馬車に数日乗る必要もない。
「今回の話をうけてくれてありがとう。次来る時までにリリーシア嬢の部屋は用意しておくよ」
「ありがとうございます陛下。ヴィル様もまたお話ししましょうね」
「ああ、楽しみにしているよ!」
「それでは失礼します」
そういって私たちは屋敷の庭に転移した。




