第3話 魔法検証!
鑑定の儀が終わって馬車での帰宅中、両親は悩んだ顔で俯いていた
鑑定の儀では一般的に火・水・風・土・闇・光のどれかが鑑定結果で出てくる。まれにそれ以外の鑑定結果が出る。例えば”看破”や”結界”などである。それらをまとめて特異魔法と呼ぶ。特異魔法を持った者の、将来性は非常に高くなる。しかし、明確なデメリットも存在する。それは指導を受けることが難しいということである。ある程度先駆者が存在する特異魔法は指導や資料によって使うことが出来るかもしれない。時空魔法などという魔法はこの世界で初めてだと神殿長から教えてもらった。ということは先駆者がおらず指導を受けることができない。それは自分で1から魔法を理解しなければならないということである。それは非常に困難な道である。
などと両親は考えているんだろう。
「二人とも、特異魔法のことは隠した方がいいと思うか?」
「わたしは隠した方がいいと思うわ。」
えっ、こそこそと魔法を使うのは面倒くさい。
「お父様、私は隠さなくていいと思います。どのみち隠していていつかばれるならいっそ最初から隠さなくてもいいのでは?」
私は急いでそれっぽい言葉を並べてみた。
「う~ん」
2人とも悩んでいるのでもう一押し。
「あとわたしがこそこそするのが面倒くさいです」
「あなたねぇ、、」
すっごい呆れられた。
「確かにシアの言う通りかもな。魔法の練習をしてなかったらどっちにしろ怪しまれられる。それならいっそ堂々としておいたほうが簡単かもしれないな」
「あとシアは隠しごとに向いてなさそうですものね」
「私でもそれくらいできますよ!!」
そういうと2人とも笑い出した。
「そうだね、シアに隠しごとは向かないよ」
「お父様まで?!」
「まあまあ落ち着きなさい」
そんな問答をしているといつの間にか屋敷についていた。
屋敷の玄関には使用人がそろって出迎えていた。
「おかえりなさいませ、皆様」
「ああただいま、レドリックとキャロルは書斎に来てくれ」
「かしこまりました」
そういってレドリックを先頭に5人で書斎に着く。
「シアの鑑定の結果が特異魔法だった。3人で話し合った結果、公表とまではいかないが隠すことはしないことにした。だから二人には使用人にそれとなくシアは特異魔法だっていう情報を回してほしい」
「「承知いたしました」」
「シアはがんばって魔法を特訓してくれ」
なんて会話をしてから3か月が経った。私は
「シアー、降りてきなさーい!」
「は~い、お母様!」
空中にぷかぷか浮いていた。
3か月間魔法を特訓&研究した結果様々なことが出来るようになった。
エミーリア様のいう通り前世の知識から再現してみた。前世で人並みにはラノベやアニメは嗜んでいたのでそこからヒントを得ることが出来た。
まず1つ目はが浮遊だ。これは自分のいる空間を操ることで浮遊している。
2つ目は転移である。私が行ったことのある場所や目印があればそこに物や人を転移させることが出来る。
3つ目は異空間収納。魔法で作り出した異空間に物を収納できる。中は時間が停止しているので食べ物も腐らない優れものである。
4つ目は思考加速である。これのおかげで書庫の本を全部読み終わってしまった。
この4つはこの3か月ずっと使っている。便利すぎて手放せないものである。
これはキャロルから聞いた話なのだがもともとこの屋敷では天使と呼ばれていた私が空中をプカプカしだして「お嬢様がとうとう本物の天使になった」と話されているらしい。実はこれと同じことを両親にも言われている。すこし恥ずかしいが便利なのでそれは甘んじて受け入れよう。
「浮いてばかりだと体が動かなくなるわよ?」
「ちゃんと運動はしてますから大丈夫ですよ、お母様」
「大丈夫ならいいわ」
私が運動を始めるきっかけになったのは魔法を使い始めてからキャロルに「すこしふっくらしました?」と言われてしまったことである。それで私は乙女の危険を感じ前世の知識をフル活用してトレーニングを実行した。その結果ふっくらから前より少し細くなったほどである。
「それと来週から家庭教師を呼んで勉強をしてもらいます」
「はいお母様」




