第2話 鑑定&女神様?!
前日夜更かしした私はしっかりと寝坊をかましてしまった。いそいでキャロルに準備をしてもらい両親の待つ馬車に乗り込んだ。
「だから言ったじゃないの、、、」
「ごめんなさい、、、」
「ふふふ、そんなに落ち込むんじゃないの。そこまでは怒ってないわよ。」
「ほらこっちに来なさい」
父はそういうとお母様とお父様の間の隙間をトントンと叩いた。
私はそこに座った。少し窮屈だがそれもまた心地よく、夜更かししたせいか段々まぶたが重たくなってきた。
「あらあら、そんなに夜更かししたの?」
「しょうがない、寝かせてあげよう」
2人が何か言っているが眠くて何を言っているのかわからずそのまま夢の世界に入ってしまった。
「もうそろそろ会えるわよ。私の愛し子」
「起きなさいシア。そろそろ神殿に着くよ」
「おはよう、、、ございます、、」
「ああおはよう」
そんなに長く寝ていたわけではなかったが何か夢を見た気がする。どんな夢だったかは覚えていないが誰かに会った気がする。
ふと馬車の外を見るそこはエストラルド侯爵領の領都リスキアの街並みが並んでいる。領都にはたまに両親と来ているので見慣れている。しっかり整備された西洋風なきれいな場所である。
今回の目的地の神殿は領都の中でも一番大きな建物でありとても荘厳な見た目をしている。
この神殿は主神エミーリア様を崇める神殿である。この大陸で1番多い宗教で、ティスピア王国の隣にある大国ローセンティア神聖帝国に総本山を持つ。
神殿に着くと神殿長に出迎えられた。
「ようこそおいでくださいました。すでに準備は整っておりますのでこちらにどうぞ」
私たちは神殿長に案内されて少し広めの部屋に通された。
その部屋にはエミーリア様の彫像と鑑定台だけがある部屋だった。
「本日リリーシア様にはこちらで鑑定の儀を行っていただきます。早速ですが鑑定の儀を行いますか?」
「はい」
「了解致しました。それではこちらの台の前までお越しください」
私は鑑定台の前に着くとふとエミーリア様の彫像を見上げた。彫像がこちらを見て微笑んだ気がしたが気のせいだろう。
「それでは鑑定の儀を行います。台に手を置いてください。」
私は緊張しながら台に手を置いた。
目の前が真っ白になった。
「はじめまして、リリーシア」
私は気が付けば真っ白な空間にいた。そして目の前には神殿にあるリリーシア様の彫像にそっくりな銀髪蒼眼の女性がいた。
「エミー、、リア、、様、、?」
「ふふっ、そうよ。私はエミーリア、この世界を作った神よ。会えてうれしいわリリーシア」
私はパニックで頭が真っ白になった。神様の存在を信じていなかったわけではないがまさか本人?本神?に合えるとは思ってなかった。
「今の状況に混乱しているみたいね。まずここがどこか説明しましょうか。ここは神域。私が許可を出したものしか入れない場所よ。あなたはいま意識だけがここにきているわ。だから安心して」
「それはよかった、、です」
それを聞いて少し落ち着いてきた。
「私はなぜここに?」
「そうねえ、一言でいえばあなたのこと気に入ってるからよ」
「え?」
「あなたがこの世界に転生してきたのはたまたまだったのよ。この世界に転生させる以上転生させて大丈夫か確認したのよ。それであなたは前世はあまりいいものだったとはおもってないわよね?」
私はそれに頷いた。
「そんな人生を過ごしていたのにのに変な方向に走ったりせずに魂も強くきれいなまま。そんな人間を私は今まで見たことがなかったの。だから私はあなたにこの世界では幸せになってほしい。そう思っているわ」
「ありがとう、、、ございます、、?」
前世の行いで今の幸せがあるならきっとよかったのだろう。
「あなたは今幸せ?」
「はい!とっても幸せです!!!」
「ふふっ、ならよかったわ。これからも地上に干渉しすぎない範囲で支えてあげるから楽しみにしててね」
「これ以上幸せになったら天罰とか落ちないですか、、、?」
そこでエミーリア様は吹き出した。
「私が天罰落とす側なんだから落ちるわけないじゃないの」
「た、たしかに!?」
エミーリア様はまだ下を向いて肩を震わせている。落ち着いてきたときにエミーリア様思い出したように「あっ」と言った。
「そろそろ時間ね。何か聞きたいことはある?」
「私が使える魔法って何なんですか?」
「ここで教えちゃうとあとの驚きが減っちゃうじゃない。でもそうねえ、使うときのヒントは前世の意識があれば使いこなせると思うわ。」
「?わかりました?」
それを聞いたら周りが白くなっていった。
「時間ね。あなたが会いたいと思えばその日の夜にでも夢に出るからいつでも呼んでね」
そう言いながらこちらにウインクしてきた。
私はおもわずクスッとしながら
「ありがとうございます、エミーリア様。それではまた。」
「鑑定結果が出ました。」
鑑定結果が鑑定台の上に映し出された。
そこには
”時空魔法”
と書かれていた。




