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今世こそは気ままに暮らしたい!!!~時空魔法で自由に生きる~  作者: 藤尊
第1章 転生

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第1話 転生


 わたしの人生は散々なものだった。両親は私がまだ小さいときに事故で亡くなり叔母に引き取られた。叔母はわが子のように大切に育ててくれた。大人になり叔母に恩を返そうと会社に就職したがそこがとんでもないブラック企業だった。そこで無茶をした結果、その無茶がたたり過労死してしまった。




「散々な人生だったな~」

「?なにかおっしゃいましたかお嬢様?」

「ひとりごとよ」


 そう。わたしは転生したらしい。自分が転生者だと気づいたのはつい1ヶ月ほど前に高熱を出し意識が朦朧とし、一時は命も危うかったらしい。その時に前世の記憶を思い出した。


 今世の私はユーレルド大陸にあるティスピア王国のエストラルド侯爵家の当主ライゼスとその妻マーガレットの間に長女のエストラルド・リリーシアとして生まれた、銀髪蒼眼のかわいらしい見た目をしている。現在は7歳である。両親は絵に描いたような美男美女であり、その血を受け継いだ私は両親や侯爵邸の使用人から”天使”と呼ばれ非常にかわいがられている。


「お嬢様、準備が整いました」

「ありがとうキャロル」


 キャロルは私専属の侍女である。キャロルはエストラルド侯爵家の家令の娘で私の身の回りを一手に引き受けてくれている。非常に優秀な侍女である。

そんな優秀な侍女に先導されて私は食堂に入った。食堂に入ると両親はすでに着席しており私を待っていた。


「おはようございます!お父様お母様!」

「おはようシア」

「おはようシア、今日も元気ね」


 そんな会話をして食事を始める。


「シアは今日は何をする予定なんだい?」

「今日も書庫で本を読む予定です」

「シアは勉強熱心ね~」


 転生してから私はこの世界のことについて知るために本を読んでいる。前世の時から勉強は得意だったので書庫で本を読み漁るのも結構楽しんでいる。


「勉強熱心なのはいいけど遅くまで遅くまで起きたりしないでしっかり寝るのよ?」

「わかりましたお母様」

「特に今日は早く寝るんだよ。明日は鑑定の儀があるんだからね」


 そう明日は鑑定の儀である。鑑定の儀とは7歳の子供が魔法の適性を神殿で鑑定してもらうことである。実は魔法の鑑定は生まれた瞬間から可能なのだが小さいうちに魔法を行使するとその後の成長を妨げるとして7歳未満の鑑定を大陸で禁止している。

 転生してきてこの世界が魔法の使える世界だと気づいたときはとてもテンションが上がった。いつもならこっそり夜遅くまで本を読んでいるのだが今夜だけは早く寝ようと決めている。


「私も明日が楽しみなので早く寝ます!」

「それなら大丈夫だね」

「シアはどんな魔法が使えるのかしらね。いまから楽しみね」

「ああ、そうだね」


 両親はそう言いながら私のそばまで来て頭をなでてくれた。前世の私は両親を早くに亡くしてしまった。なので血のつながった両親からの愛情というのは受けたことがなかった。しかし今世ではこれでもかというほど溺愛されていると感じれるほどに両親は私を愛してくれている。それがとても嬉しかったし、この幸せを守るためならなんだってできるとさえ思える。


「それじゃあ私は仕事にもどるよ。明日の分も終わらせないといけないからね」

「私も今日は忙しいからあまりシアには構えないかもしれないわ。」

「シアのこと頼むよキャロル」

「了解いたしました当主様」


 そういって二人は名残惜しそうにこの場を去っていった。


「それじゃあわたしも書庫に行こうかな」

「ご案内いたします」

「ありがとうキャロル」


 そういって書庫に行った私はしっかりいつも通りの時間まで本を読み自室でも夜遅くまで本を読み次の日しっかり寝坊するのであった。


 

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