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異世界転移のんびり自由に生きます  作者: 桂崇
第5章 ルセイドの宿屋とホルスウィナー

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第94話 ミッドランド公爵家の町 前編

レイとレインが契約書を読み終わり相談をしている

「レイよ、何か問題でも有ったか?」

「公爵様、この契約だと男爵家がもし加工方法が解ったら、利益は投資した貴族達にほとんど渡ってしまいます。 クリアナ様より加工方法を調べて欲しいと頼まれましたが、やはり独占権は貰えないなら何もする気になりません」

レイが説明をしている

「各家は投資をしているのだから仕方無いだろう… 投資の利益は必要だろう」

「投資の利益ですか? 何処から何処までの利益か規定が無いですが… 」

「男爵領内で販売と加工した物の利益になっている。 問題は無いだろう」

「そうか… 男爵家はその為に果樹園をマーブリル子爵領に近い方に多く作ったのか… 加工方法が解ったらマーブリル子爵家に売り付ける為に… 契約違反にはならないから」

レイが笑みを浮かべている

「は? 確かに… その通りだな… 男爵家に確認をするか… 」

「木の実等を買取って2次加工を持ち帰ってやれば、利益は投資した貴族に渡らないか… 独占権も確立出来るな… 公爵様に良いように扱われたから、このぐらいは後ろ盾してもらえるだろうし… それが良いかな…」

レイが笑みを浮かべている。公爵が苦笑いしている

(目の前で言うことか… アーマーリザードの件を押し付けたのがバレているのか? アルミナリナーを使い公都に呼んだのもバレているだろうが… 木の実の件で褒美と相殺も良いが… 他の貴族が納得しないだろう… 一時的にレイの利益になっても最終的に男爵家が真似て加工すれば、利益は貰えるが… 一時的にレイの後ろ盾になって将来の利益を得れば良いだろう…)

「後ろ盾はしよう… レイが何を考えているかは解らないがな…」

公爵がレイを睨んでいる

「帰りに買って研究するかな… ついでに栽培方法も教えてもらって準男爵家と公爵領内で栽培させれば良いかな… 」

レイが笑みを浮かべている


レイと公爵が世間話をして帰ろうとしている

「レイ、アーマーリザードの件冒険者ギルドに行ったのか? 」

「え! 行く気無いですけど」

「やはりな… 執事を同行させる。 ブロイスト」

公爵が呼ぶと執事が入ってきてレイに挨拶をしている

「レイ、公爵家に用が有ればブロイスト宛に訪ねて来るように、レイの担当執事だ! ブロイスト案内を頼むぞ… 」

公爵がレイを見ながら説明している


執事と冒険者ギルドに向かい、男爵家で受け取った書類を出して見せる

「アーマーリザード3体討伐確認… 何故男爵領内の件でこちらに?」

支部長が苦笑いしている

「冒険者ギルドに寄りたく無かったそうです。 報酬はルセイド伯爵領内の冒険者ギルドに送金をしてください… ランクアップについても必要でしょう… ホルスウィナー様とアルミナリナー様の護衛中に倒しているのですから、それとこれは護衛任務の完了の証明書になります。 報酬はルセイド伯爵家の町で受け取るそうです」

執事が淡々と説明して支部長ががレイを見ている

(若いが… こちらで判断は無理だろう… 住んでいるのがルセイドの町ならそっちに任せるか… ランクアップも推薦は出来るが… 公爵様よりの事実上の命令だろう…)


冒険者ギルドを出ると執事の案内で防具屋でアーマーリザードの革の加工の約束と武器屋と商会の紹介を受けてから、宿屋に戻る

「御主人様、かなり優遇してくれています」

レインがレイを見て言う

「公爵様は住んでほしいと望んでいるようだな… それも後ろ盾と宣言をした様な感じだし… 帰りの食料や交易品も買いやすい様にしてくれているし… 商隊を作って町を繋ぐかな… その前に帰りに特産品を集めるかな… ついでにもう少し旅をするかな… 公爵家の隠れた特産品も集めたいし…」

レイが笑みを浮かべている

「良いですが、この宿屋の料理… まずいです」

レインが考えてから言う

「それも… メイド警備隊に作らせるか… 乾燥させた香草も多く持ってきているし… ついでにこの町の調味料沢山買って研究するかな…」

レイが考えていると、レインが微笑みながら見ている


翌日レイ達は防具屋で採寸してもらい、町中を歩き鑑定持ちと相場眼持ちが鑑定しながら商品を見て回っている

「この麦安いです」

相場眼持ちが説明すると、鑑定持ちも同意している

「この麦は何処産かな?」

レイが笑顔で店主を見ている

「ミッドランド領内だが、買うのか?」

「もう少し安くならないか? そうだな…その袋の大きさならば、40袋ぐらいかな?」

レイが笑顔で交渉を始めると、店主が考えながら交渉をしている

「因みにその豆も用意出来るのか?」

「豆か? 多ければ安くしてやるぞ… 100ぐらい有るからな…」

主人が説明すると、レイが全部買うと言い、店主と相談をして、倉庫に案内してもらい出してもらい、麦と豆の状態を確認して硬貨を支払い、レイとレインの魔法の鞄に入れている


「魔法の鞄持ちか… この数を簡単に買うとは思わなかったが… 」

主人が全部入った魔法の鞄を見ている

「安い時に買わないと利益は出ない… 農作物は豊富だな」

「公爵様の御蔭だがな… 領内は治安も良いから結構住みやすいぞ… 何処から来たのか?」

「ルセイドの町だけど」

「ルセイドか… 特産品も無いが、治安も悪いと聞いている… 魔法の鞄持ちなら盗賊からも逃げれるのか? マーブリル子爵の領内は治安が良いからそっちを通って王都に物を運ぶ商人が多いぞ」

「治安か…確かに前はそうだと思うが、 今後は逆になるかもな… 」

レイが笑みを浮かべている

「は? そうなのか? 何故だ?」

「それは公爵家次第だと思うけど… 言えないな… 約束だから」

レイが店主を見ている

「約束か… その内噂が流れるのだろう… 」

店主が何か納得した様にレイを見ている


その後も町を歩きながら商品や食材や調味料を買ってから魔道具屋に向かい、店内を見ている

「何を探している」

店主がレイを見ている

「酒を売っている所で蒸留酒が有ったけど、蒸留する魔道具無いかな?」

「は? あの大きな魔道具か? 奥に有るが… 蒸留酒は色々造られているから新しい蒸留酒は難しいぞ」

店主が説明してから案内してレイがじっくり見ている

「買いたいなら、金貨100枚だが… 今すぐなら金貨60枚にしてやろう… 持ってなさそうだな」

店主がレイを見て笑っている

「金貨60枚か… これでよろしく」

レイが袋を出して金貨を積み上げて数えて言う

「確かに受け取ったが… 何処に運ぶ?」

店主が苦笑いしている

「アリス、魔法の鞄にしまっておいてね」

レイが笑顔で言うと、アリスが魔法の鞄を被せる様にして、魔道具をしまっている。店主の顔が引き攣っている

(魔法の鞄持ち… 相当な金持ちか? 何の蒸留酒か今度聞いてみたいが…)

「これは?」

「暑さを測る物だが…」

「これも… 後は魔導具の作り方の本も有れば」

レイが追加でいくつか買っている


宿屋に戻り、レイは買った調味料や食材の味見をしている


これは唐辛子… 辛さも結構… コトラの実は胡椒と思ったけど…違うか… しかし味のアクセントになりそうな… 安いから多めに後で買い取るか… ハムやベーコンも結構安いから多めに買って帰れば、食糧難にはならなそう… 酢が有ったのは良かったな… 唐辛子から色々作って…豆から醤油も作らせるかな…麦麹なら作れそうだし…

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