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異世界転移のんびり自由に生きます  作者: 桂崇
第5章 ルセイドの宿屋とホルスウィナー

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第93話 男爵家と果実

レイは数個果実をもらって帰り、レイン達が皮を剥いてみんなで食べている

「勿体無いですね… こんなに美味しいのに… 甘くて濃厚な… この味わいならいくらでも食べれそうです」

エリンが食べながら言うと、みんな同じ意見を言っている

「そうだよね… こんなに美味しい果実が… 加工が出来ないなんて勿体無いよね…」

レイが食べながら鑑定を使っている


ん? 一瞬… どれだ? 皮が中級ポーションの材料!! それに種も大きいけど… ん? 種は食べれるのか? だけど… 割ってみるか… 中身は白いが食用では無いのか… 何かに似ているけど… 木の実なら油が取れるのかな? 帰りにまた考えようかな?


「御主人様、何か解りましたか?」

レインが微笑みながらレイを見ている

「種の中身なら油を精製出来るかな? その油をみてみたいけど」

レイが笑顔で説明している

「それならば後で聞いてみますか?」

「今聞いたら面倒になるかも… 帰りに聞こうか? 後は皮を乾燥させた物を作って欲しいかな?」

レイが笑顔で皮を見ている

「それならば後で騎士に伝えて用意しておいてもらいます。種も用意してもらいます」

「そうしてもらうか… 帰りに持って帰れれば良いからな… 」

レイが笑顔で説明している


レイはマリーフォーナに呼ばれて食堂に向かう

「レイ様、御紹介します」

アルミナリナーがレイを見て女性が慌てて立ち上がる

「はじめまして、男爵家令嬢のクリアナです。 あの果実の件でアルミナリナー様に仲介を頼みました」

クリアナが笑顔で説明している

「あの果実で何故そんなに…」

レイが疑問そうにしている

「実はあの果実は祖父が見付けて、やっとの思いで果樹園を大きくして育てた物です。 売り物にならず… 御父様は色々な物を作ってみましたが、加工も全て失敗しています… 祖父が何の為に育てたのか不明で… 領民からも不満が出ています… レイ様が色々な料理に精通しているとアルミナリナー様に聞いて是非お会いしたいと思い参りました」

クリアナがレイを見詰めている

「食べてみましたが、本当に濃厚で美味しいと思いました… ジャムとかにしても美味しそうですが不可能だったのですよね?」

「ジャムは出来ますが、3日で腐ります… 果汁にしてお酒も作ってみましたが… 飲んだら腹を壊すので飲めません… 干して乾燥させましたが… 直ぐにダメに… 領民からは呪われた果実と言われ始めています」

「八方塞がりか… 相当使い物にならないのです… 考えるにも時間や人や資金も必要になりそうです。 かなり難しいと思います… それに活用方法を見付けても、利益は男爵家の物になり活用方法を見付けても利益にならないです」

「そうですよね… 褒美を出しても利益は結局男爵家が得るだけに… 領民でないレイ様からしたら魅力が無いですか? …御父様に約束させます… 活用方法が見つかった場合、販売の独占権と活用方法を聞かないと… それと借金奴隷として私の人生を捧げるでどうでしょうか? 」

クリアナが考えて決意した様に言う

「クリアナ!! 何を言っているのですか!!」

アルミナリナーが驚いて叫ぶ

「アルミナリナー様、私は庶子です。 御兄様が領地を継ぐなら私は政略結婚や領地を支える為に存在します。 この果実が失敗なら尚更誰かが責任を取る必要が有ります… 」

クリアナが説明している。アルミナリナーが驚いてクリアナを説得しようとしている


相当の決意か… 独占権は欲しいけど、クリアナ様は必要無い… お酒も見てみたいな… 何か見落としてないかな…


「クリアナ様、奴隷は欲しく無いです。 独占権は欲しいと思いますが… 活用方法次第です… クリアナ様は自己犠牲を考える前に幸せになる事を選んでも良いのでは無いですか?」

レイがクリアナを見て言う

「それでは領民が納得しません!!」

「領民が納得よりも暮らしが少しでも楽になれば文句は言わないと思います。 クリアナ様も誰かに踊らされているだけです。おそらくこの果実の利権も独占はさせてくれない、裏取引が有る可能性もありますし… 」

レイが考えながら説明すると、クリアナか驚いた様にしてから考えている

(踊らされている? 誰に? それに何の為に? レイ様は何か感じているのでしょうか? 何を調べたら… 独占権を与えると約束しても独占出来ない… 栽培している人達ですか? それとも土地… それとも商人? それとも家臣? 借金? 御父様に言って調べても家臣なら完全に嘘の報告にすり替えられるかも… )


翌日、レイ達は町を出発して街道を順調に進み、数日後、ミッドランド公爵家の町に到着して、レイ達は宿屋に案内されて、ホルスウィナーとアルミナリナーと別れて宿屋に泊まり、翌朝迎えの馬車に乗り公爵家の館に向かう

「レイ、ホルスウィナーとアルミナリナーから昨夜報告は受けたが、予想以上の成果だ! 準男爵家の借金の件は公爵家として認める、男爵家の借金で油断していたが、良く気付いてくれた… マーブリル子爵の暗躍は相当広く行われていると解った以上こちらもそれ相応に動く事になっている」

公爵がレイを睨みながら説明している

「面倒事になるのは嫌なので、聞かなかった事にします」

レイが笑顔で公爵を見ている

「そうか… 所で男爵領の果実の加工は出来そうか?」

「難しいです。 何故気になるのですか?」

「投資の契約で男爵家の売り上げが出れば受け取れる事になっているからな…」

「契約書を読まさせてもらえますか?」

レイが言うと、公爵が執事に伝えて契約書を持ってきて、レイとレインが読んでいる


これ… 独占権男爵家に無いな… 投資した貴族達にほとんど渡るのでは? 加工方法を男爵家に伝えたら全部持っていかれるし… 投資した貴族達の出資で商会を立ち上げて全部そこが取り扱われたら、加工方法を奪われて終わりだし… 男爵家からしたら投資した貴族達への面子が掛かっているのか?

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