第92話 アーマーリザード
レイ達が戦闘準備を終わらせて暗闇の方を見ている
「火球」
アリスか火の玉を作り暗闇に向けて飛ばして近付いてくるリザードに当たり爆発している。草木に火の燃え移り3匹のリザードの姿が見えている
「アーマーリザード!!」
騎士がレイ達の後ろから叫び
「ファイヤーボール」
ファーが魔法を放ち、アーマーリザードに火の玉が当たり爆発している
「硬そう…」
エリンがアーマーリザードを見て呟き、アーマーリザードに近付いて行き、レイも後を追っている
エリンがアーマーリザードの頭に剣を振り下ろして、剣が弾かれて別のアーマーリザードがエリンに噛み付きにくる。 レイが闘気をまとった一撃を下から振り上げる様にアーマーリザードの首に剣が当たり、深々と切り裂き、エリンは飛び退く様にレイの背中に回り込んでいる。アリスの火球がもう一匹のアーマーリザードに当たっている
アーマーリザードが暴れていると、レイも離れて他のアーマーリザードを見て剣を構えている。 エリン目掛けてアーマーリザードが飛び付き、エリンがかわしながら剣を振り上げて、アーマーリザードの顎が上に向くと、レイが剣を突き刺してから無理矢理横に切り裂き、アーマーリザードが鮮血を周囲に飛ばしながら暴れ、もう一匹が飛び付こうとするとファーのファイヤーボールが当たって地面に転がり、起き上がろうとするとエリンが剣を突き刺してから暴れるアーマーリザードから距離を取る
レイ達が警戒しながらアーマーリザードが動かなくなるのを見ている
「硬かったです」
エリンが剣の血を拭いている
「怖いな… こんな強い魔物が現れるなんて…」
レイがアーマーリザードを見ながら言うと、ファーと警備担当達がアーマーリザードに近付いて剣を突き刺して動かないか確認をしている
「リザードって食べれるのですか?」
アリスがアーマーリザードを見ている
「聞いたこと有りますが… 固いと言っていたような…」
レインがアーマーリザードを見ながら呟く
「え! 残念です…」
アリスがガッカリした様に言うと、ホルスウィナーが近付いてきて顔が引き攣っている
「レイ殿が強いとは聞いていたが… アーマーリザードを余裕で倒すなんて… 3匹でも騎士団が総掛かりで対応していたのに… 直ぐに男爵家の騎士団を呼んで調査をさせます」
ホルスウィナーがレイを見ている
「アーマーリザードは食べれるのですか?」
レイが笑顔でホルスウィナーを見ている
「は? それは調査が必要ですが… アーマーリザードを3匹をこの数で倒せる方が凄いです。 それに冒険者ギルドの褒賞金もかなりの額になるとは思います… 」
ホルスウィナーが説明している。騎士が馬に乗り走っていく
翌朝、騎士が近くの村から馬車を借りて戻ってきて、同行してきた村人がアーマーリザードを見て震えている
(凶悪な魔物がこんな近くに!! 恐ろしい…)
騎士の指示で村人達と協力してアーマーリザードを荷馬車に乗せて出発して街道を進んでいく
町が見えてくると、ミッドランド公爵家の騎士が門番に伝えて、門番がアーマーリザードを見て悲鳴をあげて腰を抜かして、声に驚いた兵士達が馬車を見ている
「ホルスウィナー様!!」
数人の騎士が近付いてくる
「直ぐに男爵に伝えよ… 街道でアーマーリザード3匹を倒して来たと」
ホルスウィナーが馬車から降りて言う
「お見事です!! 直ぐに使いに行ってきます」
騎士が笑顔で言うと直ぐに町に戻っていき、他の騎士に宿屋の手配を頼んでいる
騎士の案内で領主の館に向かい、騎士達が列び待っている
「ホルスウィナー様、アーマーリザードを討伐感謝します」
男爵が出て来て笑顔で言う
「あの冒険者が倒したが… 礼はあの冒険者にするように」
ホルスウィナーがレイ達を見て言う
「冒険者がですか? 凶悪なアーマーリザードを? 信じられませんが……」
「アーマーリザードの死体を見ても文句を言えるか? 」
ホルスウィナーが馬車を見ている
「ホルスウィナー様が言われるならば、信じますが… あの冒険者が公爵様より連絡が有った冒険者ですか?」
「その通りだ… 予想よりも強いぞ… それもあの護衛達もそれ相応に強い… 」
ホルスウィナーと男爵が話し込んでいる
レイ達は騎士の案内で宿屋に向かい、ゆっくり休息を取り、翌日レイ達は町中を歩き色々な物を見ている。後ろには男爵家の騎士が警護をしている
宿屋に戻り、レイとレインは男爵家の屋敷に向かい部屋に入る
「レイ殿、アーマーリザードの討伐の証明書を発行してある。これを冒険者ギルドに持っていってくれれば、報酬を受け取れる」
男爵が説明をしている
「ありがとうございます」
「アーマーリザードの素材だが、革は硬く良い防具になるだろう… 加工はミッドランドで行う事をお勧めする」
「何故でしょうか?」
「加工にはそれ相応に腕が必要である… この町で加工を完全に出来る者がいない… 」
男爵が説明していると、ホルスウィナーが追加で説明している
「ホルスウィナー様と相談したが… 領地再建を進め始めたが、ここまでの罠になっているとは思ってもいなかった… マーブリル子爵家から派遣された重臣を調査して、横領に中抜… 商業ギルドとの癒着… 犯罪の見逃しなど… かなりの罪状もあり取り潰したが… 大きな商会を取り潰して交易にも影響が出ている… 財政難の為にどうにもならない… 」
男爵が説明している
ん? これは支援してくれなのか? 何も言わずに放置しようかな? 公爵様の罠かも…
「大変ですね… 冒険者には理解できません」
レイが笑顔で言うと、ホルスウィナーが苦笑いしている
(これは逃げられたのか? )
「実は前男爵の父が作っていた果樹園が有るのだが… これが全く機能してない… 加工が出来なくてどうにもならない…」
男爵が説明していると、木の実が運ばれてきてレイが鑑定しながら見ている。 侍女が切り分けてレイ達が少し食べる
「甘くて美味しくな… 」
ホルスウィナーが笑顔で男爵を見ている
「色合いが黒くなれば食べれるが… 日持ちがしない為売れない」
男爵が苦笑いしている
「美味しいのに勿体無いですね」
「ジャムにしても直ぐに腐り、酒にしようとしても腹を壊す酒になってしまう」
男爵が説明している
残念な果実か… 酒になっても腹を壊す酒か… アルコールの種類が悪いのかな? それにしても日持ちしないのなら何をしても無理かな… 酒になるなら発酵はするのかな… それなら何故だろう? 甘くて美味しい果実なのに…




