第9話 エリンと冒険
冒険者ギルドに向かい、掲示板を見ている
「御主人様、これが薬草採取だと思います」
エリンが薬草が書いてある依頼書を指差している
「数字も書いてあるから…」
レイが依頼書を手に取り、カウンターに歩いていく
「薬草採取ですか? 」
カウンターの職員が依頼書を見て驚いたようにレイとエリンを見ている
(2人で来ましたが… 高ランクなら受けれませんが…)
「冒険者証を確認します」
レイとエリンが冒険者証を見せると、職員が驚いたように見ている
「え! 本当にFランクですか? 買取り…」
職員が2度見している
「依頼は初めてですので注意事項とか教えて下さい… 後、文字も読めないのでなるべく詳しく依頼内容も教えて欲しいです」
レイが笑顔で職員を見ている
「え!! 初めて!! 迷宮に入って買取りを…」
「冒険者になってすぐに迷宮に入りましたけど… 何か問題でも? 人が聞いている前で言う事ですか?」
レイがあきらかに嫌そうな顔をしている
「え!! あ!! 大変申し訳ありません… 依頼内容は………」
職員が慌てて頭を下げてから、依頼の内容を詳しく説明している
(個人情報を漏らしたら大変な事になりますが… 何故新人が紫水晶などを取ってこれるのでしょうか? 何か不正をしているのでしょうか?)
冒険者ギルドを出て、雑貨を売っている店で袋と籠などを買ってから、町の外に向かって歩いていく
「どこに行く?」
町の入口の門番が怪しむように聞く
「依頼で薬草採取をするために森に行きます」
レイが依頼書を見せて説明している
「冒険者証を見せるように」
門番がレイとエリンを見て言うと、レイとエリンが冒険者証を見せている
「森は魔物も出るから気を付けるように、日が暮れると門は閉じるからその前に戻ってくるように」
門番が注意事項の説明をしてからレイ達が外に出て森に向かって歩いていく
「エリンは周囲の警戒を頼んだ」
レイが笑顔で言うと、周囲を見渡している
集中して… 文字が出た… さらに他のも見えるように意識を… 見えてきた… 広範囲… 無理か残念… 視界に見せた物だけ鑑定できたからよしとするか… 薬草発見
レイが歩きながら薬草を見付けると、丁寧に同じくらいの大きさの葉を採取している
「あった! 解熱作用の有る薬草… ん? 向こうは毒消し、麻痺消しも有った」
レイが笑顔で薬草などを採取し続けながら歩いていく
「御主人様、魔物がいます」
エリンが奥の方を見ながら言う
「無理する必要はないけど… 薬草は1度袋にしまうか… 逃げる時に落としたら大変だからね」
レイが考えながらエリンを見ていると、エリンが袋を広げて、レイが袋に籠の薬草を入れている
「薬草以外は別の袋にしておこうか? 薬屋で買い取って貰えるかも知れないし」
「はい! 御主人様」
エリンが笑顔で別の袋を広げてレイが袋に薬草を入れている
「魔物は近付いてきている?」
「いえ、動いてはいますが、こちらには来ていません」
エリンが奥を見ながら言う
「様子を見て狩れるなら狩って帰るか… レインに栄養有る物も食べさせたいし…」
レイが剣を抜き、エリンが見せている方向に歩きはじめる。エリンがレイの後ろ姿を見て笑顔で追い掛け始める
(御主人様な後ろ姿をカッコいい… 何処までもお供します)
周囲を警戒しながら進み、草むらから魔物が見え、レイは木の影に隠れる
あれは角ウサギ? ビックがついていると言う事は、大きいのか? 強いか? どうするか? 逃げるか… 不意討ちを狙うか?
レンが考えながら角ウサギの様子を警戒しながら伺っている
「御主人様 討伐しますか?」
エリンがレイの後ろから言う
「角ウサギだから、少し離れて近付こうか?」
レイが考えながら言うと、エリンが頷いている
レイがゆっくり近付いていくと、エリンは少し離れながら剣を抜いている。角ウサギが物音に振り返り、レイを視認して威嚇を始める
レイは剣をいつでも振れる様にしながら慎重に近付いていく。角ウサギが狙いを定めた様にレイに向けて助走して飛ぶと、レイは角ウサギの軌道から横にかわしながら、剣を上に向けて突き上げる様に振り、角ウサギに当たると、勢いに手から剣が離れ、レイは慌ててナイフに手をやっている。角ウサギは地面に着地を失敗したように地面を転がり、ピクピクしている。角ウサギの首に剣が突き刺さっている
「御主人様、お見事です」
エリンが剣を向けながら、角ウサギに近付き、死んでいるのを確認をして笑顔でレイを見ている
「思ったよりも大きかったから、ちょっと怖かった」
レイが少し安心したようにエリンの方に歩いていく
「大きいので、吊るして血抜きしますか?」
エリンが周囲を見ている
「袋に入れられない大きさか… ロープ買ってくれば良かった…」
レイがエリンを見て苦笑いして、考え込んでいる
「蔦を集めて簡易ロープを作ります」
エリンが笑顔で周囲の草むらを見渡して蔦を見付けて、採取をしている。レイは少し周囲を警戒しながら薬草などを採取している
エリンは蔦を集めると、叩いて柔らかくしてから捻り始めている
「エリン、手先器用だね」
レイはエリンの作業を見ている
「時々獲物を捕らえたときにやってました… こんなに大きいのは初めてです」
エリンが微笑みながら作業をしている。レイは少し考えてから、ちょうど良さそうな木を探して持ってくる
角ウサギの足を縛ってレイが持ってきた棒を通して、2人で担いで森の出口に向かって歩き始める




