第88話 ホルスウィナー 前編
翌朝、朝食後リビングに行くとブロンドの長い髪の侍女服を着た女性が床に座り頭を床に付けながらいる
「御主人様、昨日は倒れてしまい大変申し訳有りません」
クレラがそのままの姿勢で声をあげる
「体調は良くなったかな?」
レイはソファーに座りクレラを見ている
「どうか転売だけはお許しください」
「転売以外なら何でもするの?」
「何でもします!! お願いします」
「レインどうしようか?」
レイがレインを見て言う
「娼館に送りますか? 預かって貰えるか微妙ですが… 娼館でも最低の扱いなら…手荒な相手なら可能性も有ります」
レインが微笑みながら説明していると、クレラが震えている
「それも有りなのか… 」
「服を着る事を禁止して訓練場の片隅て自由にさせても良いとは思います。 警備担当達の愛玩です」
「そうだな… クレラどうする?」
レイがクレラを見ている
「御主人様の命令なら… 何でも… 」
クレラのトーンが落ちて小声になっていく
「何でもか… 何に役立つ?」
「え? … 何にも… 御主人様に奉仕… ぐらいしか…」
「奉仕は必要無いから… クレラに合う仕事を与えるかな? この4つを食べて感想を教えてね」
レイが袋から乾燥した香草を出して、レインに渡してレインが少し疑問そうにクレラの前に行き、クレラが疑問そうにしながら、恐る恐る香草を食べている
「え? 4つとも別の味が… 」
クレラが驚いた様に呟く
「クレラには料理人の下積みから始めてもらう… フィーリスの元で基礎からしっかり学ぶように」
レイが笑顔で言うと、クレラが驚いた様にレイを見ている
「りょりょりょ料理人!! 何故? した事も無いです」
「味を見分けられるなら、自分達好みの味を覚え、その味になるように料理をすれば良い! 味を見分ける能力が有るのだから!」
「クレラの能力は料理向きなのですか? 」
レインも驚いた様にレイを見ている
(鑑定をしてスキルから配置を? もしかして引き取る時に既に決めていたのですか? 料理人を売って代わりに料理人の卵を買ったのですか?)
「そうだな… 商人にもなれるけど… まずは料理の基礎が必要かな? 戦う能力は無さそうだからね」
レイが笑顔で言うと、レインが考えながら笑みを浮かべている
執事が入ってきてレイに向けて頭を下げている
「御主人様、伯爵家の執事が面会を求めています。 伯爵様よりの呼び出しだそうです」
執事が頭を下げたまま言うと、クレラが驚いた様にレイを見ている
「面倒だな… これ以上面倒な事を押し付けられても」
レイが嫌そうに執事を見てからレインを見ている
「嫌味でも言いますか? 」
レインが微笑みながらレイを見ている
「冒険者が出来なくなる… 旅にでも出ようかな?」
「はい、御主人様旅に出ましょう」
レインが笑顔でレイを見ている
伯爵家の執事の案内で伯爵家の屋敷に向かい、部屋に案内される
「伯爵様御用ですか?」
レイが伯爵を見て言うと、アルミナリナーと男が見ている
「レイ様、御紹介します。兄のホルスウィナーです」
アルミナリナーが笑顔でレイを見ている
「レイ殿か祖父が言っていたが… 本当に若くて強く見えないな… 妹を救い出して貰い感謝している」
ホルスウィナーがレイを見ている
「弱そうに見えるのは仕方無いだろう… その容姿に騙されて襲われるのだから… 隣の女性もCランク冒険者の股間を蹴り上げる事ぐらいするからな… 」
伯爵が笑いながら説明していると、レインが不機嫌そうに睨んでいる
「隣に美人がいれば安心も出来るか… 実は公爵領に戻るのだが… 男爵領内で脅威な魔物が発見されて、調査の為に騎士達を置いてきている… 祖父もレイ殿と話をしたいと申されている。 護衛が足りないが… 護衛の冒険者も雇うから安心して付いてきてほしい」
ホルスウィナーが説明している
「御兄様、レイ様が護衛してくれるなら安心も出来ます」
アルミナリナーが笑顔でホルスウィナーを見ている
「レイ殿が能力が有っても、人数は必要だぞ! 最低でも20人はほしい」
ホルスウィナーがアルミナリナーを見ている
「20人か… なるほど… そんな数の信用出来る冒険者は1人しかいないな」
伯爵が笑顔でホルスウィナーを見ている
「その冒険者に連絡をお願いします」
ホルスウィナーが笑顔で伯爵を見ていると、伯爵がニヤリとしてレイを見ている
「レイ、護衛達を連れて行けるな? 」
伯爵が笑顔でレイを見ている
「ついでに行商人でもしてこようかな… 帰ってこなくても良いですよね?」
レイが嫌嫌そうに言うと、レインが笑っている
「騎士から2人護衛に付けるから、行ってくれるか?」
伯爵が慌てて言うと、ホルスウィナーが驚いた様にレイを見ている
(護衛達? レイは20人集められるのか? 心強いが… 少し調査も必要か? 若くて冒険者で人も集められるなら相当な事だろう…)
「そうだな… 経験を積ませる為にメイド警備隊と行商人候補を連れて行くから30人は越えるかな?」
レイが考えながら言うと、レインと相談をしている
「その者達が信用出来るか確認したい… 町中に泊まる予定の配下を同行させて、それぞれの実力も確認させてもらっても良いか?」
ホルスウィナーが笑顔でレイを見ている
「良いですけど… 町中に泊まる人がいるのですか?」
「騎士2人と執事と侍女が町中に泊まらせる… 伯爵様の好意でこちらに泊まるが… 妹の護衛達が既に泊まっているからな… 」
ホルスウィナーが笑顔で説明している
「宿屋まだ取ってないのですか?」
「これから手配だが… 高額になっても仕方無いだろう…」
「宿屋か… まだ休業中だな… どうする?」
伯爵が頭を押さえて苦笑いする
「部屋は有りますし、掃除中で良ければ用意させます。 それに食堂の料理の評価も欲しいですから、レイン良いよね?」
「はい、御主人様、野営よりは良いと思います。 フゲルに訓練を兼ねて宿泊をさせると指示を出しておきます。宿屋付きの警備担当も御主人様が連れて行く警備担当よりも弱いですが、能力なら問題無いと言われると思います」
レインが笑顔で説明している
「宿屋? レイ殿は宿屋も運営しているのか? 冒険者では無いのか?」
「何処かの伯爵様から押し付けられました。 数日前に前の宿屋の主人に襲撃されて返り討ちにして、前の宿屋の主人を捕まえたら、宿屋の借金回収の為に押し付けを… 本当に面倒しか無いです」
レイが伯爵を見ている
「それでも直ぐに再開させる実力が有るのだから、良いだろう? レイが宿屋をやれば必ず一番の宿屋になるのだからな!! 既に料理も変えたのだろう?」
伯爵が笑っている
「屋敷に余っている人にやらせるから… 昨日試作の料理を食べたけど、ガリクパスタもトーストも良かったよ… 後はデザートかな?」
レイが笑顔で説明している
「え! あのパスタもトーストも!! 是非食べに行きたいです」
アルミナリナーが笑顔でレイを見ている。ホルスウィナーが苦笑いしている
(祖父より伯爵家の料理が美味しかったと聞いていたが… 宿屋のパスタが美味しいのか? それにアルミナリナー…町中の料理を食べに行きないなんて言うのは止めてほしい…狙われているのだから…)




