第81話 宿屋からの抗議 後編
数日後、商会からの使者が来てレイとレインが商会に向かう
「商会長様、宿屋の方から1日に何度も怒鳴り込みが有り、 店前で暴言の数々… それに嫌がらせがエスカレートしています」
担当者が説明していると、外で怒鳴る声が聞こえている
「物の破損とか店員に暴行はまだしてないかな?」
「今の所… この暴言の所為で人が寄り付かなくなっています」
「営業妨害か… こっちの損害が大きくなりそうだな… ギリギリを狙っての嫌がらせか… レイン何か対策有るかな?」
「御主人様、騎士に見回りを要請しても捕らえられません… 宿屋に泊まる商人にも変な噂を流しているかもしれないです… 」
レインが考えながら説明している
何から手を打つかな? 伯爵様なら何かしてくれそうだけど… 他の借金はどのぐらいかな? そもそもここまでやるからには相当切迫詰まっているのかな? 脅しの意味も有るのかな? 商業ギルドを動かすか…
怒鳴り声が聞こえなくなると、レイ達は商業ギルドに向かい、商業ギルドマスターに対応をするように要請をする
「対応ですが、難しいです。 商業ギルドにもクレームが来ています… 更に出資を出せとも… 商業ギルドとしては出資拒否が難しく…手打ちしてもらえませんか?」
「そうですか…宿屋の借金を商業ギルドが責任を持って対応するなら良いですけど…金額が金額ですけど… 取り敢えず借金返済の為の計画を代理で話し合いを任せます。 何年で返済出来るのかな? 返済計画が出せないなら強制執行もお願いします」
レイが説明している
「それは… 商業ギルドの仕事ですが… 不可能と… 取り敢えず話し合いの持ちますが…」
「悪い噂を流してくれているのでその損害賠償も話し合っておいてください……… そうそうここだけの話だけど、やり合うならば目の前に宿屋でも作るかな? 客の取り合いなら徹底的に潰すけど… 」
レイが笑顔で言い帰っていき、商業ギルドマスターが頭を抱えている
(勝ち目が無いのにこんな事をするから… 夜逃げされる前に資産保全もしないといけないのか? 伯爵様に相談も… レイ様を若造と侮るとどうるか解らないので有れば、見せしめになるのか? もし借金を肩代りすれば、今度は商業ギルドが危ないから… どっちにしても敵対は身の破滅だろう… )
レイとレインが仲良さそうに町中を腕を組んで歩いていると、騎士が少し離れて後を付いてくる。 人が少ない場所を通り掛かると男達が笑みを浮かべて取り囲む
「お前、あの商会の関係者だな!! ちょっと来てもらおうか?」
男が笑みを浮かべてナイフを見せている
「断ります。 相手を見てから言ってください」
レイが笑顔で言うと、レインが微笑みながら警戒している
「ちょっと痛い目に遭わないと解らないのか? お前達やってしまえ」
男が笑みをうかべていうと、男が近付きレイ目掛けて殴り掛かり、レイが軽くかわしている
「あー遅いな… 弱いのだから相手を見て喧嘩を売りな! 」
レイが笑顔で言うと、男が怒った様に腕を振り回して、レイが避けている
「この女がどうなっても良いのか?」
男が笑みを浮かべてレインに剣先を向けている
「それで? 人に剣先を向けたなら、逆に殺される覚悟あるんだよね? 雑魚共!!」
レイが笑顔で男達を見ている。男がレインの首に剣先を近づけると、レインが避けるように腕を掴み股間を蹴り上げて、男が悶絶して蹲ろうとするが、レインがもう一度蹴り上げ男の顎に当たり男が仰向けに倒れてピクピクしている
「は? ……」
男達がレインを見て驚いた様にしていると、レイは殴り掛かる男の腹に蹴りを入れて弾き飛ばしている「強い… 何している!! 殺ってしまえ!! 」
男が慌てて言うと、男達が武器を抜いている
「そこまでだ!! 逃げれると思うな!!」
騎士が集まって来て男達の退路を封鎖している
「騎士が何故だ!! ヤバい逃げるぞ」
男が慌てて逃げようとするが騎士が退路を完全に封鎖している
「盗賊! 覚悟するように!! 何を言っても無駄だから覚悟せよ」
騎士が男達を取り押さえ始めている
騎士がつけていたからわざと襲われたが、それも理解してないようだな… どんな言い訳をするかな? 依頼人をしっかり喋って貰わないとな
騎士団の詰所に向かい、騎士達が男達から聞き取りをしてレイは騎士隊長と話し合いをしている
「面倒ですが… 商会代表の依頼だと言ってますが…」
騎士がレイを見て苦笑いしている
「アホか… 襲った相手が依頼主だと言う方が可笑しいだろう… 徹底的に拷問しても聞き出せ」
騎士隊長が呆れ気味に騎士を見てからレイをしている
「なるほどね… そう来たか… それならこっちは直接会って依頼者を聞くか… 盗賊行為に嘘つきならば、確定もして犯罪者奴隷に出来るかな? この紋章も有るし」
レイが笑顔で公爵家紋章を見せる
「はぁ… 伯爵様に知らせるが… 奴隷にして聞き出すのか? もう嘘はつけないだろう」
「じゃあ行こうか?」
レイが笑顔で言うと、騎士隊長と共に男達の方に向かい、騎士達が聞き出している状況を見ている
「本当にあの商会の代表… 商会長からの依頼で襲ったのか? 直接会って聞いたのか?」
レイが笑顔で男達を見ている
「そうだ!!金儲けの為なら何でもする奴だ!! 何でも証言するから許してくれないか?」
男が笑みを浮かべている
「無理だね、嘘つきは信用にならないからね… 盗賊として処分して欲しいな… その前に嘘をついた事を後悔しながら拷問に耐える事だな」
「本当に商会長からの指示だ!! 本当だ!!信用してくれ!!」
男が慌てて大声をあげる
「直ぐに拷問して今までの罪状聞き出せ! 手加減は必要無い」
騎士隊長が男達を睨んでいる
「本当だ!!本当に商会長の依頼だ!!」
「まだ解らないのか? この人がその商会の商会長だ!! 依頼主の顔も知らないならば終わりだな… まずは盗賊として犯罪者奴隷にして徹底的に調べるから覚悟せよ」
騎士隊長が睨みながら言うと、男が驚いて唖然としている
「は? こんなヤツが… 商会長… 嘘だ!! 嘘を言っても無駄だぞ!! イキナリ犯罪者奴隷に出来ない!! そうだ!!出来ないぞ!!」
男が慌てて大声で叫んでいる
「無駄だ!! 既に伯爵様より許可は貰ってある! 罪状次第では処刑だがな」
騎士隊長が睨みながら言うと、レイと出ていき男達は呆然としている




