第70話 フローネとベイロース 前編
レイは商会の奴隷達に鑑定が使えるか、説明して試してもらって、全ての商会を見て回り商会長室に戻ってくる
「御主人様、鑑定持ちは4人もいて凄いことです」
レインがメモを見ている
「そうだけど… 4人共に若すぎる… あいつめ… 鑑定持ちを狙って奴隷にしたのか? 」
レイが考えながらレインを見ている
「その通りと思いますが… 御主人様にとっては運が良かったです。 今後彼女達に経験を積ませる方が良いと思います」
レインが説明をしている
「経験か… その前に威圧や圧力に耐えられる実力も欲しいから… この際鍛えるか… ルカみたいに」
レイが笑顔で言うと、レインが思い浮かべて笑い出す
(普通鍛えるなんて考えませんが… 御主人様が鍛えたら… 迷宮に連れて行ってモンスター狩りをしそうですが… 逆に威圧を覚えそうですが…)
「4人とも呼び出します」
レインが微笑みながら言うと、執事を呼んで店から4人呼び出して説明をする。それぞれの意思を確認している
「商会長様、奴隷なので… 選択権は無いですが… その… まだ経験が無いので… 商会長様が満足するように頑張ります」
少女が頭を下げていると、他の少女達が頭を下げている
「満足?」
レイが何の事か解らずに少女達を見ている
「屋敷に連れ帰るなら… そう言う事ですよね? 前の商会長様が何人か連れ帰っていましたし… その…」
少女が真っ赤になりながら説明している。レイが理解して慌てているとレインが微笑んでレイを見ている
「その心配は有りません! 手を出させません! 鑑定持ちなら鍛えて商会の買取りを任せる為に、屋敷で基礎鍛錬と集中して執事達から文字の読み書きや交渉等を学んで… 護身術も学んで貰います」
レインが説明している。少女達が顔を見合わせてヒソヒソ話している
(奴隷なのに色々教えてくれるのですか? それにこの人美人過ぎる… 商会長様の横に常にいるし… それで私達なんか相手にしないと言えるのですか? 商会長様は本当は凄く良い人なのですか? こんなに信用している美人がいるのですから)
あいつ店の人からも… ん?もしかして愛玩奴隷の中にも鑑定持ちがいるのか? いるなら… 屋敷で遊ばせなくても良いのでは? 帰ったら確認してみるか… 他の奴隷達も何か特技やスキル持っているかも… 鑑定の鍛錬なら多くの物を鑑定させて、鍛えるかな? 買取り専門をすれば安心も出来るかな?
屋敷に帰ると、執事と侍女の中から文字の読み書きや礼儀作法を教える人を選び、少女達の教育を任せて、レイは愛玩奴隷達の集まる部屋に向かう
「え! 御主人様!!!」
愛玩奴隷達がレイを見て慌てて立ち上がり並んでいる
「鑑定スキルを持っている者がいないか? 鑑定の方法は…」
レイが説明して、愛玩奴隷達がスキルが有るか確認して8人手をあげている
「8人もいたか… お前達に選択権を与える。 このままここで過ごすか、教育を受けて商会で鑑定の仕事をするか、選ばせてやる」
レイが笑顔で言うと、女性達が涙目でレイを見ている
「御主人様の為に頑張ります。 喜んで鑑定の仕事をさせてください!! 」
8人の女性が涙目でレイを見て言う
(何でも仕事させてもらいます。 御主人様がいつか寵愛を頂けるなら何でも致します… 御主人様の命令なら直ぐに子供を作っても良いです… だから見捨てて、転売だけはしないでください)
「部屋を移って貰う… 教育担当者を決めないとな… レイン良いかな?」
レイが笑顔でレインを見て、レインが頷いてから8人を連れて4人の部屋に向かい、執事と侍女に説明して一緒に教育を受けさせる事にしている
屋敷を歩きながらエリン達を探していると、庭で剣を振っているルカを見付けて微笑みながら見ている
ルカ頑張っているな… 買った時は何も出来ないと言っていたのに、今では奴隷達をまとめようと頑張って剣術も頑張るなんて凄いな… 何故ルカの事を醜いと言うのかな… 奇跡的な美少女なのに
「御主人様、何かございましたか?」
執事がレイの後に来て頭を下げている
「執事か… ルカを見て正直な感想を聞かせてくれないか?」
レイが執事を見て少し考えて聞く
「ルカ様に付いてですか? ………大変申し訳ないので控えさせて頂きたいと思います」
「お前自身の… 一般的な意見が聞きたい」
レイが執事を睨む
「大変言い難いのですが… 何故あの不細工をレイ様がお買い上げしたのか、理解に苦しみます。 … まずは体型ですが、腕足共に細すぎて力が無く仕事など出来ません… それに細すぎて丈夫な子は不可能でしょう… 顔も小さすぎる口に鼻も低くあの黒髪… 不吉と思われます……」
執事が説明をしている
え? それって… 日本人的な感覚の逆か… レインやエリンの顔付きから考えると違うけど… 不遇の子はまだまだいるのかな?
「参考になったけど… 執事は何年使えている?」
「産まれも育ちもこちらになります。 一時期2人前の御主人様に付いて行商にも行きましたが… この屋敷にいる時間が多く… 御主人様が侍女達の部屋を見て回るなんて今まで一度もございませんでした…」
執事がレイを見ていると、少し離れた場所に侍女達が集まってこっそり見ている
「侍女も生まれからここにいる者も多いのか?」
「その通りでございます。 執事も侍女も運が良ければ御主人様の許可を得て一緒になり子を作ります。 護衛達も同じです…… 侍女達は御主人様を満足させるのが誇りでしょう」
執事が説明をしている
「そうか… 全員にスキルが有るか調べて欲しい… 愛玩奴隷達も… 希少なスキルが有るなら使い道も有りそうだし… 」
「畏まりました… 御主人様に報告しますが… 魔法に適性が高く、もしもの時の為に魔法の訓練をしている侍女もおりますし、密かに護衛並みの戦闘訓練をした者もおりますので、御主人様の近くに配置させましょうか?」
「え! 戦闘訓練済みか… 他には特質的な実力がある者はいないか?」
「前御主人様には報告してませんが… 錬金術や魔導具作成の基礎を修めた侍女もおります… 御主人様ならば託せます… 母親は前御主人様により売られましたが… 」
執事が頭を下げている
「執事からしたら子供同然か? 紹介をして欲しいな… ポーション作成や魔導具作成が出来る様になるなら、研究もして欲しい」
レイが執事を見て言う
「後程、紹介致します… 部屋にお戻りになりますか?」
執事が微笑みながらレイを見ている
「子供達の様子を覗いたら帰る… 元気にしているか…」
レイが考えて呟くと、執事が案内をして子供達が多くいる屋敷の中を見て回り、本邸に戻ってくる
もう少し人として色々信用を得ないと、有益な人を使いこなせないか… この執事を味方にして屋敷の人員の配置を少し変えるかな?




