第57話 料理人レイ 後編
日が暮れてくる
「料理長、この油でボアカツ等は揚げてください、エリン確認と指示を任せたよ」
レイが笑顔でエリンを見ていると、エリンが料理長に説明をしている
「この油は何処から?」
料理長が不思議そうに見ている
「食物油です。常温で固まらないのでギトギトにならないです。 ランプの油倉庫に運ばれていました。 侍女さんに確認してください」
レイが笑顔で説明して侍女が詳しく説明している。料理長が頭を押さえながらため息をしている
(高い油をランプに使用? 何をしているんだ… 不正が更に有るのか? 執事早く調べてくれ………)
「あなたはこれをみじん切りにして、炒めてください… 用途がいくつかありますので容器に入れておいてください… 少し色が変わるぐらいです。 油はこっちを使ってください」
レイが指示をすると、疑問そうに見てから作業を開始している
「パンは準備出来ているなら焼いてください… 熱々で出したいので時間を考えて… いや! パンは焼いたら切ってパンにあれを乗せて焼いてから出します……… パンを焼き終わったらスープも任せます。 野菜だけの方を作ってください」
レイが説明していると、作業を始めている
「侍女さん、ミルク振っておいてください… レインも手伝ってね」
レイが笑顔で説明している
「あれは何ですか?… 昼は魚を焼く時に使ってましたが…」
侍女がレイを見詰めている
「ミルクのオイルみたいな物です。 匂いが良いのでパンに付けて後で試食をお願いします… そうだな… あれも作ってみようかな… ハチミツも有ったから… 」
レイがニヤニヤしている。侍女の顔が引き攣っている
(余計な事を聞いたような… どうしましょう… )
料理長がコロッケを揚げ終わると、侍女と執事が試食している
「美味しい… これは温かい方が良いのですね… 」
侍女が考えている
「料理長に持っていく時間を伝えて、準備をさせてください… スープとサラダも試食しておいてください… 使った油についても説明と理由も説明をお願いします。 食べ物の恨みは怖いと知らしめないと… 」
レイが笑顔で説明していると、助手達が準備をして試食をしている
「美味しい… 同じ材料何て信じられないです… お嬢様の笑顔が見られます」
侍女が涙目で言う
「作り方は学びましたか? レイさんがいなくても再現可能ですか?」
執事が助手を見ている
「味付けの確認以外作りましたが…手間が掛かります… 」
助手が説明している
「スープは試しに作ったら侍女さん達に味見をしてもらい、意見を聴いてください… これだけの食材が勿体無いですから」
レイが笑顔で言うと、助手が頷いている
レイ達が食堂に向かい席に座る
「レイさん料理楽しみで、お腹を空かせる為に少し散歩していました… 厨房からの匂いで… お腹が更に空いています」
ミリーアリアが満面の笑顔でレイを見ている
「先ほど商業ギルドマスター達を捕らえた! ふふふ、権力の後ろ盾にやり放題していたみたいだな… 徹底的に調査するが、あの料理長達は全員牢屋に入れて調査もしている」
伯爵が笑顔で説明している
「順番に料理をお持ちします」
執事が言うと侍女がサラダから持ってくる
「え! このサラダ違う… 」
ミリーアリアが驚いた様に食べている
「これは何故だ? 」
伯爵がレイを見ている
「伯爵様、油を変えています。油は………」
侍女が詳しく説明している
「ここまで不正が…… 不味い食事の裏で… 徹底的に調べろ!!」
伯爵が怒ったように言うと、執事が頭を下げている
ミリーアリアがパンとスープを食べてパンをおかわりしたいと言っている
「ミリー、この後を考えるならおかわりは止めといた方が良いぞ」
伯爵が笑顔でミリーアリアを見ている
「え! この後…ボアカツ」
ミリーアリアが考えて皿を見ている。伯爵が笑顔でミリーアリアを見ている
ボアカツとコロッケが運ばれてくると、ミリーアリアが笑顔で食べている
「この根野菜に味が無いのは何故か?」
伯爵がレイを見ている
「そちらですが、味が濃い揚げ物に食欲が無くなる前に、口直しに食べてください… 」
侍女が説明をしている
「なるほど… 交互に食べても良いな… しかしこれ程食べやすく考えて貰えているとは… 文句が言えない」
伯爵が食べながら呟いている
最後の果実とフレンチトーストが運ばれてくる
「これは何ですか?」
ミリーアリアが驚いた様にレイを見ている
「パンをミルクに付けてから焼いた物です。ハチミツが有ったので作らせました」
レイが説明して食べている。伯爵たちも食べて微笑んでいる
「足りないな… フレンチトーストおかわりしたいな」
レイが笑顔で侍女を見ている
「え! おかわり」
ミリーアリアも侍女を見ている
「全員分おかわりを持ってくるように」
伯爵も侍女を見ている
「かしこまりましたが… 焼く時間をください」
侍女が頭を下げて出て行く
「レイ、報酬を期待しておいてくれ」
伯爵が笑顔でレイを見ている
「はい… あ! 忘れていました!! パスタ作ってもらうの」
レイが思い出したように言う
「は? パスタ?」
「懸念のオイル有ったので再現してもらいます」
レイが笑顔で言うと、部屋を出て行く
「今からか? 食べきれないぞ」
伯爵が苦笑いしている
レイがパスタを運んでもらい戻ってくる
「試食なので小皿に取り分けて食してもらいます」
レイが笑顔で言うと、侍女が取り分けてそれぞれ置いている
「美味い… 」
伯爵が一気に食べている。ミリーアリアも食べ終わって侍女の方を見て追加を指示している
「御主人様、美味しいですが…ギトギトでないです」
レインとエリンがレイを見ている
「油にガリクを焼いてガリクの旨味てパスタを作ったからね… 本当はガリクを漬け込んで使いたかったけど… それは今度にしようね」
レイが笑顔で言う
「完成形ではないのですか?」
レインが驚いた様にレイを見ている
「まだまだ! 今回ハムや燻製肉も入れてないし… 辛味の香辛料無かったからね… 基本的な事だけだよ」
レイが笑顔で説明している
「レイ、レシピの再現だが… 成功とするが… 昔食べた物よりも美味い!! 新しいレシピとして登録をするように!! 執事、手続きをするように! 息子夫婦も帰ってくるぞ」
伯爵が笑顔で執事に指示をしている
「伯爵様、食べすぎて太らないように気を付けてください」
レイが笑顔で伯爵を見てからミリーアリアを見ている
「ウム… 気を付けさせよう」
伯爵がミリーアリアを見て笑い出す
(これは逆に不味いか? こんな料理を連続で出されたら、食べ過ぎるな… 今日だけで、レシピが増え過ぎなような… スープとあのパンだけでも良いが… スープの味も格段に上がった理由等も教えてもらわないと… 明日以降どうなるか…… レイに何か与えて領地から出たく無くなる方法を考えるか… 王城の料理よりも美味しかったから引き抜きも有り得る… 特権を与えるか… )




