第50話 フィーリスとミミとルカ
奴隷商に到着すると、店員の案内で応接室に案内される
「レイさん、早速ですが男奴隷達はこの金額で買い取ります。 女奴隷の娼館預かりの件は既に店の紹介の準備が出来ている」
ニーズドンが笑顔でテーブルに硬貨を積上げて説明している
「解りましたが… 女達は娼館に行きたくないとか言ってないですか? 嫌なら解放してほしいです」
レイが考えてから言う
「無理でしょう… 彼女達は既に帰る場所も生きる糧も有りません。 解放は死ねと言うのと同じでしょう… せめて娼館で稼げる様になってから解放が良いと思います」
ニーズドンが説明している
「それなら仕方ないです… 無理しないで欲しいです」
レイが考えて言うと、ニーズドンか微笑んでいる
(やはり人柄は良いな… 横にいる奴隷もあの肌の状態から良い生活をしているのだろう)
ニーズドンの案内で女奴隷達を連れて娼館に向かい、主人と話し合いをしてから、レインとファーが条件面の話し合いをして、レイが承認して契約をしている
「稼げないかもしれないけど預かります」
主人が笑顔で女奴隷達を見ている
「稼ぐ必要は無いです。 良い相手が見付かれば解放してあげたいです」
レイが笑顔で説明している
「それなら無理はさせないようにする」
主人が驚いた様にレイを見ている。 レイ達が女奴隷達に別れを告げて娼館を出てニーズドンと共に奴隷商に戻っていく
「レイさん、ポーターと奴隷が必要になりましたら来店をお待ちしています」
ニーズドンが笑顔でレイを見ている
「最低限の奴隷で良いのですが… 家事が出来る奴隷はいますか?」
レイが笑顔で説明している
「それならば案内します」
ニーズドンが笑顔で言うと、レイ達を案内して奴隷を紹介して回っている。 レイは鑑定を使いながら奴隷達を見ている
ん? あの子… 可愛い… それに黒髪に黒目… 日本人かな? だけど… 王族とは… 何故奴隷に?
アピールする女奴隷達のアピールが終わりニーズドンが別の部屋に案内しようとするが、レイの視線を見て女奴隷を呼んでいる
「この通り腕足共に細く、力も有りません… 細すぎて丈夫な子供も望めないでしょう… 何年も買い手もいない奴隷になります」
ニーズドンが説明している
「ひ弱な不細工ですが… 昼夜問わず何でも致します… お仕えさせて頂きたいと思います… 」
頭を下げている。レインが不思議そうにレイの横顔を見ている
(こんな奴隷役に立たないかも知れないのに気になるのですか? まさか、御主人様のタイプは… )
応接室に戻りレイン達と相談をしていると、ニーズドンが聞きながら女奴隷を呼んでいる。レイは話を聞きながら、レインとエリンと相談をしている
「やっぱり良い奴隷はいないです」
レイがニーズドンを見ている
「そうすると… ルカか?」
ニーズドンが呟いて奴隷を呼び出して、黒髪の女性が入ってくる
「君は何故奴隷に?」
レイがルカを見ながら聞く
「この容姿ですので、母に見捨てられて… 12の時に父の命令で奴隷として売られました…」
ルカが悲しそうに説明している
「12の時に?」
「もう6年奴隷商を巡っています…」
「6年!! そんなに長く!」
レイが驚いて声をあげる
「もう死にたい… ひ弱な不細工に産まれて… 呪いの様な髪に目… 先祖帰りとは言え……」
ルカが涙目になっている
ルカが部屋を出て行く
「どうですかな?」
ニーズドンがレイの顔色を伺っている
「残念ですが… 家事も冒険者も出来ないと思います」
レイが考えながら説明していると、ニーズドンが考え込んでいる
(何か一押しすれば買ってもらえそうな… おまけでも良いから… それならば合わせて… 年など考えずに… )
ニーズドンが奴隷を呼び出すと、猫耳族の親子が入ってくる
「夫は既に他界して2年になります。 借金を返せず、奴隷になりましたが… 出来れば娘と一緒に買って頂ければ… 身も心も捧げ、一生涯御主人様の為に働きます」
フィーリスが頭を下げていると、隣のミミが慌てて一緒に頭を下げている。レイが少し質問してからレインとエリンと相談をしている
「レイさん、この親子を買ってもらえるなら先ほどのルカも付けさせてもらいます。 金貨5枚で良いです」
ニーズドンが笑顔で説明している
「何故そんなに安く?」
「借金奴隷とは言え、フィーリスは自分で身を売り、買い手に親子一緒に買う事を条件にしています。 かなり条件面で厳しいので、厄介払いの意味も有ります。 ルカは完全に厄介払いですね… レイさんが初めて気に掛けてくれています」
ニーズドンが笑顔で説明している
「それなら良いですが… 食費ぐらいは自分で稼いで貰えるから…」
レイがレインとエリンと相談して考えながらニーズドンを見ている
「それならば早速!!」
ニーズドンが満面の笑顔でレイを見ている
「その喜び… そんなに嬉しいのですか?」
「それはそうです。 売れ残りは維持するのも大変ですからな! 食費に場所の占領… 厄介払いの為に巡回の奴隷商人に売れば、厄介な奴隷と交換になります。 それが2つも無くなるのですから」
ニーズドンが笑顔でレイを見ている
フィーリスとミミと奴隷契約を終わらせる
「御主人様、一生涯御主人様の為に昼夜問わず働き身も心も捧げます」
フィーリスが笑顔で言うと、レイの足に口付けをしている
「御主人様、一生懸命働きますので… えーと、お母さんと一緒に夜御満足させます… えーと… 忠誠を誓います」
ミミがパニック気味に言うと、レイの足に口付けをしている。レインとエリンがミミを見て微笑んでいる
(可愛い… 可愛い… 夜は御主人様の相手はさせません)
ニーズドンがルカを呼び出して、説明後奴隷契約を済ませる
「御主人様、一生涯御主人様の為に全てを捧げて昼夜問わず御主人様に奉仕させてもらいます。 本当に感謝しております… 本当に……」
ルカが大粒の涙を流しながらレイの前に座りレイの足に口付けをしている




