第38話 ルセイド伯爵と面会
翌朝、朝食を食べている
「昨日は恐れ入った… これほど怖い女性を手籠めにしようとするとは」
宿屋の主人が笑いながらレインを見ている
「御主人様を殴ったので許しません」
レインが思い出したように不機嫌になっている
「ちょっと呼んでくる」
宿屋の主人が言うと、別のテーブルで朝食を食べている冒険者を連れてくる
「すまなかった… 」
男が頭を下げている
「もう一度蹴り上げた方が良いですか?」
レインが男を睨んでいる
「え!!」
男が驚いた様にレインを見ている。 テーブルの男達がコソコソ話している
「レイ! 何か有ったのか?」
ロワイダルが食堂に入ってきてレインと男の様子を見ている。 男のテーブルの男達が青ざめている
(騎士が… あの小僧、騎士と仲が良いのか? このままだと大変な事になりそうな… 擁護は止めておこう)
「ロワイダル様、何か用ですか?」
「朝食食べた終わったら連れてくる様に頼まれたが… 何が問題でも起きたのか?」
「昨日の夜、ちょっと絡まれてレインがキレただけです… エリンとファーがキレるより良かったですけど……」
レイが説明していると、ロワイダルが爆笑している
「レイン、食べ終わったら出掛けるからそのぐらいにしようか? 夜またボコボコにしても良いからね」
レイがレインを見て言うと、男は震えながらレインとロワイダルを見ている
(騎士が乗り込んできた… 何か言い返したら騎士が… もう何も言わずに……)
レイ達は準備をしてロワイダルと歩いて行き、大きな屋敷に到着して部屋に案内される
「ロワイダル様… 礼儀作法知らないのですが…」
レイが緊張したようにロワイダルを見ている
「田舎者だろうから仕方ない… 理解している」
ロワイダルが微笑みながら言うと、しばらくして侍女の案内で部屋に入る
「座りたまえ… 旅の冒険者と聞いていたが… 」
貫禄の有る男がレイ達を見ている
「レイと申します」
レイが頭を下げながら言う
「ルセイド伯爵である… レイは冒険者は長いのか?」
「まだ新人Fランクです」
「は? 盗賊を10人も倒して新人は無いだろう…」
伯爵が考え込んでいる
(この者… 間者か? それとも何処かの貴族か? 貴族なら礼儀作法が…… 冒険者ギルドに問い合わせしても情報が無いのは……)
「冒険者証見せてくれるか?」
伯爵がレイを見ていると、レイが冒険者証を見せている。伯爵が執事を呼んで冒険者証を手渡している
「何か問題でも有りましたか?」
レイが不安そうに言う
「素性調査だが… 実力とランクが合ってない… 何者か?」
伯爵が睨んでいる
え!やっぱり怪しまれている… どうしよう… 牢屋に入れら前に逃げないと… どうしたら?
「御主人様、話しましょう」
レインがレイを見て言う
「だけど… 伯爵様… この事は内密にしてもらえますか? 」
「余程の事が無い限り約束しよう」
伯爵が睨みながら言う
「実は… 隣国の町で冒険者をしていたのですが… 暗殺者に命を狙われて、この国まで逃亡してきました… 犯罪には関わってません… この国に入ってから冒険者として再登録しました…」
レイが正直に説明していると、伯爵がレイの表情を読み取ろうとしている
「何故暗殺者に狙われたのか? 理由は解っているのか?」
「おそらくは… ファーが狙われています。 ファーの奴隷として買う条件がFランクの冒険者で1年以内の平民の冒険者で更に複数に犯罪者奴隷と借金奴隷を持っていて、迷宮に泊まり込みで探索する冒険者となっていました…」
「は? 無理だろう… もしかしてそれで買ったのか? トラブルになる可能性も…」
「ファーの素性は元騎士隊長でしたので… 冤罪で奴隷にされたとの事です。 伯爵家の子息からの暗殺者でしたので…… ファー兜を取りなさい」
レイが正直に説明している。 伯爵がファーを見て驚いた様にしている
(女性騎士で隊長… 隣国… 冤罪か… 生きていられたら問題が有るのだろう… 逃亡は正解だな… 少し調査をしよう… しかしFランクの冒険者か… 本当にそうなのか? 人柄は良さそうだが…)
執事が入ってきて伯爵に耳打ちしている
「褒美だが… 何か欲しい物は有るか?」
伯爵がレイを見ている
「迷宮探索するのにポーターが欲しいのですが… 奴隷商に借りれないか交渉する際に口利きを…後は鍛冶屋と薬屋等に冒険者ギルド以外で買取りしてもらえないか、御紹介お願いできませんか?」
レイが少し考えている
「は? そうか… 」
伯爵が驚いた様にして考え込んでいる
(この冒険者何を考えているのか? 野心有るならば仕官とか色々有るだろうに… それに奴隷達も女性ばかり… 少し後ろ盾ぐらいなら良いが… 冒険者ギルドに売りたくないのか? 変わっているな…)
「伯爵様、手配しておきますが、特別依頼として盗賊討伐と護衛の依頼達成の証明書も出してあります」
執事が微笑みながらレイを見ている
「ありがとうございます」
レイが笑顔で執事を見ている
「これは多少だが受け取るように」
伯爵が言うと、トレイに乗せられた袋と書類を執事がテーブルに起きレイが受け取っている
ミリーアリアが部屋に入ってくる
「ミリー、予想よりも野心も無くトラブルに巻き込まれる人の様だ… 」
伯爵が微笑みながらミリーアリアを見ている
「レイさん、今回は助けてもらい感謝しています。 もし滞在中何か有れば後ろ盾をさせてもらいます」
ミリーアリアが笑顔で言う
「ありがとうございます。 安心して迷宮探索をできます」
レイが頭を下げていう
別室で少し待機後、執事の案内で奴隷商に向かい、応接室に入ると、奴隷商人と執事が話している
「奴隷商人ニーズドンと申す。 内容は理解したが、ポーターを雇いたいなら貸し出すが、代金は一回銀貨10枚… ただの荷物持ちの未熟なポーターなら5枚にする」
ニーズドンが笑顔で説明している
「少し迷宮に入ってから借りる様にします。 食事と警戒と荷物持ちなので…」
レイが笑顔で奴隷商人を見ている
「無理はしないように」
ニーズドンが微笑みながら言うと、奴隷商を出て冒険者ギルドに向かい、応接室に入る
「執事殿何か用ですかな?」
支部長がレイ達を見てから言うと、執事と話し込んでいる
「冒険者証と依頼の書類を出してくれ」
支部長がレイを見て言うと、レイが出して手渡している
(Fランクが盗賊討伐… 信じられいが… 執事がいる以上間違いはないか…)
支部長が職員を呼び出して、レイ達の冒険者証を預かって部屋を出ていき、レイ達は少し雑談をしている
「お待たせしました」
職員が戻ってくると、トレイを置いている
「レイさん、今回の特別依頼達成の為、Eランクに昇格です」
職員が微笑みながら説明している
「ランクアップ?」
「Cランクにランクアップ条件が一回以上の盗賊討伐です。 本来ならCランクにランクアップしたかったのですが、全く依頼達成の履歴が有りません… それも今回の盗賊が厄介な盗賊で懸賞金も掛かっています……」
職員が微笑んで説明している
「は? あの盗賊だと!!」
支部長が叫んでいる
「冒険者ギルドはレイさん達をしっかり後ろ盾して下さい。 騎士が見ている前で盗賊を10人無力化しました。 それも騎士が勝てなかった盗賊をです…」
執事が微笑みながら説明している
「何が新人か… 何か揉め事が有れば後ろ盾ぐらいはしてやろう… 」
支部長がレイを見て言うと、レイ達は冒険者ギルドを出て執事から手紙を受け取る
これで安心して冒険者ライフ過ごせるかな… 昨日の揉め事も今後気を付けないと… 明日は迷宮を少し探索しようかな? 薬草採取でも…何か食べれる物も採取しようかな?




