第37話 ミリーアリア 後編
日が暮れる頃、スープが出来上がるとロワイダルが毒味をしてからミリーアリアが食べている。馬の足音が近付いてくるのが聞こえてくる
「御主人様、馬が数頭近づいて来ています」
アリスが警戒した様に言うと、立ち上がり警戒をしている
「早いな… 賊か?」
ロワイダルが警戒した様にアリスを観てから立ち上がり、ミリーアリアを見てからレイを見ている
「レイン、ミリーアリア様の護衛を頼む… 」
レイが立ち上がり暗闇を見ている
「ロワイダル!! ミリーアリア様は!!」
騎士達が見えてくると、騎士が馬車を見て焚き火の辺りを見て言う
「無事だ!!護衛は全員殺られた」
ロワイダルが騎士を見て安心したように言うと、騎士達が辺りを見て賊の方を見ている
「冒険者か? このエリンさんの仲間か?」
騎士が焚き火とミリーアリアを見てからレイを見ている
「はい」
「すまないがもう少し警戒を頼む…」
騎士が馬から降りてロワイダルと相談をしている。他の騎士が馬車の状態と賊達を見ている
しばらくすると更に馬に乗った一団が到着して、馬車の状態を確認して馬を馬車に繋いで準備をしている
「レイだったな… すまないが一緒に来てほしい… この御礼は必ずする」
ロワイダルがレイに説明して、レイン達が焚き火の後片付けをしている。 レイ達の準備が出来るとファーと騎士が御者をして、レイ達はミリーアリアと共に馬車に乗る
「町に到着したら宿屋に案内する… 後日連絡をするから町にいてくれ」
ロワイダルが説明している
「ルセイドの町で迷宮にチャレンジするつもりでしたので…安くて良い宿屋が有れば嬉しいです」
レイが笑顔で説明している。 エリンが疲れたようにレイに寄り掛かり寝息をしている
「迷宮に… レイならば良い冒険者になれるだろう」
ロワイダルが考えながらレイを見ている
(中々の実力の冒険者と思っていたが、迷宮にチャレンジとは… この者の調査もしなくては… 賊の一味の可能性も有る)
町に到着すると、大通りで降ろしてもらい1人の騎士の案内で宿屋に入る
「5人なら大部屋か、2部屋どっちが良い?」
主人が笑顔でレイ達を見ている
「いつも一緒なので大部屋で大丈夫です」
レインが笑顔で主人を見ている
「一泊銀貨1と小銀貨5枚になります。 ランタンとお湯も付いています」
主人が笑顔で説明している
「4泊お願いします」
レイが硬貨を出して言うと、主人が数を数えて鍵をレイに手渡している
部屋に入る
「御主人様、着替えましょう… 御飯食べますか?」
レインが微笑んでレイを見ている
「そうだね… エリン食べてないよね? 軽く食べようか? それに疲れた…」
レイがエリンを見て言うと、エリンが頷いている
「お腹空きました! 御主人様の横で寝れたから疲れは取れました」
エリンが笑顔でレイを見ている
「エリン!! 羨ましかったです!!」
レインが声を上げエリンを羨ましそうに睨んでいる
「町まで全力疾走しましたから御褒美です」
エリンが笑顔でレインを見ている。 アリスとファーもエリンを羨ましそうに見ている
「着替える前に食堂に行くか… 貴重品だけ持っていくよ」
レイが笑顔で言うと立ち上がり、レインとエリンとアリスとファーが慌てて荷物を置いている
食堂に行くと、既に酒に酔った人が多くいる
「酔っぱらいが多いのでこちらの席にしますか?」
店員が微笑みながらテーブルに案内する
「食事で何がお勧めかな? どのぐらいで良い?」
レイが考えながら店員を見ている
「お勧めで小銀貨5枚です」
店員が説明している。レイが硬貨を渡している
レイは他のテーブルの話している内容を少し聞き耳をたてている。 料理が運ばれてくると、レイ達は食べ始めている
「なぁーーー姉ちゃん! こっちに来ないか?」
酔った男がレイン達を見て笑みを浮かべている。レイン達が無視している
「あーーー なんか言えや! こっち来い!!」
男がレインの腕を掴み引っ張る
「離しなさい!!」
レインが嫌がって怒鳴る
「朝まで可愛がってやるぞ」
男がレインを見て言う
「この酔っぱらい!! 離せと言っているのも解らないの? 離せ!! きゃーーーー」
レインが嫌そうに怒鳴っていると、男が力一杯引っ張ってレインが床に倒れ、それでも男が腕を離さず引っ張っている
「酔っぱらい!! レインに何しているんだ!!」
レイが立ち上がりレインを引っ張っている腕をつかむ
「小僧!!Cランク冒険者の俺様に楯突くか!! このーーこの女はもらっていく!!」
男がレイを睨んで怒鳴る
「お客様!! 止めてください!!」
店員が止めようと間に入る
「なんだ!! 痛い目あいたいのか!! このーー」
男が払うように店員を殴る
「おい!! この手を離せと言っているのも解らないのか? 」
レイがつかむ腕をを握りしめている。 エリンとアリスが睨んでいる
「小僧が離せ!!」
男がレイを殴る。エリンとアリスとファーが立ち上がり睨んでいる。酔っぱらいのテーブルの男達も立ち上がりレイの方に歩いてくる
「手を先に出したのはお前だからな!! 覚悟は出来ているよな?」
レイが睨んで怒鳴ると、レインが立ち上がりながら男の股間を蹴り上げている
「あぎゃ…………」
男が悶絶して膝から崩れ落ちると、レインが男の顎目掛けてもう一発蹴り上げている
「この酔っぱらい!! 御主人様を殴るなんて許さない!!」
レインが倒れた男に更に蹴りを入れている。男のテーブルの男達も唖然と立ち尽くしている
(は? 怖い… え? おいそのぐらいにしてくれないか? 気絶しているのに追い打ち… 手加減が無いのか… )
「お客様… そのぐらいで… 」
店員が苦笑いしながらレインを止めようとしている
「このぐらいで許す訳無いです!! しっかり謝りなさい!! このクズ!!」
レインが男を蹴飛ばしながら怒鳴る
「すまないが… そのぐらいで… 気絶して謝れない… これはサービスするから食べてくれ」
宿屋の主人が厨房から料理を持ってきて言う
「レイン少し落ち着こう… 料理も冷めたら美味しくないよ」
レイがレインを見て言う
「御主人様が言われるなら… 明日しっかり謝らせてくだい」
レインが宿屋の主人を見て言うと、食堂の入口から兵士が引き攣る顔でレインを見ている
(これはあの女性がキレて男をボコボコ… あいつは時々暴れている男… 事情だけは聞かないと… 女性にボコボコにされて後で文句言えるのか?)




