第21話 ファーナクレア 前編
エリンが急に茂みの方を見る
「御主人様、魔物です」
エリンが訓練用の剣を置いて、剣を抜いている。しばらくすると、茂みから大蛇が姿を表して、吊るされている角ウサギを見ている
「え! 狙いは…」
エリンが大蛇を見て呟くと、大蛇が縮む様にして頭を角ウサギの方に向けている
大蛇が飛び跳ねると、レイが剣を振り抜き、大蛇の首が別れて角ウサギの手前で地面に落ちている
「大蛇も血抜きしますか? さわりたく無いですけど」
レインがあからさまに嫌そうな顔をしている
「吊るしておきます」
エリンがレインの顔を見てから言い、ロープで大蛇の胴体を縛り吊るしている
大蛇は袋に入れて、角ウサギと共に棒でレインとアリスが担いで森の出口に向かい、レイは採取しながら歩いている
「今日も角ウサギか? ハンターになったのか?」
門番が笑顔でエリンを見て言う
「見付けたので狩って来ました」
エリンが笑顔で言い、門を通りすぎて薬屋に向かう
店主に薬草などを買い取って貰い、毛皮を買い取って貰った店に向かう
「角ウサギかい? その袋は?」
女性が笑顔でレイ達を見ている
「大蛇に横取りされそうになったので、持ってきました」
レイが笑顔で説明をして、女性が袋を開けて見ている
「見事に首を切り落としているね… これなら買い取るよ」
女性が笑顔で説明している
「角ウサギの肉は持って帰りたいです…」
レイが笑顔で説明している
「宿屋はあそこかい? 肉は後で届けておくよ… ニンニクと香草は有るかい?」
女性が笑顔で聞く
「有りますけど」
「それも買い取るよ… 旨いと自慢していたからね」
女性が笑顔で説明している。レイがニンニク1つと香草を取り出して、料理の仕方を教えている
レイ達は店を出ると、奴隷商に向かい、バークレンに用が有ると伝え、部屋に通される
「これはレイさん今日は何か用ですか?」
バークレンが部屋に入ってきてレインとエリンを見てから聞く
「ラスターさんから教えて貰ったのですが、ポーター奴隷を借りたいと思って…」
レイが説明をしている
「あの、冒険者がレイさんでしたか? 迷宮に泊まり込みモンスター狩りを… 」
バークレンが微笑みながら考えている
「やっぱり、ランクをあげないと無理ですか?」
レイが考えながら聞く
「奴隷から報告は受けております。 1回迷宮に潜る為に銀貨10枚必要です。 如何ですか?」
「10枚ですか! 紫水晶… 百個ですか… 可能ですけど…」
レイが考えて呟き、レインと相談をしている
「解りました。 冒険者証を見せて下さい…」
バークレンが微笑みながら言うと、レイ達が冒険者証をバークレンに見せている
「やはり… まさか条件が揃うとは… 最初の1回は無償でも良いですから、その代わりに1人奴隷を紹介したいですな… 条件が厳しく不可能と思っていましたが… まさか条件が揃うとは…奇跡です」
バークレンが満面の笑顔でレイを見ている
「は? 条件が揃う」
レイが驚いたようにバークレンを見ている
「Fランク冒険者で、冒険者になって半年以内で、犯罪者奴隷などの女性奴隷を複数所有していて迷宮に数日泊まり込みでモンスターを狩る、男の冒険者… それも貴族では無い… 不可能な条件でしたが… まさか押し付けられた奴隷を手放せる可能性があるなんて…」
バークレンが笑顔で説明している
「そんなに厳しい内容ですか?」
レイが不思議そうに聞く
「厳しいですね… Fランクの冒険者が奴隷を買わないです。 それも複数… そして迷宮に泊まり込みでモンスター狩りなんて不可能です」
「そうなのですか? 」
レイが納得してないようにバークレンを見ている
「すぐに呼び出します」
バークレンが笑顔で言うと、店員を呼び出して何かを伝えると、しばらくして半裸で首輪をされた女性が入ってくる
「この奴隷ですが、元は騎士です。 罪を犯し犯罪奴隷になっております。 また、首輪は外せませんが、剣の腕は相当な実力が有ります。 条件が厳しく処分も認められてません… 転売も不可能な為、たっぷり可愛がって下さい」
バークレンが説明している。女性が希望も無い虚ろな目でレイを見ている
「早く殺して… もう…」
女性が言う
「冒険者ギルド支部長の紹介も有りましたし… 金貨1枚で譲ります。 お前も約束の言葉を言いなさい」
バークレンが女性を見て言う
「ファーナクレアは、御主人様の愛玩奴隷として町中で犯して下さい… 知り合いの冒険者様の愛玩として犯されている所を見て下さい… 沢山の御客様に犯される所を見て下さい… 御主人様の為に買って頂いた分稼いで見せます… お願いします御主人様……」
女性が悔しそうにレイを見て言っている
「御主人様… ファーナクレアと言うと、王国騎士団隊長として有名な人です」
レインが少し驚いたようにレイに耳打ちしている。レイはエリンとレインと相談をしている
「これで買います。 ポーター奴隷を貸して貰いたいので」
レイが考えてから袋から金貨を取り出してテーブルに置く
「畏まりました! 処分出来て嬉しく思います。 これを逃したら2度とチャンスは無いと思っておりました。 レイさんの更なる活躍を期待しております」
バークレンが満面の笑顔で言うと、ファーナクレアとの奴隷契約を終わらせる
「御主人様に忠誠を誓い、何でも致します。 この奴隷の首輪の所為で子供は出来ませんが、御主人様の愛玩道具として死ぬ時まで御一緒致します」
ファーナクレアがレイの足に口付けをしている
「ファーナクレアの名前は封印が必要ですので、ファーとでも呼ぶようにしてあげてください… 準備をしてきなさい」
バークレンが微笑みながら説明すると、ファーナクレアが部屋を出ていく
「解りました」
レイが笑顔で言い、ポーター奴隷の説明を受けている
ファーナクレアが鎧を着て戻ってくる
「フル装備?」
レイが驚いている
「装備も代金に入れてあります。 顔を見られない方が良いでしょうから…」
「ありがとうございます」
レイが笑顔で言い、部屋を出ていく
バークレンが微笑みながらレイを見送っている
(きっと凄い冒険者になるだろう… 相当な実力者になるはず… ファーナクレア隊長の実力が発揮されれば、王国でも上位の実力者なのだから… 騎士団に目を付けられなければ良いのだが… 実力できり抜けられるかは運次第だろう)




