第193話 レイの暗躍とフォールベアン 前編
レイは本邸に戻り密偵に情報収集を頼み、ホルスウィナーの護衛の為にメイド警備隊と警備担当から数人ずつを選抜して準備をさせ、メイに鍛えさせる奴隷をすぐに集めて、メイに急ピッチで鍛えるように伝えている。数日が経ち反乱が起きたと伯爵から連絡が入る
「御主人様、密偵からも詳細な情報がきました。 西部の貴族と南部の貴族が、軍を起こして王家に反旗を翻しましたが、兵士の練度は低いとの事です。 隣国の反応が気になりますが、ほぼ予定通りです」
レインが資料を見て説明している
「ルセイド伯爵家の軍が出るのは何時ごろかな?」
「執事からの報告だと、5日後に出発するそうです。 伯爵家から支援を求められています。 メリトルセイドと準男爵軍も後続として出発するそうです。 男爵家はミッドランド公爵家に援軍を出すそうです…」
「ベリーアインを隊長にメイに預けた者達を連れて伯爵軍に援軍に行かせる… 後は隠密行動にするよ… 目立ちたくないからね」
レイがレインと相談をしている
数日後、レイは伯爵にベリーアイン達30人を傭兵として預ける事を伝えて、レイ達はフォーレルドルフの開拓村で少しゆっくり過ごすと伝える
「パミラリーゼ、ベリーアインは頭が足りないから判断は任せるけど、無理はしないように… 2人はパミラリーゼを守るようにね」
レイがパミラリーゼとメイド警備隊員達を見て言う
「はい、御主人様、少し不安ですが… 頑張ります」
パミラリーゼが不安そうに言う
「ベリーアイン殺しすぎないように適度に戦闘不能にするようにしてね… 怪我人の方が相手の負担が増えるからね」
レイがベリーアインを見ている
「はい、御主人様… 大任しっかりこなしてきます」
ベリーアインが頭を下げている
「パミラリーゼを困らせたら、どうなるか分かるよね?」
「え! はい!! 御主人様、パミラリーゼ様を困らせん!! 絶対に困らせません!!」
ベリーアインが慌てて叫んでいる
ベリーアイン達が出発を見送り、レイ達もフォーレルドルフ子爵の町に向かい、フォーレルドルフ子爵に面会して、内乱に関わらないと伝えてから、密偵からの報告と指示をしてから、開拓村に向かう
数日ゆっくり温泉に浸かりながら過ごして、ヒリアは工房で皿作りと釉薬で模様を書く練習を始めている
「御主人様、周囲の密偵ですがそろそろ全員狩りますか?」
レインが横に座りながらレイに寄りかかり言う
「そろそろ行くか… 面倒にしてくれたお返ししてこないとね… 」
レイが笑みを浮かべている
「明日の朝出発しましょう」
レインが微笑みながら言い、レイに甘えている
日が暮れると警備担当とベイロース達が森に向かい、密偵を次々と捕らえて回り、森に気配が無くなり、レイ達はレイン、エリン、ファー、アリス、ルカ、ミセル、ニース、アイリーンとメイド警備隊4人と警備担当8人で出掛けようとしている
「旦那様、無理しないでください… 御無事なご帰還をお待ちしています」
ヒリアが心配そうにレイを見ている
「ヒリアは陶器作りを楽しみながら待っていてね… 陶器も稼ぎになるからね」
レイが笑顔で言う
「はい、旦那様… 一緒に行きたくても足手まといになります… 一生懸命陶器を作りながら待っています」
ヒリアがレイを見詰めながら言う
「御主人様、ヒリア様の護衛は任せてください… 御主人様がここにいると密偵には思わせておきます… 」
ベイロースが頭を下げながら言う
「ベイロース、頼んだよ」
レイが笑顔で言い歩き始めている。ヒリア達はレイの姿が見えなくなるまで見送っている
西に向けて森や山道を進み街道が見えてくる
「小規模ですが軍隊です」
エリンが人影を見付けて身を隠しながら言い、密偵が身を隠しながら近付いてくる
「この先は目的の平原です… あの軍は男爵家ですね… 」
レインが紋章を見ながら言い、警備担当が密偵に剣を向けている。密偵が合言葉を言い、警備担当
報告を聞いている
警備担当と密偵がレイに報告をする
「御主人様、敵ですね… どうしますか?」
レインがレイを見ている
「あの数なら本隊を潰して大将に大怪我をしてもらおうか? 日が暮れたら顔を隠してやろう… 盗賊狩りかな?」
レイが笑みを浮かべている。エリン達が同意する
日が暮れると気が付かれないように近付いていき、森から出ると、一気に接近して兵士を弾き飛ばし始める
「敵襲!! 」
弾き飛ばされた兵士を見て別の兵士が呆然としている間に数人の兵士が弾き飛ばされている。 転がった兵士を見た兵士が叫び、テントから兵士達が出てきて声がする方を見て武器を手に持っている。 警備担当達が容赦なく兵士を弾き飛ばして進み、大きなテントから人が数人出てくる
「大将かな? 逃さないよ」
レイが顔を隠したまま言い、周囲の兵士がレイに接近してくるがエリン達が金属の棒を振り抜き次々と弾き飛ばしている
「貴様ら!! こんな事をして許されると思うなよ!!」
男が後退りしながら叫ぶ
「反乱軍に許されなくても良いけど… 一度死んでみる?」
レイが笑顔で言う
「ちょっちょっちょっ… ちょっと待て!! 貴様ら傭兵だろ? 見逃してくれるならば…金貨10枚やる!!」
男が後退りしながら言う
「お前の命は金貨10枚? 安いな」
レイが笑顔で言い、エリン達が容赦なく周囲の兵士の四肢を砕いている
「ににに20枚でどうだ? 300人に囲まれて全滅するぞ」
「どうかな? 正規騎士が300ならば手こずるけど、寄せ集めじゃあね」
「貴様!! 金貨30枚で雇う!!」
「そう? 1日金貨30枚ならば、考えるけど… 支払えないよね?貧乏男爵家じゃね」
レイが男を睨んでいる
「は? 1日金貨30枚!! ふざけているのか!!」
男が驚いて叫んでいると、ニースが一気に近付き剣を振り抜き、男の腕に当たり骨が砕ける音と共に転がっていき、アイリーンが男に近付き金属の棒を叩きつけて骨を砕いている。ルカが男に近付き男の指を折り始めている
「御主人様、そろそろ引き上げましょう」
レインが集まってくる兵士達を見て言う
「行くよ」
レイが兵士達の方を見てから言い、レイ達は森に入っていき、兵士達は警戒しながら倒れている人達を見ている
「男爵様!!」
騎士が男を見て叫び近付いてくる
「早く治療を…」
男が涙目で男を見ている
「すぐにポーションて治療を」
騎士が言い兵士達が倒れている男と兵士達にポーションを飲ませている
「隊長、指まで完全に折られています… ポーションの効き目だと1人10本は必要と思いますが… あの敵は…」
ポーションを飲ませていた兵士が言う
「とにかく治療をするように… 」
隊長が倒れている兵士を見て言い、日の玉が荷馬車に当たり爆発をして、次々と燃え始めている
「魔法攻撃だと!! 荷馬車を守れ!!」
騎士が慌てて叫ぶが兵士達は混乱して逃げ惑っている
これで食料が無いから、撤退してくれないかな? このまま進みいくつかの軍を戦闘不能にしていくか




