第192話 伯爵と冒険者ギルドと王宮騎士 後編
職員が怒鳴っていると執事とギルドマスターが聞きながら苦笑いしている
「ギルドマスター、これは良いのですか? 職員が怒鳴って…」
レイがギルドマスターを見ている
「怒りたくなる気持ちは理解している… 後で注意はするが… 先にレイ、冒険者ギルドはレイをSSランクにランクアップする… レイのパーティーとグレートクリスタルリザード討伐に立ち会った者達もAランク冒険者に昇格する… 王国最高ランクの冒険者が集まっているが、誰も依頼を受けないから仕方無いだろう…」
ギルドマスターが説明をしている
「昇格は無しで」
「因みにSSランクは王国初だ!! 貴族から何を言われても冒険者ギルドはレイ達を保護する」
ギルドマスターが説明をしている
「拒否します! 面倒なので」
「レイさん!! いい加減にしてください!! この書類の山の責任ぐらい取りなさい!! 報酬を運ばせます!!」
職員が怒鳴り始めると、別の職員が次々と袋を運んできて山積みにしていく
山積みにされる袋を見ながらレイが苦笑いしている
あれ? 山がどんどん… いつまで続くのか… どのぐらいあるのかな? なんでこんなに… 面倒だな… こんなに持っていても… どこに投資をすれば良いのか…
「持って帰ってください!! この金貨を管理するのも疲れています!! 盗賊に襲われそうで、どれだけ神経をすり減らされたか… 全部レイさんの所為です!! 盗賊に襲われろ…襲われろ………」
職員が呪うようにブツブツ言っている
「こういう事だ… 誰かの所為でこんな大金が冒険者ギルドにあったら大変だろ? しかし… 約金貨30万枚と、これにグレートクリスタルリザードの買取価格が加わるからな… レイ国でも買うか?」
ギルドマスターが苦笑いしながらレイを見ている
「国を? 面倒だから要らない!!」
レイが笑顔で言うと、ギルドマスターが笑っている
「御主人様、しまっておきます」
レインが袋を魔法の鞄に入れ始める
「屋敷に帰ったら分けるか… 」
レイがレインを見ている
「ギルドカードを貸してください!! 書き換えます」
職員がレイを睨みながら言い、レイとレインがギルドカードを渡して、職員が新しいギルドカードをレイとレインに渡している。レイ達が執事と外に出て行くと、職員が疲れたように座っている
(はぁ… やっと受け取った、 やっと…疲れた… もう何もしないで… もう職員なんか辞めてやる!! もう関わりたくない……)
レイ達が部屋を出て外に向かうと、エリン達が待っている
「御主人様、呼ばれて集めてきましたが、ギルドカードを更新されました」
エリンが説明している
「そうだね… ランクアップなんて面倒だから断りたかっただけど」
レイが苦笑いしている
「称号獣聖を与えられました。 ファーは剣聖です… 御主人様は?」
エリンがレイを見ている
「聞いてないけど…」
レイが驚いていると、ギルドカードをを出して見ている
「え? なにこれ?」
レイが紋章を見ている
「これはクランリーダーの証ですね… 名無き英雄の称号?」
レインがギルドカードを見ながら言う
「英雄になったのですか? 凄いです」
エリンが尻尾を振りながら言う
「説明受けてない!! 文句を言ってくる!!」
レイが怒ったように言う
「無駄ですね… 冒険者ギルドが与える称号は拒否権がないですから… それでも文句を言われるら名無き英雄ですね」
レインが笑って説明している
くそ… あの職員分かっていて説明しなかったな… ギルドマスターも… 何か嫌味でもしてやる… 何をしてやろうか? 護衛達に沢山魔物でも討伐させてくるかな? それも知らん振りしよう… もっと書類を増やしてやる… 書類の山の方が効くかな?
「レイ殿、少し話したい」
王国騎士がレイに声を掛ける
「何ですか?」
「ここでは話せない… 王都からの緊急の連絡だ…かなりまずい事になっている」
王国騎士が執事と周囲を気にしながら言う
「御主人様、商会の応接室に向かいましょう」
レインが王国騎士の顔色を伺いレイを見て言う
商会の応接室に入ると、数人部屋の前で待機させている。王国騎士が魔導具を使う
「念の為に消音させてもらった… レイ殿、南部の王弟一族と旧侯爵家1派と第2王妃派が反旗を翻して、反乱を起こす… 内乱になる… フォールベアン殿下よりヒリア様だけでも守って欲しいと依頼とできれば力を借りたいと…」
王国騎士が説明をしている
「愚かです… 反乱なんて… この規模だと簡単に収まらないです… 最悪数年かかると思います」
レインが話を聞いて説明している
「力を借りたいとは… 内乱鎮圧してほしいのか? 面倒だから隣国に逃げようかな…」
レイが考えている
「そうですね… 御主人様の資産ならば余裕ですが、奴隷達をどうしますか? 全員を連れて行けません」
レインが考えながら言う
「ヒリアは守るけど、反乱鎮圧には協力は出来ない… 」
レイが考えてから王国騎士を見ている
「了解しました。 フォールベアン殿下に伝えます」
王国騎士が頭を下げて言い、部屋を出て行く
「面倒になりましたね」
レインが考えながらレイを見ている
「この範囲で反乱だと、ミッドランドも王都に援軍に行けないな… マーブリルがどっちにつくかな? 何か手を打たないと」
レイが考えている
「ミッドランド公爵家に護衛を数人送り込んで、ホルスウィナー様を護衛させましょう… 後は王都防衛ですね… 暗殺者でも送り込みますか? 」
レインが考えながら言う
「仕方無いからルセイド伯爵家かフォーレルドルフ子爵家の軍に力を貸すかな? 名声と褒美は全部押し付けよう」
レイが笑みを浮かべている。レインが悟ったように頷いている
(御主人様が向えば、敵の本隊だけを潰していけば終わりです… 御主人様が指揮をとれば簡単に鎮圧出来ますが… 王国の密偵は優秀ですね… 反乱前に既に情報を掴んでいるなんて… )




