第191話 伯爵と冒険者ギルドと王宮騎士 中編
考えているレイを伯爵が微笑みながら見ている
「3つ目だが… 冒険者ギルドから必ずギルドに顔を出すように言われている… それと別にレイにグレートクリスタルリザードとビックロックリザードとロックリザードとサンダータイガーとグレートベアの特別討伐報酬として、国王陛下より勲章が授与される… フォールベアン王太子殿下が式典は行わないとしてくれたが、国王陛下よりグレートクリスタルリザード討伐証と王国Sランク冒険者と名誉伯爵位が授与された」
「は? 面倒な事になったならば、他国に移ろうかな… 貴族なんかになりたくも無い!!」
「そう言うな… 公表はされたが、授与式や式典は行われない… 国が混乱しているから、権力争いに巻き込みたくないみたいだな… ヒリア様の事が心配で国王陛下も仕方なく現状維持を了承したそうだ… 紋章と勲章を受け取ったら、冒険者ギルドに向かってくれ、報酬が山になっているそうだ… グレートクリスタルリザード討伐に一緒にした、レイのパーティーメンバーと護衛達にも昇格させるそうだ…」
伯爵が笑顔で言い、執事がトレイをレイの前に置いている
え? 受け取りたくない… 面倒な事にならなければ良いけど… どうしようかな? レインどうしよう… 伯爵のあの顔… 面倒事に巻き込まれたくないのか? どうしたら… さらっと名誉伯爵位と言っていたか? 貴族になれと言うのか? 嫌だな… フォールベアン様に仕返し… フォールベアン様が止めてくれたならば、仕返しじゃないか… お礼か…
「御主人様、貴族と言っても名誉伯爵位ならば、領地運営も役職もありません… 1代限りの名誉爵位ですが冒険者に与えられる最高位の爵位です。 最初から伯爵位にしたのは、したたかですが…おそらくヒリアの事を考えて伯爵でしょう… 王族が嫁がせられるのは伯爵以上になりますが、 ヒリアの王族復帰も考えているのでしようが、相手が御主人様なので、色々名誉を与えて貸しを作るのがフォールベアン王太子殿下の策だと思います… 義理の弟として付き合いたいのだと思います…」
レインが微笑みながら説明している
「面倒だな… どうしようかな?」
「一度保留で良いとは思います… 王族が与えに来てませんので可能です」
レインが笑顔で説明している
「レインが言うならば、保留にしよう」
レイが笑顔でレインを見てから伯爵を見ている
「レイ… これを渡しておく… 」
伯爵が手紙を出してレイの前に置いている
(やっぱり断っていたか… それも王族が来てないからと保留とは… 予定外だろうが、この手紙を渡すように伝令は受けているが…)
レイが手紙を見て、頭を押さえてレインを渡している
「御主人様、よまれています… 受け取らないならば、王都で式典を行うと脅されています… 」
レインが苦笑いしている
「フォールベアン殿下… 褒美を強要するな!! 受け取るか受け取らないか自由だ」
「受け取るしかないですが… ここまで手を回しても受け取らせたいのですね… あの程度の魔物で」
レインが苦笑いしながら言うと、伯爵の顔が引きつっている
(あの程度と言ったか? 言ったよな? あのロックリザードの大群だけでも王国騎士団全軍で戦っても半数を失うだろう… サンダータイガーでもグレートベアでもかなりの損害を受けて討伐できるかどうかの魔物だぞ… グレートクリスタルリザードは王国騎士団全滅するぞ… 英雄の実力があるのに名声が欲しくないなんて… レイ達は既に人外の実力だからこそ、フォールベアン殿下も苦慮しているのだろう… 指摘をしたらなんて言われるか… 関わりたくない… それも目の前で受け取るか受け取らないか相談はしないでくれーーーーーーー)
レイが仕方なく、紋章と勲章を受け取り領主の館を出ようとする
「冒険者ギルドに送ります」
執事が笑顔でレイを見ている
「断って帰りたいのですが… 面倒だから」
レイが執事を見ている
「これで何度目でしょうか? 送らないと冒険者ギルドに行かない冒険者がいるせいです。 御嬢様を受け取っもらえるならば、このまま帰します」
執事が笑顔で言う
「え? ここでも脅すのですか!!」
レイが驚いている
「そうしないと行かないと思っております… どうぞお乗りください」
執事が笑顔で言うと、レインが笑っている
執事の案内で冒険者ギルドに向かい、応接室に通されると、テーブルに書類の山がある
「レイ、とんでもないとは思っていたが… まさかグレートクリスタルリザードを討伐してくるとは… 」
ギルドマスターがレイを見て言う
「呼んでも来ない冒険者レイさん… 商会の前で頼みましたよね? 忘れたとは言わせません」
職員がレイを睨んでいる
「え? 約束はしてません… お願いはされましたが… それに人が多い大通りで叫ばれても困ります」
レイが苦笑いしていい、レインが説明をしている
「レイ、職員には後で注意をしておく… この山が何だか分かるか? 分からないとは言わさない」
ギルドマスターが書類の山を見て言う
「何ですか?」
レイが書類の山を見ている
「ミッドランドの町から報告があった、護衛依頼達成と伯爵様より料理のレシピ依頼達成の報告… 迷宮で暴れ続けている報告書… フォーレルドルフ子爵領の盗賊討伐の報告書に… 多くの魔物討伐の証明書… どれだけ問題か分かってますか!! それにサンダータイガーとグレートベア討伐にロックリザードとビックロックリザード討伐の証明書と依頼達成の証明書… グレートクリスタルリザードの討伐まで… 何処までとんでもない事をしているのですか!! いい加減にこまめにギルドに顔を出してください!! それも迷宮でアントが暴走したら、冒険者ギルドに報告前に草原エリアのレイさんの配下に連絡に行くし… どれだけ迷宮を私物化しているのですか!! それも… あのドロップアイテムの報酬も受け取りに来ないなんて何ですか!! いい加減にしなさい!! 今日こそ全部受け取ってもらいます!!配下も集めてください!! 全員ランクアップさせます!!」
職員がだんだん声を荒げてレイを睨んでいる
「報告はしないから帰っても良いかな?」
レイが苦笑いして言う
「ふざけないでください!! いい加減報酬を受け取れ!! どれだけ溜まっているか!! それも何ですか? ミッドランドでBランク冒険者を完膚なきまでに叩き潰すなんて… それも冒険者ギルドに顔を出して、ルセイドの冒険者ギルドには顔を出さないのですか!! 何とか言え!!」
職員がだんだん言葉遣いが悪くなりながら怒鳴り始める




