第190話 伯爵と冒険者ギルドと王宮騎士 前編
時が経ち肌寒くなる日々が続き始める。 パミラリーゼが読み解いた染料の染め方や陶器の釉薬と模様の描き方等の報告と説明を受けて、メリトルセイド男爵領の開拓村と準男爵家の開拓村と男爵領に指示をして商隊に染料の研究をするように資料とともに向かわせて、フラン商隊にはミッドランドからガラスグラスなどを運んでもらい、宿屋や食堂で使い始めている。 化粧品はフラン商隊が公爵家に納品と伯爵家が王都に運び、王都の商会で販売をしてもらっている
「御主人様、化粧品の販売価格が決定したそうです。 王妃様の化粧品一式が金貨5枚… 公爵家と伯爵家の方が金貨1枚、一般販売価格の方が金貨2枚になります… 公爵家と伯爵家は特別価格にしましたが… 儲けが9割になります」
レインが資料を読みながら説明している
「かなり高くない?」
「今までの物が高いので更に高くなっています。 これでも売る相手を選んで何とか価格を上げずにしています」
「材料確保が大事だね… 来年の確保は慎重にしよう」
「既に来年の材料確保の為にドライフラワーを作るように各産地に伝えてあります。 果実の方も去年の4倍の種が手に入りましたので、1年で使う分を考えて使用するようにさせています… 中級ポーションもかなりの数が作れます… 初級ポーションは各開拓村から大量に届き、王都と公爵領に分割して輸送をしております… こちらも順調に販売できています… ガラスグラスも一部の騎士や商人が購入を希望していましたので売りました。 職人に更に倍の量を作ってもらうように連絡をしました」
レインが微笑みながら説明している
「順調すぎるな… 」
「メリトルセイド領と山の鉱山からの原石ですが、加工して納品されました。 こちらも商会で王都向けに少し販売を始めましたが… 好評です… 伯爵家と公爵家に貴族向けの物を献上しましたが… 喜んでいます」
「こっちも順調か…」
「米の方の買取と酒の造酒も始めましたが… まだまだ発酵途中と報告が上がっています」
「人手が足りなくなるのかな?」
「造酒は町中よりも開拓村の方が良いとは思います。 フォーレルドルフ子爵領の開拓村でも造酒した方が良いとは思います」
レインが説明を続けている
「山の鍛冶師に助言をしてもらえば良いかな? 欲しがっているからね… 来年の作付けは出来そうかな?」
「開拓の借金奴隷と期間奴隷達が麦を植えて、そろそろ収穫をするそうです。 農民からの指導で水路とため池の整備も終わりました… 春に植える種も準備は終わっています… 今年の10倍以上になります」
「それならば良いけど… 寒くなる前に一度別荘でゆっくりしようか?」
「はい、御主人様、鍛えた奴隷達を一緒に連れていき、警備も強化しましょう」
レインが連れて行く奴隷のリストを見せている
「帰ってきたら、徹底的に隣国に向かうメンバーを鍛えるかな? 」
「鑑定持ち達は、各商隊で経験を積ませています。 今年成人した者の中から鑑定スキルを得た者がいます。 今は文字や計算や礼儀作法を教え込んでいます… 問題は砂糖です… 既に去年の10倍の生産量になりました… このままだと金貨1万枚を越えるので価値が下がると思われます… そろそろ王都に店を構える必要もあるでしょう」
レインが考えながら説明している
「そうか… 面倒事に巻き込まれたくないが… 必要ならば、下準備をした方が良いのかな? 王都の迷宮ならば、迷宮産の塩も手にはいるのかな?」
「メイを送り込みますか?」
「問題になるから、メイにはここで人財教育をさせよう… 盗賊や暗殺者… 密偵も面倒になるからね」
レイが笑みを浮かべている
「御主人様、人の才能を開花させるのは良いですが… 馬車を作らせているのは何故ですか?」
「完成した馬車に乗ればわかるよ… 長旅用だからね」
レイが笑みを浮かべている
馬車の揺れを更に抑えたいし、長旅ならば快適が良いからね… 隣国に続く道の情報も密偵を行商人として送り込んで確認もさせているから… 向かう時までに情報が揃うはずだし、楽しみだな… 暖かくなったら出発しよう
「御主人様、伯爵家からの迎えが到着しました」
侍女が入ってきて言う
「レイン行こうか?」
レイが立ち上がりレインを見て言い、部屋を出て行き、レインが後ろをついてくる
領主の館に向かい部屋に案内され伯爵に挨拶を終わらせる
「レイ、用件は3つある… 1つ目は例の賊の始末の件だが、調査の結果、王命偽装罪と横領や脅迫を繰り返していた事が判明している。王宮騎士団の徹底的な調査の結果、数人の職務辞任と数家の当主交代などが行わた… 権力争いに終わりが告げられた状況になる… フォールベアン王太子殿下が中心に政治体制の変更が行われている」
伯爵が説明をしている
「相当な事ですが… 何故?」
「侯爵家の派閥だったからな… あのアルミナリナー様の暗殺未遂も考慮されている… 王妃様と国王陛下も激怒しているそうだ… 更に罪にはヒリア様への暗殺未遂も加えられている…」
「え? ヒリアの暗殺? 」
「第2王妃派の簒奪計画の件は侯爵家1派による圧力で生き残る為に起こった事だと思われる… 最大派閥と政争で負けて焦った結果だろうが、ヒリア様の暗殺未遂も侯爵家が指示して王宮医師にやらせたみたいだ… 中立を保って助かったがな… 」
「やっぱり権力者は面倒です」
レイが嫌そうに言う
「その権力者を1番悩ませるのはレイだろ? 2つ目はアルザバイロス士爵の事だが、王家は仲裁をする前にマーブリル子爵家に男爵家と話し合い、賠償をするように伝えたそうだ… 不服が男爵家から連絡があれば、徹底的に調査するとも… マーブリル子爵家はアルザバイロス士爵を捕らえて、爵位没収と財産没収を行ったそうだ… 男爵家と果樹園に対して総額金貨400枚の支払いと前金の返却をしたそうだ… ホルスウィナー様より半額の金貨200枚をレイに渡すそうだ… 金貨100枚で領境の警備所建設に騎士の配備と果樹園への補償などをするそうだ… 金貨100枚は男爵家の予備費として歳入にするそうだが…」
「そうだな… 金貨200枚で何か投資でもするかな…」
レイが考えている
金貨200枚か… 布に投資をするかな… 他に投資するかな… 少し調査をするかな?




