第189話 レイの日常
アンリーンの部屋に行くと魔道具師達が果実酒を蒸留している
「御主人様!! 部屋がありません」
アンリーゼがレイを見て言う
「そうだね… 隣は小型の蒸留魔導具かな?」
「前のオイルも蒸留を何度も試してやっと毒素を完全に取り除きましたが… 部屋が足りません!!これ以上蒸留の魔導具を置けません…… それなのに錬金術姉妹がもっと材料を寄越せとうるさいです!! いつの間にかに化粧品の調合を奪われました!!」
アンリーンが涙目になっている
「少し考えるけど… 砂糖はどうなっているかな?」
レイが周囲を見渡している
「厨房に全部設置しました… 部屋が足りない… 部屋… 魔導具が作れない… 錬金術姉妹の所為です!! 抽出が大変なの分かっているのですか!! 温度管理から抽出したオイルの鑑定までさせておいて!! もう許せません!!」
アンリーンがいきなりキレ始める
「急いでやらなくても良いけど… 作る物を限定するかな? 研究も続けながら… 誰に工程管理をさせようかな? フローネ母さんかな?」
レイが笑顔で言う
「フローネ母さん口煩いです… 寝ろだの休めだの… 面倒です… 小言ばかり…」
アンリーンが嫌そうにしている
「誰が母さんですか? そんなに歳は離れてません!! 御主人様も言いふらさないでください!!」
フローネが近付いてきてレイに文句を言っている。 魔導具師達が笑っている
「フローネ何か用かな?」
レイが振り返りフローネを見ている
「あのパミラリーゼとか言う女何なんですか? 書庫で本をペラペラめくって… 気持ち悪いです」
「本を読んでいるだけだよ… 人の数倍の速さで読めるから仕方ないよ… 本の整理が終わったら、司書として優秀だと思うよ」
「は? あれで読んでいるのですか!! ウソですよね?」
「読んでいるよ、ゆっくりになったら理解しながら読んでいるとは思うけど」
「また、変人が増えた… 制御不能の… 真似して同じ事をする人が増えないように… 増えないように… 本当に変人ばかり集めてくるのですから… 」
フローネが頭を押さえながら言う
「砂糖はどうかな?」
レイが笑顔で歩いていく
「一番の天才があの様子だし… 仕方ないのですか? はぁ… 」
フローネが頭を押さえながらレイの後ろ姿を見ている
砂糖の精製を見ている
「御主人様」
ミミが満面の笑顔レイの元に来る
「ミミは何していたのかな?」
「お手伝いをしてました! 音が変わったら温度を落としたりかけ混ぜたりしています」
ミミが満面の笑顔レイを見ている
「沢山できているかな?」
「後は錬金術姉妹次第です」
ミミが笑顔でレイを見ている
「錬金術に興味津々の可愛い子供はいるかな?」
「何人もいます! だけど錬金術姉妹が怖いと言ってます」
「そうか… そうだよね… 魔導具師はどうかな?」
「います! あのね、2人なりたいと思っているの! 」
「どこにいるのかな?」
「案内しますか?」
ミミが笑顔で言う
「今はまだ良いかな? 希望を持ってスキルが得られなければ、挫折するからね… ミミはお手伝いを優先してね… 急がないから… 子供達の可能性か… 教育担当に話しておくかな?」
レイが呟き、ミミの頭を撫でている
レイはレインを連れて商会に向かい、収支の確認を始めている
「王都からの物資と公爵領からの物資の交換でかなりの儲けになってます… かなり値上げしても買う人が多いです」
レインが販売価格を見て言う
「そうだね… かなり交渉も慣れているね」
「鑑定持ちの鑑定能力に交渉能力も上がっています。 特に1番年下のフロニカが1番凄いです… それを見習って他の担当達も頑張っています」
担当者が説明している
「村からの三女か… 計算能力が高いからだね… この交易量… それに確実に売っているのか… ポーションもかなり売れているね…」
「質が安定していて、王都でもすぐに売れるそうです。 瓶も王都から空の瓶を送って貰っていますが、それでも次々と売れています」
担当者が説明している
「御主人様、公爵家からの瓶などが届いたら流通量もかなり増えますが、ポーション価格の下落に気を付けた方が良いとは思います」
レインがレイを見ている
「少し足りないぐらいが丁度良いからね… 公爵領から隣国に送れば良いからね」
レイが笑みを浮かべている
「町の錬金術師達の焦りもありますのでトラブルにならない事を祈ります」
担当者がレイを見ている
レイが商会を出る
「いたーーー!! やっと見付けました!! とにかく冒険者ギルドに来てください!! 」
ギルド職員がレイを見付けて近付いて言う
「用は無いけど」
「用は無い? ふざけているのですか!! ミッドランドから連絡が入りました!! 厄災級魔物を討伐しておいて報告無しですか!! いい加減にしてください!!」
「秘密のはずだけど… 」
「秘密? ふざけているのですか? いい加減冒険者ギルドに出頭してください!! 迷宮を私物化してないで!! 冒険者から色々聞いています!!」
「え? 迷宮に入ってないけど」
「レイさん一味です!! 何度も言いましたよね? アントを殲滅して報告に来ないのは何故ですか!! それでもAランク冒険者ですか!!」
「今日は忙しいからまた今度ね… 2人しかいないし」
レイが慌てて逃げるように歩いていく
「今度必ず来てください!! 伯爵様にも相談をしているのですから!! 来ないと毎日商会の前で待ち伏せします!! 絶対に来てください!! 」
ギルド職員が大声で叫んでいる
小言が増えたのかな? 冒険者ギルドには近付かないぞ… 絶対に近付かないぞ… 人の商会の前で待ち伏せなんて、それも大声で叫ぶなんて… クレームつけようかな?




