第167話 メリトルセイドの開拓村視察 中編
開拓村に戻ると、商隊が到着している
「御主人様」
商隊の鑑定持ちが笑顔でレイを見ている
「商売はうまくいっているのかな?」
「まだまだ食料支援状態ですが、村人の鍛錬を交代でメイ様にしてもらっています」
「メイに… それでメイが忙しいのか?」
「あのように筋肉質になって戻ってきます」
鑑定持ちが馬車から降りた人達を見て説明している。 レイが鑑定をして苦笑いしている
「力仕事任せられそうで良かったが… 鉱夫を雇うよりも数を増やした方が良いのかな?」
レイが苦笑いしながら言うと、レイン達が笑っている
「メリトルセイド男爵様がお会いしたいと言われていました」
鑑定持ちが笑顔で言う
「向こうから呼び出しか… 」
レイが呟く
「他の開拓村の開拓が進まず、焦っているそうです… 財政難です…」
「そうか… 順調だけど…」
レイが考えている
「御主人様、相談よりも借金の依頼でしょう」
レインが微笑みながら言う
「食料が少ないからかな? 向こうは確か売れそうな物を作っていたかな?」
「小麦を多く作付けしています。 豆や根野菜は全く作付けしてないと密偵から報告も受けています 」
レインが説明している
「小麦の不作かな? そう言えば小麦少なくしてなかったけ?」
レイが考えて周囲を見ている
「芋を多く作付けして、根野菜と豆と小麦と野菜類も均等に作付けしました」
レインが資料を見ながら説明している
「自給自足できれば良いからね… メリトルセイド男爵なんて言うかな?」
レイが考えている
メリトルセイド男爵が開拓失敗したならば、住民が許さないかな? 今年は借金を増やしても良いけど… どうするかな? 何かもらおうかな? 失敗した開拓村は誰が指揮を取っていた村かな?
レイ達は町に向かい、屋敷に到着すると、執事と侍女達が並んで出迎えている
「御主人様、お帰りなさいませ」
執事が頭を下げながら言う
「何か問題は?」
「ありませんが、 男爵様よりこちらに来ましたら教えてほしいと伺っています」
執事が説明している
「少し町中を見てから考える」
レイ達が屋敷に入っていく
翌朝、レイ達は商会に向かい収支や町中の状況を聞いている
「経済が回ってないか… 領内巡回の行商人は増えても物がなければ終わりか… 」
レイが呟いている
「何を言われるか対策も考えましょう」
レインが微笑みながらレイを見ている
「何を支援してくれと言われるかな? 面倒になるならば、見捨てても良いけど… 借金返せないだろうし…」
レイが考えている
翌日、迎えの馬車に乗り領主の館に向かう
「レイ殿、久々に来訪感謝する」
バールドルが笑顔でレイを見ている
「開拓村の状況確認に来ただけです」
「そうか… レイ殿の開拓村の発展凄いと聞いているが… 他の村はかなり厳しい状況なっている」
「そうですか? 支援を続けて支援の上に成り立っているだけです。 作物のできもそんなに良くないですが、何とか冬は越せるとは思います」
レイが笑顔で毎回食料等を運んでいることを伝えている
「そうか… 発展していると聞いていたが… 食料支援で… そうか…」
バールドルが考え込んでいる
「山側の鉱山跡地の調査もしましたが、今後開発をしますが、収益は全て商会が受け取る感じで良かったですよね?」
「約束はしているから、構わない!」
「よかったです。 次は特産品を作らないと…」
レイが考えている
「その件だが… 少し相談をしたい… 糸は作れているが… 販売が出来ない… 布にしようとしたが… うまく出来ない… どうにかならないか?」
バールドルが説明していると、執事が糸と布を持ってくる
「これは…」
レイが糸を見ている
「布に出来ない…なぜか分かるか?」
バールドルか説明をしている
「上質な布を作る為には織り機が必要になりますが、これは手織りです… それも糸が太く不揃いだから仕方ないです… 糸も動物の毛… こっちは何ですか?」
「それは植物だが、綿花だ… 」
「綿花… 綿か… なるほど… 糸にする過程で細く紡げれば、買い取ります」
レイが考えながら説明している
「糸を買ってくれるならば、糸の紡いでいる者達と相談をしよう… 」
「そうすると織り機を作らないと… どこでやるかな? 男爵家の方もうまくいっているか心配だし… 織り方と染料… 色合い… 色々考えないと…」
レイが笑みを浮かべている
「それならば早速相談をしたい!! 少しでも産業に繋げないと… 食料も少なくなっている…」
バールドルがレイを見ながら説明している
(レイ殿次第で領民の生活がかかっている… 食料の作付けを指示していたのに食べれない物を多く育てた村は、危機に瀕しているし… 何とか支援を取り付けたい… 取り付けないと餓死者が多く出るぞ… 餓死者が増えれば、領内問題が大きくなりそうな… レイ殿何とか助けてくれ…)
レイは家令の案内で開拓村に向かい、糸の紡ぎ方と、糸を細く長く紡いでもらうようにお願いをしてから、作られている糸と布を見ている
「御主人様、肌に直接だと痒くなりそうですね」
レインが布の手触りを確認して言う
「肌触りがないと売り難いからな… それに着色も必要だな… 縦糸を4倍ぐらいで織らないと難しいかな? 糸も太すぎるからな… 上着ならば編み方でどうにか出来るかな?」
レイが布を見ながら言う
「上着ですか? 色が欲しいですね」
「糸を買って編んでもらうかな? 編み方は誰かに調べてもらい… 着色も何か考えないと… 」
レイが考えている
「精通している者がいないか調べます」
レインが微笑みながら言い、糸を買い取って町に帰る事にする
手織りでここまで作ったのは褒められるけど、織り機をいくつか作って、開拓村で織らせるかな? まだまだ開拓村に余裕が無いからどうするか… 一番安定しているのは準男爵家の開拓村だけど… フラン商隊以外にも多くの商人が来たら、買い叩かれるかな? 冬場の仕事に織り機を使ってもらうかな…




