第163話 水田と湖畔 後編
米が炊き上がり、レイ達が食べ終わり年寄りから畑の事を聞いている
「向こうまでの土地が畑だったのですね… それで他の土地は誰の持ち物なのでしょうか?」
「もう誰もおらんが… 持ち主か… 出て行く時に土地は貰っていたが… 全部家族の物になる」
年寄りが説明している
「そうですか… 土地を売ってもらえませんか? そうですね… 農奴や期間奴隷に米作りも教えてほしいと思います」
レイが説明をしている
「は? 良いが… 稼げないぞ」
「稼ぎはどこか他で稼ぎます… 米作りをして、家畜の餌や食料にするならば、食費として生産も可能です… これでも大所帯なので、色々な食料を各地で作りたいと思ってますから」
レイが説明をしている
「それなら良いが… 手間もかかるし、稼げないぞ… 本当に良いのか?」
「これでも商人です。 損得勘定はできます。 それと今持っている米の在庫を譲って欲しいです」
レイが説明をしている
レイは米の買取の交渉を鑑定持ち達に任せて、周囲の土地を見て回り、小川に泳ぐ魚も見て歩いている
「これだけの土地をあの価格で買い取ってよろしいのでしょうか? 騙したように思われませんか? それもサラッと農民達が移転する際に土地を買い取る価格まで書き込んでいました」
レインが少し心配そうに言う
「契約書にも農民側の指定価格と書いたし、後で変更は認められないとも書いてあるよ… しかし、フォーレルドルフ子爵の思い通りに開拓村を作らされるとは… 癪だけどね」
レイが笑顔で話している
「それでは早速奴隷商に向かい、奴隷を集めますか?」
「護衛担当達も置いていかないとね… 水利権や水源の共同管理方法もしないと… 脱穀から精米のやり方… 色々やらないとな」
レイが周囲を見渡している
「御主人様、ゆっくりするようで全くゆっくりしてません… 領主の仕事をしているのと同じですね」
レインが笑っている
野営地に戻り、翌朝、レイ達は湖の周囲の探索に向かい、人工的に空いた洞穴を見付けて鑑定持ちと警備担当達が中を調べてに向かい、レイ達は周囲を散策してから、湖の畔で野営の準備をしている
「鉱石を探していたと思いますが、すぐに掘るのをやめたみたいです。 他にも何か所か有りましたがどれも岩盤に穴を掘るのをやめたようです」
ベイロースが説明している
「マーブリル子爵は鉱山探しをしていたのか… この辺りは良い採取場所になりそうだけどね」
レイが笑顔で言う
「採取ですか? 薬草ですか?」
「あの木やあの木は木の実がなるよね… これがその実だけど、硬い殻に覆われているけど、中身は食べれないけど… 何と油が作れるよ」
「油ですか?」
「ベズローズの実は良いオイルが出来るかもね… この一帯に生えているから… 森の管理をして保護すれば沢山用意出来るよ… それと岩盤が硬いけど、岩山ならば貴重な薬草や食料も得られるよ」
レイが笑顔で説明している
「村を作らせますか?」
「作らないよ… 巡回採取隊でも作ろうかな? 住むにしても日常の食料を栽培が不可能だからね」
「かしこまりました… 湖があると安心をします」
「水には困らないけど、水害は覚悟が必要だけどね… ベイロース、数日間鑑定持ち達に採取するように伝えてね… 色々欲しいからね」
レイが笑顔で言い、ベイロースが配下に伝えに戻っていく
レイも翌朝から散策を続けて、1つの岩山を見付ける
「御主人様、この岩がどうしたのですか? 少し白いですが…」
「多分これが長石だな… 結構多くある鉱石だけど、白くて脆く… それに少しガラスの結晶もあるしね… これで釉薬を作れるな… 魔法の鞄ならば多く運べるし、少し砕いて持って帰ろうか?」
レイが笑顔で言う
「岩山を少し砕くなら手伝います」
ファーが岩山を見ている
「少し斬ろうか? レイン達は少し離れておいてね」
レイが笑顔で剣を抜いている。 ファーとレイは闘気をまとい剣に伝わらせて岩山に向かって剣を振り抜き、岩山に大きな切り込みを作っている
「御主人様崩れ落ちませんが…」
ファーが岩山を見上げている
「横から斬って崩すよ」
レイが笑顔で言い、岩山の横に回り込んで剣を岩山に向かって振り抜き、岩山に亀裂が入っていき、徐々に割れ目が大きくなり、岩山が傾き始めている。 崩れる音と共に地面に倒れて振動が周囲に伝わっている
「御主人様!!」
ベイロース達が集まってくる
「ベイロース何か用かな?」
レイが笑顔でベイロース達を見ている
「これは何が起きたのですか!! 岩山が崩れるなんて」
ベイロースの顔から血の気が引いている
「ちょっとこの岩山が欲しかったから、崩したけど何か問題でもあるのかな?」
「は? 崩した!! 欲しかったから? 御主人様岩山を崩して遊ばないでください!! 下敷きになったら死んでいます!!」
ベイロースが叫んでいる。次々と集まって来て崩れた岩山を見ている
(自然に崩れ落ちたのではなく、崩したのですか? 鉱山を掘る必要がなくなりますが… )
「御主人様… あそこ光ってます」
ルカが指さしている
「ん? 何が… あ! 本当に… 青色… 宝石の原石かな? 長石の中にあったのかな?長石と混ざっていたのかな? そもそも長石の綺麗なものが宝石かな? 」
レイが笑顔で鑑定をしている
「凄い… かなりの価値です… 」
レインが周囲を見ている
「帰ったら分けて使おうか? 宝石はどうするかな?」
「宝石には魔力を込めて魔力結晶化をできます。 良いものなら魔剣や聖剣にも使われます…」
レインが笑顔で説明している
「鍛冶屋が喜ぶな… 誰が加工出来るかな?」
「魔導具職人が作れます。 腕次第ですから… それに今回のはそんなに良いものでは無いと思います」
「そうか… 残念だけど、宝石の加工ができるならば、アンリーン可哀想に寝れなくなるのか…」
レイが呟く
「あ!! 御主人様が作らせるつもりです!! アンリーンも喜ぶと思います」
エリンが笑っている
「しかし、宝石が出たのは報告が必要かな?」
「黙っていてもよいです… 子爵様から聞かれたら言えば良いですが、売らなければ儲けが出ないので大丈夫だと思います」
レインが微笑んでいる
「みんなで鉱石を集めてしまおうか?」
レイが笑顔で言うとベイロースが人を集めて宝石と長石に分けながら袋にしまい、ルカとレインか魔法の鞄にしまっている
村に戻ると執事の案内で子爵の元に向かう
「レイ殿が動けば、犯罪者が増えるな… 先日の農民を脅していた者達だが、マーブリル子爵に使者を送り確認を取ったが、知らぬと知らをきられている。 予定通りだが、どう処分するか?」
「不正を働いたとして処分すればよいです… あーーーマーブリル子爵からの紋章を受け取ったと嘘を付き好き放題していたと、正式に発表した方が良いかな? マーブリル子爵家は知らないと言っているので、嘘を強調すれば良いですね… マーブリル子爵家も問題にするならば、事実としての発表と言えば良いですから… 問題にされても事実だけを発表したと言えば良いです」
「レイ殿、嫌味か? マーブリルも文句を言えないだろう… 嫌がらせの仕返しか…」
フォーレルドルフ子爵が苦笑いしている
「農民から土地を買取り、少し畑を作ろうと思います」
レイが笑顔で説明している
「それは聞いている… 好きにして欲しい… それと開拓村だが… 既に大きな村になってないか?」
「快適に住めるようにしてます」
「快適にか? 良いが… 開拓村から開拓町に変更した方が良いか?」
「開拓村です。 1年やそこらでそんなに発展はしません」
「その通りだが… 利益が出るまで数年は掛かるだろう… ムガイル族だが開墾を始めさせている。 そうそう、女性が1人レイの所有の奴隷になる事になっていたな… 後で奴隷商人に奴隷契約を結ばせる」
「え? まぁ… 村の警備に使うかな? メイに預けよう」
レイが考えている。 フォーレルドルフ子爵がレイの笑みを見ている
(レイが動けば後始末が発生するのか? しかし、暗躍している者達はかなりの痛手だったと思うぞ… それに数日湖の畔で何をしていたか… 聞いても理解できないと思うが… レイ殿に逆らう気も無いからな… 公爵様には伝えておこう)




