第158話 ムガイル族 前編
レイ達は、数日間準備をしてフォーレルドルフの騎士と執事の案内で湖に向けて出発する
何回か野営しながら進み、森から出て湖が見えてくると、一度レイ達は馬車を止めて湖を見渡して村の位置を確認してから、野営の準備をしている
「御主人様、のどかで良いところですね」
レインがレイの横に来て言う
「そうだな… どこが景色が良いか見て回って別荘を作っても良いかな? 向こうの山が廃鉱した鉱山がある山かな? 船も浮かんでいるから漁もしているかな… 」
レイが周囲を見ながら話している
「御主人様、商会にいがらせをし過ぎないようにしましょう」
レインが微笑みながらレイの腕に抱き着いている
「相手次第かな? 嫌な奴なら嫌がらせをやり返すよ… 10倍返しだけどね」
「10倍で済むのですか? 20倍返しでも良いとは思います… 3人がやる気ですから、嫌がらせされたら、潰しに行きそうです」
レインが3人の男の子を見て微笑んでいる
「自由に生きてほしいだけど、ベイロース達や護衛担当達や密偵が先に潰しに行きそうだけどね」
「御主人様が命令を下せば、すぐに行きます」
レインが野営の準備と警戒をしている人達を見ている
翌日村に到着すると、多くの人が座り込んでいる。 ベイロースが兵士を探して、騎士と共に事情を聞きに向かう
「レイ様、代官に会いに行ってきてもよろしいですか? 案内を指示を受けていましたが、この状況見過ごせません」
執事が頭を下げながら言う
「情報が有れば後で教えてください、何か起きていそうです」
レイが執事を見て言い、執事が深々と頭を下げてから歩いていく
「宿屋は難しそうです。元鉱山の村にムガイル族達が攻めてきて避難してきたそうです… 」
ベイロースが戻って来て説明している
「仕方ないな… 野営場所の確保を頼む… ムガイル族か… レイン何か聞いているか?」
「残念ですが、ムガイル族の事は初めて聞きました」
レインがレイの顔を見て言う
「ムガイル族については執事に教えてもらえば良いけど、元鉱山の村ならばマーブリル子爵家にも隣接しているからな… 鑑定持ち達と共にいくつかの商会に聞いてもらおうかな… 情報が必要だな…」
「すぐに行商人達に向かわせて情報集めをしてもらいます」
レインが微笑みながらいい、指示を出しに向かう
日が暮れる頃に執事が戻ってくる
「レイ様、ムガイル族の襲撃ですが、我らの土地だと言いながら村人達を追い出したそうです。 代官がムガイル族に使者を出したそうです……」
執事が説明をしている
「あの地はムガイル族の物なのか?」
「30年前にムガイル族から譲られたと聞いてましたが、代官からの報告だとムガイル族長の娘とマーブリル子爵家ゆかりの者が結婚をして、あの地を治めたそうです。 鉱山開発の為にムガイル族の娘を使い、乗っ取りムガイル族を追い出してムガイル族はあの山地に移住したと有りました」
執事が説明をしている
「騙されて奪われた地を奪い返したのか? 何かありそうだな… 」
レイが考えている
ムガイル族からしたら、奪還でも何故今なのか? それに30年も前に追い出されて奪い返すなら… それに武力で奪えるはずはないのに… 誰かに踊らされているのか? ムガイル族… 知能が低いのか? フォーレルドルフ子爵に喧嘩を売るなら軍の派遣でムガイル族皆殺しもあり得そうだが… それに今回の行為は完全な山賊行為と言えるし、賊として処分も可能か? フォーレルドルフ子爵軍が来る前に潰した方が早く収まりそうだが…
翌朝、レイ達は元鉱山の村に向かい、村に近付くと多くの人が武器を持って集まってくる
「ここは我らがムガイル族の土地である!! 死にたくなければ出ていけ!!」
男が前に出てきて大声で叫ぶ
「山賊が何を言っているのかな? ここはフォーレルドルフ子爵領内です。 山賊が威張らないで欲しい」
レイが馬車を降りて男達を見ている
「何を!! バルデスクーゼ様より正式に我らの土地と認められている!! 」
「は? バルデス…なんとか何てこの地の代表者何ていないぞ… はぁ… 騙されて山賊をしているのか… 頭が残念な集まりか」
レイがため息をしている
「ぐぐぐ愚弄するのか!! 痛い目にあいたいのか!! 女は好きにしろ!! 皆殺しにせよ!!」
男が叫び、人々が近付いてくる
「捕らえるぞ」
ファーが訓練用の剣を片手に人々に近付いていき、人々がファー目掛けて集まってきて武器を振ると、ファーがかわして訓練用の剣を振り抜き、男が弾き飛んでいく、ファーが次々と人々を弾き飛ばして進み、護衛担当達がファーの後を追うようにして進んでいる
「嘘だ… 化物が」
男が後退りしている
「そこまでだ!! 我こそはムガイル族最強のレイメリシア!! 一騎打ちで勝てたならばここは引いてもらおう」
女性がファーの前に来て剣をファーに向けている
「ならば一騎打ちで勝ったならば、何をしてくれるのでしょう」
ファーがレイメリシアを見ている
「好きにしろ!!」
レイメリシアがファーを睨みながら怒鳴り、ファーが護衛担当達に指示を出してから、レイメリシアに近付いていく
レイメリシアが剣を振り抜き、ファーが剣で受け止めている
「嘘… 止められた」
レイメリシアが驚いたように呟く
「この程度ですか? 御主人様を待たせられないので、すぐに終わらせます」
ファーが言うと、レイメリシアが飛び退き間合いを取るがファーが一気に踏み込み、接近して剣を振り抜き、レイメリシアが慌ててかわそうとするが、剣はレイメリシアの胴に当たりレイメリシアが弾き飛び、地面に転がりファーが追い打ちにレイメリシアの腕や足に向けて次々と振り下ろして、レイメリシアか悲鳴をあげている
「くそ… 化物が」
警備担当達が男を連行して来る。ムガイル族の人々は集められてレイ達を見ている
「執事、この場合どう処分になるかな?」
「引き渡してもらえば、犯罪者奴隷として処分させます」
執事が頭を下げていう
「ムガイル族はどうなる?」
「反逆罪が適用されますので、フォーレルドルフ子爵軍が全軍で一人残らず皆殺しにします」
執事が説明をしていると、ムガイル族の人達の顔から血の気が引いている
「反逆罪か… そうなるのか… 仕方ないな… バルデ… なんとかはどうなる?」
「すぐに調査をさせましょう… 引き渡しを頼みます」
執事が頭を下げている
「お前達は罪を認めてムガイル族が滅ぶのを見ることだな」
レイが男を見て言う
「バルデスクーゼ様が認めているんだ!! そんな事は無いぞ!! 嘘をつくな!!」
「バルデ… とか言う奴はここにはいないのか?」
「バルデスクーゼ様に無礼だろ!! 王に向かって!!」
「は? 王… そんな王いたか? 知能の欠片もないのか…残念だな… ムガイル族の族長を呼んでくれ」
レイが呆れたように見ている
完全に騙されているのか… 残念な男だな… ムガイル族長は話せるのか? はぁ…… これは動乱になりそうな… 動乱を起こそうとしていたのか? それならば… 面倒だな… フォーレルドルフ子爵に押し付けても対応を間違えれば面倒になるな…




