第153話 騎士の暴走?
その後も6か所の密偵や暗殺者の拠点を強襲して、公爵家の騎士とフォーレルドルフ子爵家の騎士に引き渡してから屋敷に戻る
「領主様より明日お会いしたいと使いが参りました」
執事と侍女が並び出迎えている
「これだけ暴れれば、呼び出されるだろうけど」
レイが笑顔で執事達を見ている
「大きい所を潰したので、重臣が怒っているのでしょう… 証拠と証人は完全に集まっています」
レインが微笑みながらレイを見ている
「残りは密偵達に任せよう… 密偵達も鍛えないとね… レイン、密偵候補を集めよう」
「はい、犯罪者奴隷を集めますか? それとも今回捕らえた密偵を雇いますか?」
「未経験の人を育てた方が良いかな? 戦闘訓練はメイに預ければ良いからね」
「メイに… そうですね…育てすぎないように逆に気を付けましょう」
レインが笑いながら言うと、ベイロースが頭を抑えている
「鍛え過ぎはないよ… 密偵ならどんなに強くても良いから… 強くないと任務に失敗するからね」
レイが笑っている。ベイロースが頭を抑えている
(御主人様、理解してますか? 既に全員かなりの実力者です… どんどん強くなった護衛が増えてます… あれ? 御主人様が鍛えてないので、御主人様に言っても無駄なのですか? メイ!! 何をしているのですか!! 帰ったら教育しないと!! 御主人様の考えが移ったのですか? あーーどうしたら、あの素直で可愛かったメイに戻るのでしょうか?)
日の光にレイが目を覚ますと、隣でレインとエリンがまだ寝息をしている。 レイはしばらくゆっくり寝顔を堪能してから、ベットを出て着替えて部屋を出る
「御主人様、おはようございます」
侍女が部屋の前で笑顔でレイを見ている
「2人ともまだ寝ているから、小声で頼むよ… 少しゆっくり休ませたいから…」
レイが笑顔で侍女を見ている。侍女が察したように微笑んでいる
レイは屋敷内を見て回り、外を見るとファーとルカが一緒に剣を振っている
ファーとルカも昨日遅くまで起きていたのにもう鍛錬をしている… ルカの努力凄いな… ん? メイド警備隊達も出てきた… それぞれ鍛錬を… みんな努力家だな… そろそろレイン達も起きるかな
レイが部屋に戻り、レイン達が着替えて待っている
「御主人様、おはようございます… 寝坊して申し訳ありません」
レインが申し訳なさそうに頭を下げている
「たまにはゆっくり休もうか? 迎えは待たせれば良いからね」
レイが笑顔で言い、近付いていく
「よろしいのですか? 」
「待たせて何言われるかな? 寝坊したら仕方ないよね? レイン、エリン」
レイが笑顔で言い、両手を広げると、レインとエリンが抱き着いている
侍女が部屋に入ってくる
「御主人様、申し訳ありませんが… 騎士が騒いでおります… お逃げください」
侍女がレイ達を見て説明している
「は? 捕らえに来た? どうしようか? レイン」
レイが驚いている
「事情を聞いて、どうしても捕らえるならば… 逃げましょう」
レインが少し考えてからレイを見詰めている
「そうだね… 面倒だけどまた逃亡生活をするのか… 仕方無いか… 目立ちすぎたかな?」
レイが諦めたように言う
「御主人様、何処までも付いていきます」
エリンが笑顔で抱き着いている
「誰かにフォーレルドルフ子爵家の執事とミッドランド公爵様に使いを出してこの状況を伝えるように… 無駄かもしれないけど…」
レイが侍女を見て言い、侍女が部屋を出て行く
レイ達が玄関に向かい、ファー達に外の様子を聞いてから外に出る
騎士が捕らえに… 執事が止めているのか… 捕らえられてから逃げるかな… 逃亡生活… 隣国まで逃げよう
「何か用かな?」
レイが騎士達を睨んでいる。 侍女と執事がレイの前に並び、騎士の行く手を遮っている
「貴様がレイか!! 捕らえてる!! フォールベアン王太子殿下の命令である!!」
騎士がレイを睨んでいる
「え? フォールベアン様の命令? 何故?」
レイが驚いて叫ぶ
「商人ごときが!! 何故? 余罪を吐かせてやる!!」
騎士が笑みを浮かべながら声をあげる
「えーと… フォールベアン様は連行して来るように言っていたのか? それとも会うのを楽しみにしていたのか? 」
「商人ごときにフォールベアン殿下が会いたい訳があるか!! 連行に決まっている!!」
騎士が怒鳴り、騎士達が執事と侍女を無理矢理押し倒して進み始めると、屋敷から次々と侍女達や護衛担当達が騎士を包囲している
(御主人様に近付けないように時間稼ぎをしないと… )
しばらくすると馬車が到着して子爵家の執事が慌てて騎士に近付いていき抗議を始めている。 騎士が少し驚いたように子爵家の執事と言い合いをしている
更に数台の馬車が到着すると、公爵達とフォーレルドルフ子爵とフォールベアン王子が馬車から降りてきて、倒れた執事と侍女を見て頭を抑えている
「これはどういう事か!! お前達!!」
フォールベアンが騎士を睨んで怒鳴る
「フォールベアン殿下!! 何故?」
騎士が姿勢を正してフォールベアンを見ている
「貴様らが何をしたのか分かっているのか!! この馬鹿者!!」
フォールベアンが怒鳴る
「騎士よ!! この事は正式に国王陛下に抗議させてもらう!! 覚悟せよ!!」
公爵が睨み怒鳴り、夫人とアルミナリナーが騎士達を睨んでいる
「え? 何故………」
騎士が理解できないように立ち尽くしている
「レイ、騎士の暴走悪かった」
フォールベアンがレイの方に歩きながら言う
「え? フォールベアン様… フォールベアン様の命令で連行に来たと聞いてましたが…」
レイが苦笑いしている
「絶対にない!! 会うのを楽しみに待っていたが… まさかこんな事になるとは… 許されない!!」
フォールベアンが騎士を睨んでいる
「この騎士達の始末はどうなるのでしょうか?」
「最悪処刑だな… 勝手に名前を使い、犯罪を犯したのだからな…」
フォールベアンが不機嫌そうに騎士を睨み続けている
「騎士さん、弁明を伺います」
レイが騎士を睨みながら言うと、全員騎士を見ている
騎士が言い訳を言い始めると、公爵とフォールベアンが頭を抑えながら聞いている
「レイ、人選を間違えた… 迷惑を掛けた… 褒美を与える為に待っていたのに、こんな事になり……」
フォールベアンがレイを見ている
「所でレイ、侍女や執事が本気だったら騎士を全員捕らえられるか?」
公爵がレイを見ている
「いつでも」
レイが笑顔で公爵を見る
「そうか… レイこの者達を無力化してくれるか?」
フォールベアンがレイを見て言う
「無力化して後で文句言われないですか?」
「ない!! 思い知らせてくれ」
フォールベアンが笑顔で言うと、すぐに執事と侍女が騎士の首筋に短剣の先をつけている
「は? 一瞬で…」
公爵が苦笑いしている
「みんな、一度離れて正々堂々と無力化するように… 怪我したお返しは100倍で良いから」
レイが笑顔で言うと、執事と侍女が離れている
「は? 100倍…」
騎士がレイを見ている
騎士と侍女達が向かい合い、騎士が捕らえようと近付くと、侍女達が腕を捕まえて地面に叩きつけるように投げてから、腕の関節をきめている。騎士が痛みに叫んでいる
「騎士もこの程度なの?」
レイが騎士達を見ている
「やはりな… 剣を抜いていたら騎士が全滅か…」
フォールベアンが苦笑いしている
「通常の侍女でこうなるならば…」
公爵が呟いている
「レイ様の護衛が一番安心します」
アルミナリナーが笑顔でフォールベアンを見ている
「そうだな… アルミナリナー様の命の恩人を襲う馬鹿はどうなるか… 国王陛下も怒るだろうな… 思い知らせて良いぞ」
フォールベアンが苦笑いしている
「昨夜のプレゼントどうでしたか?」
レイが笑顔でフォールベアンを見ている
「あれか… 全て吐いたが… 執事の暴走で済まされるだろうが、騎士が役に立たないと今後恐ろしいな」
公爵が頭を抑えている
「ウム… 数人アルミナリナーの護衛に貸してくれないか? 」
フォールベアンが考えながらレイを見ている
「え? 嫌です… それに騎士達はこのままで良いのですか?」
レイが苦笑いして騎士達を見ている
「あ… どうでも良い… レイが処分しても良いぞ… 犯罪奴隷にして渡そうか?」
フォールベアンがレイを見ている。騎士達が驚いたようにフォールベアンを見ている。侍女達が笑顔で腕を折って、騎士達が悲鳴をあげはじめ、フォールベアンが苦笑いする
(手加減されていたのか… 処分を任せると言ったらダメだったか? もしその気なら本当に簡単に無力化されて埋められそうだな… 怖い怖い……)
「必要ないな… お腹空いたから御飯食べたら子爵の館に向かいます」
レイが興味なさげに言う
「はい! レイ様、御一緒したいです」
アルミナリナーが満面の笑顔で言う
「え? 」
レイが驚いてアルミナリナーを見ている
「レイ、少し食べたい」
フォールベアンが笑いながら言う
「出向いたのだから、歓待は必要だぞ」
公爵が笑顔でレイを見ている
「用意出来てませんが…」
レイが驚いて公爵達を見ている
「御主人様、仕方ないですから侍女の分は後で作り直しにさせます」
レインが諦めて言う
「レインが言うなら…」
レイが納得してなさそうにレインを見ている
まさか、食べる為に来たのですか? まさか、それ込みで騎士を派遣したとか言わないですよね?




