第152話 密偵と暗殺者を強襲 前編
レイ達は公爵達を護衛してフォーレルドルフ子爵領を目指して進み、森の中で野営の準備を進めている
「御主人様、囲まれています。 数は20人… 感知しにくいプロです」
エリンがレイの元に来て耳打ちしている
「プロか… アルミナリナー様を狙っているのかな? それとも公爵様かな… 迎撃準備を始めさせてね」
レイが考えながら言い、エリンがベイロース達に伝えに向かう
「御主人様、始末してきますか?」
5人がやってきてレイを見ている
「近くで待機して欲しい、先制したら後々面倒だからね… それに無理をする必要も無いよ… 警備担当達も結構慣れているからね」
レイが5人を見ている
「御主人様の警護をします」
「任せたよ」
レイが笑顔で言うと、5人が少し嬉しそうな顔をする。レインが微笑みながら見ている
この子達にあまり戦って欲しくないし、今日はエリン達に任せよう… 暗殺者を送り込んでくるなんて、本当に巻き込まれたくないな… 報酬上乗せしてくれるかな?
賊が近付いてくる
「バレているぞ!! そろそろ出て来い」
レイが森を見て大声で言うと、全員武器を構えている。 公爵家の兵士達が驚いたように見てからすぐに盾を構えて森を見ている
「出て来ないなら、こっちから仕掛けるぞ!!」
レイが大声で言うと、数人の人影が森から出てくる
「この距離で感知されるとは… 褒美代わりに姿を見せたが覚悟するが良い」
男が大声で言い、男達が一気に近付いてくる。 エリンとファー達が近付く人影を次々と弾き飛ばしている。 周囲から人影が公爵家の馬車目掛けて接近してくる。 ベイロース達がそれぞれ人影に襲いかかり、弾き飛ばされた人影に容赦なく訓練用の剣を叩き付けて、四肢を砕いている
「クソ… 」
男がレイ達を睨み、何かを投げて周囲に煙が充満していく
「暗殺者だ!! 油断するな!!」
公爵家の兵士達が叫び隙間を空けない用に盾を構えている。 男達が公爵家の馬車に近付き、兵士に襲いかかろうとする
「ギャーーーーーー」
骨の砕ける音と共に男が弾き飛び木に当たり倒れている。 煙で視界がない中次々と男達が悲鳴と共に弾き飛ばされている
煙の中から人影がレイの方に歩いてくる
「御主人様、全員片付けました。 後は向こうに3人監視している人です」
ニースが微笑みながらレイ達の方を見ている
「視界を奪ってもニースには効かないのに… 自分達で墓穴を掘るなんて」
レイが笑顔で言うと、ミセル達が苦笑いしている
「元から目が見えてませんから関係ないです」
ニースが微笑みながら言うと、公爵家の兵士達がニースを見て顔が引きつっている
(今、さらっと元から見えてないと… 見えてないのに普通に歩いているよな… 本当か? 本当に見えてないのか? それに凄い美人……)
警備担当とベイロース達が暗殺者を拘束して集めてくる
「ミセル頼んだよ」
レイがミセルを見ている
「え? 何ですか? 何を…」
「魔眼使えば魅了出来るよね? 聞き出したいし」
「魅了… 出来ますが… 」
ミセルが苦笑いして、暗殺者達を起こしながら魅了していると、5人が時々賊の殴り気絶させて、口から何かを奪い、更に服から暗器を奪い取っている
ミセルが魅力をした暗殺者から依頼者や協力者の情報を聞き出して、ベイロース達が調書を作っている。 公爵に報告をすると公爵がため息をしている
「レイ、今更だが… これは魅了なのか? まさか魔眼も持っていたのか?」
「奴隷の1人持ってました。 秘密にしてください… また狙われたくないので…」
レイが頭を下げている
「聞く気は無いが… 暗殺者も襲う前にバレたら終わりだな… こちらで処分させよう… 」
公爵が少し考えながらレイを見ている
「お願いします。 逃げた3人には既に警備担当達が追跡しています。 それと別に密偵達も追っています」
レイが笑顔で言う
「は? まだいたのか… 追跡… 逆に襲撃でもするのか? レイならしそうだが…」
「誰の差し金かな… 依頼人も捕まえられるかな?」
レイが笑みを浮かべている
「この報酬は約束しよう… 更に証拠を集めてくれるならば、それ相応の褒美もだそう」
公爵が笑顔でレイを見ている
フォーレルドルフの町に到着すると、騎士達に暗殺者達を引き渡してから、公爵達を子爵家の館に送り届けて屋敷に向かう
「御主人様お帰りなさいませ」
執事と侍女達が並び出迎えている
「密偵からの報告は来ているかな?」
「待っております」
執事が頭を下げていう
レイ達は密偵からの報告を聞いて、レイは考え込んでいる
暗殺者め… 町外れに隠れ家を持っているなんて… それにまだ10人以上残っているならかなりの大きな組織かな… どうしようかな? フォーレルドルフの町は治安が良くないな… 開拓村にも密偵が近付いているなんてどうしようかな? この際だからいくつか潰そうかな… 暗殺者の協力者にしちゃえば、公爵様が始末してくれるかな…
日が暮れるとレイ達は暗殺者の隠れ家に向かい、監視をしている警備担当に状況を聞いている。隠れ家から人が出てくると、レイが鑑定をしている
「このまま捕らえるぞ!!」
レイが言うと、全員一気に近付いていく
「何者だ!!」
男達が驚いたようにレイ達を見ている
「暗殺の襲撃のお礼に来ました。 そちらが依頼者様ですか?」
レイが笑顔で男達を見ている
「何… 貴様らが襲撃阻止した商人か!! 」
男が怒鳴り建物から人が出てくる。 一部の人影が逃げ出していき、警備担当達が追い掛けていく
「そう… 逃げても無駄です。 逃がす気は無いですから」
「突破口は作る!! すぐに逃げろ」
男が依頼者に言いレイ達の方に突進してくると、エリンが剣を振り抜き弾き飛ばしている。 ベイロース達が一斉に襲い掛かり、賊達を弾き飛ばしてから四肢を砕いて、拘束をしている
「侯爵家の執事さん、逃げても無駄です」
レイがキョロキョロしている男を見て言う
「何故!! これまでか…」
男が観念したように呟き、急に苦しみながら倒れている
「解毒しろ」
レイが執事を見て叫び、アリスが魔法の鞄から解毒ポーションを取り出して飲ませている
相当な覚悟だな… まさかイキナリ自害するなんて… これで侯爵家の暗殺と証明が出来るかな… 死なれたら終わりだけど… 早く公爵様に押し付けよう




