第143話 フォーレルドルフ子爵の相談とルセイドに帰還
商会を出ると馬車が止まっている
「レイ様、お迎えに参りました」
子爵家の執事が微笑みながらレイ達を見ている
「用が無いので行きたくないです」
レイが執事を見て言う
「必ず連れてくるようにと指示を受けています。 同行をお願いします」
執事が頭を下げながら言う
「御主人様、仕方ないので早く終わらせましょう」
レインが諦めたように言う
領主の館に向かい、部屋に案内される
「レイ殿、やっと来てくれたか… 開拓村の開拓に時間を掛けていたみたいだが、すぐには変わらないだろう… 今日は割譲された領地について相談がある… 村が3つと湖が割譲されたが、治安維持の為の兵士も送り確認をしているが思っていたよりも産業に乏しい… レイ殿に村の運営を任せたい」
子爵が説明している
「やっている時間は無いです… お断りします」
「え! レイ殿のお陰で割譲された土地だから、少し利益を与えようと…」
「利益を得る前に出費が多くなります。 かなりの人手も必要です… 商会運営と商隊設立に四苦八苦しているのにこれ以上は不可能です。 開拓村も何個運営しているか知ってぃいますか? いい加減にしてください」
レイが少し口調が悪くなりながら子爵を睨んでいる
「ウム… 仕方ないな… 賊の財産の方は現在騎士団と公爵家の騎士が調査をしている。 終わり次第ルセイド伯爵家経由で知らせよう」
子爵が説明している
「もう開拓村も屋敷も商会も必要ないです」
「その様に伝えよう」
子爵が言うとレイ達は帰っていく、子爵はレイ達が出て行った扉を見ている
(領地をもらってほしかったが、これ以上怒らせて攻撃されたら終わりだろう… もしレイ殿が町から撤退したら、町の経済が破綻する… 今回フォールベアン王子を後ろ盾にしたのだから、勝てる訳が無い… 強欲商人よりも扱いにくいが、手出ししなければ良いのだろう… 相談されるまで待つしか無いのか… )
レイ達は別邸で密偵の報告を受けてから屋敷に帰り、数日後ルセイドの町に向かって出発する
順調に進み、ルセイドの町が見えてくると、町の外に多くのテントが並んでいる。 馬車列に並び門番がやってくる
「町中に宿の確保をするように出来ないならば、町中に入れない」
門番が説明している
「帰ってきましたが、屋敷があるので早く入りたいです」
レイが笑顔で説明している
「屋敷が… え! 申し訳ありません!! レイ様!! 横を通り抜けてください」
門番がレイを見て慌てて姿勢を正して言う
レイ達は馬車列を抜けて町に入り、本邸に向かう
「御主人様、お帰りなさいませ」
執事と侍女が並び笑顔で出迎えている
「なにか問題はなかったかな?」
「ございません」
執事が笑顔で言うと、レイ達は屋敷に入っていく
翌日、訓練場でメイが鍛えた人達の訓練を見ている
「結構強くなっているね… スキルも結構持っている」
レイが笑顔で見ている
「はい! 御主人様、少しは使えるようになりました」
メイが笑顔でレイを見ている
「商隊護衛として送り出す練習をさせるかな? その前に薬草採取や香草採取させようかな?」
「そうですね… なれさせるのは良いと思います。 次の人員の鍛錬をさせた方が良いとは思います」
レインが笑顔でレイを見ている
「メイ頼めるかな?」
「はい! 御主人様、全員鍛えます」
メイが笑顔でレイを見て言うと、ミミがくる
「御主人様、ベリーアインが鍛えてもらって嬉しいと言ってました… 後ね、アンリーン姉ちゃんが、発熱を使った大きな鍋を作り終わったと言ってました… それと熱い熱を送り出す魔道具も完成したって言ってました」
ミミが笑顔でレイに説明している
「ミミちゃんありがとうね」
レイが頭を撫でながら言うと、ミミが目を細めている
訓練を見終わると、魔導具作成の部屋に向かう
「御主人様!! 」
魔導具師が笑顔で叫ぶ
「アンリーン、魔導具はこれかな?」
レイが大きな台座の上に大きな円形の底がひらたい大きな鍋を見ている
「砂糖の為の蒸発の装置になります。 低温で焦げないようにしてあります」
アンリーンが笑顔で説明している
「これは?」
「そちらは熱風を上から出す魔道具です」
「揚げ物の油が落ちやすくなるかな? フィーリスに使ってもらおうかな?」
「はい! 御主人様、後… なにか欲しい魔導具ありませんか? 研究をしたいです」
アンリーンが笑顔で説明している
「冷やす魔導具と氷室の魔導具を作ろうか? 」
「はい! 御主人様!! やらせてください!! 研究…魔導具〜魔導具〜嬉しいな〜 どんな魔導具にしましょうか〜 しようかな〜 魔導具〜魔導具〜」
アンリーンが笑みを浮かべていると、2人の魔導具師が苦笑いしている
(嬉しいのはわかりますが… 声に出てます… 御主人様の目の前で… 御主人様も微笑んでいるだけだし… 全く怒ってない… 研究してよいのですよね? また徹夜の日々が… アンリーンを止められないので仕方ないですが… アンリーンの人格が変わるなんて…)
本邸に戻ると、伯爵の執事が面会を求めているので、隣の屋敷に向かう
「レイ様、伯爵様より話があるとの事です。 いつお時間がありますか?」
執事が笑顔でレイを見ている
「明日なら良いけど」
「明日の朝お迎えに参ります」
執事が笑顔で言い帰っていき、レイは屋敷内を見て回っている
「あ! 御主人様!!」
シシリーが笑顔でレイを見て振り向いた時に体勢を崩して、隣の侍女を押し倒している
「シシリー!! もぅこの胸を凶器にしないでよ! 早くどいて!!」
侍女が怒ったように怒鳴る
「そんなに怒らなくても」
「早くどいてよ!! ドジしすぎなのですから!! 私まで怒られるでしょ!!」
「そんなに怒らなくても… あっ! 強く揉まないで!!」
「どかないならもっと激しく揉むよ!!」
侍女がシシリーの胸をもんでいると、シシリーが慌てて起き上がる
「とにかくドジは止めてよ!! …… え? 御主人様!! 」
侍女がシシリーに怒鳴り、レイを見て血の気が引いている
「シシリーの事頼んよ」
レイが笑いながら言う
「え? 御主人様!! 申し訳ありません!!」
侍女が慌てて頭を下げている
「仲良くね」
レイが笑顔で言い歩いていく




