第135話 公爵家の護衛依頼 前編
レイはメイに奴隷達を預けて迷宮に向かわせて、レイ達はベイロース達を連れてフォーレルドルフの町に向けて出発する。途中まで騎士達が野営地の警戒の為に同行して進み、フォーレルドルフの町に到着する
翌日、子爵家の執事の案内で領主の館に向かう
「レイさん、迎えに来て頂き感謝しますね」
公爵夫人が微笑みながら言うと、アルミナリナーとホルスウィナーが笑顔でレイを見ている
「公爵様の依頼ですので、公爵領まで護衛いたします」
「明日にはルセイド伯爵家の方々も到着するでしょう、明後日出発で良いです… 何でもこの町の商会もかなり順調と聞いています」
「お陰様で順調です。 石鹸の件も感謝しています」
「感謝ですか? 少し後悔しています。 使う石鹸の量が減りそうですね」
公爵夫人が笑っている
「そんなに多く作れないので仕方ないです。 材料の確保は寒くなる前になります」
「ふふふ、楽しみにしていますよ… 砂糖は手に入りますか? アルミナリナーがもう一度食べたいと毎日の様に言ってます… 希少な物ですがどうにかなりませんか?」
「用意してあります」
レイが笑顔で頭を下げると、アルミナリナーが嬉しそうに笑顔になっている
「アルミナリナーが太らない様にしてくださいね… それとレイさん、宝飾品で紋章が入っている物を返してもらい感謝している貴族からお礼を受け取ってほしいと何家からか連絡が有りました。 貸しにすると伝えましたが… ふふふ、嫌だと言われてこちらを受け取ってください」
公爵夫人が微笑みながらレイを見ている。執事がいくつかの袋をトレイに乗せて持ってくる
「え? 多くないですか?」
「そうですね… 多いですね… それも相手は政敵の家柄ばかり、公爵家に借りは作りたくないそうです。 家のプライドは大きいですから多く褒美を出してくれました」
公爵夫人が説明している
「公爵家がもらって構わないですが」
「この対価代わりに石鹸を渡しましたから… これで向こうが虜に… 敵対関係から御令嬢と夫人と裏で手を結べました」
公爵夫人が微笑みながら説明をしている。ホルスウィナーが更に説明をしてくれる
扉が開き1人の青年が入ってくる
「レイか? アルミナリナーから聞いていたが、若いな」
青年がレイを見ている
「はい、レイと申します」
レイが立ち上がり頭を下げて言う
「アルミナリナーを助けてもらい感謝しているぞ… 詳細は公爵からも聞いたが、マーブリル子爵めアルミナリナーを陥れる為にそこまでするか!! 同行中襲ってくるならば、取り潰させる」
「もう無いと思いますが… 用心の為にルセイド伯爵領内は野営地候補地に騎士を配備してくれています… 男爵家の領地が一番危ないと思います」
レイが頭を下げながら説明をしている
「ウム、密偵に探らせてあるが、油断はしないように… やはり公爵家の町まで同行するぞ」
「フォールベアン殿下、レイさんがいれば問題は無いです」
アルミナリナーが笑顔で青年を見ている
「そう言うな… レイも危険な人物だ!!」
「え? そんな事はありません信用できます」
「いや!! 危険だ!!」
フォールベアンとアルミナリナーが話し平行線の話をしている
「アルミナリナー、そのぐらいにしなさいね… レイさんが困ってますよ… フォールベアン殿下もレイさんを危険視する必要はないですよ… アルミナリナーに対して恋心もないのですから… レイさんの屋敷を見ればわかります… ふふふ若いとは良いですね」
公爵夫人が笑っている
「今晩食事を所望する」
フォールベアンがレイを見ている
「これは断る事は出来ないですか? 」
レイが苦笑いしている
「レイ、無理だな!! 昨晩からアルミナリナーがレイの屋敷で今晩食べると言っていたからな! 相手に許可なく勝手に… レイの普段の食事でも構わない!! 食べ過ぎても良いとは思っているからな!!」
ホルスウィナーが笑顔でレイを見ている
「レイさん嫌でしたか? 勿論スープとパンだけでも構いません」
アルミナリナーが笑顔でレイを見ている
「そうしたら… 使ってない屋敷の方で準備をさせます… 人が多いので屋敷は無理です」
レイが諦めて言う
「それでは楽しみにしてますね」
公爵夫人が笑顔でレイを見ている
「毒見役と監視役を先に送ってください、監視下て作らせます」
レイが笑顔で言うと全員が笑っている。ホルスウィナーが笑いながらレイを見ている
(最後に監視下と言うか… レイは監視下でも構わないと簡単に言うが… やっとまともな食事が出来るな… 接待は疲れるし… レイには迷惑を掛けているな)
レイ達は屋敷に戻り、すぐにもう1軒の屋敷に向かい、すぐに食事の準備を始めさせている。 周囲の警戒の為に公爵家の騎士達と侍女達が到着している
日が暮れる前に公爵家の人達が到着して、食事を始めている
「この料理… 宮廷料理よりも美味しいとは…」
フォールベアンが呟く
「はい、レイさんの料理は美味しいです… 最後のデザートのクリームも反則です… 」
アルミナリナーが満面の笑顔フォールベアンを見ている
「認めよう… 宮廷に呼びたいが… 無理なのか?」
「無理です… ルセイドの町の英雄ですから…」
「あの容姿で、ゴブリン討伐をした英雄か… にわかに信じられないが… 」
フォールベアンが考え込んでいる
「レイのパーティー全員が強い… 強いからこそ護衛依頼を出している… それに欲が無い… この領地を貰えるのに貰わないし… 貴族嫌いだからな…」
ホルスウィナーが笑顔で説明している
「今回の視察の相手が欲がないとは… 逆に信用もできるのか… 本当にゴブリンの村をいくつも殲滅したのを信じているのか?」
「信じます… それも本人はほとんど報告してませんが… アーマーリザード3体を瞬殺して、食べれるか聞いてくる状況に報奨金も冒険者ギルドに受取りに行かないAランクの冒険者でもありますから… この屋敷も奴隷達が住んでいるだけとは… 勿体ないが… 料理人だけでも欲しい」
ホルスウィナーが話しながら考え込んでいる
「はい! 御兄様欲しいです」
アルミナリナーか満面の笑顔言う
「レイの元に料理人を派遣して修行させてもらうか… 帰ったらお祖父様に相談しよう」
「はい!! お願いします」
アルミナリナーが嬉しそうにホルスウィナーを見ている
「この通り、餌付けされています。 フォールベアン殿下も気を付けてくださいね」
公爵夫人が笑顔で見ている
「ウム… ある意味危険か…」
フォールベアンが呟きながらアルミナリナーを見ている
(これは恋心よりも美味しい料理を食べたいだけなのか? この料理は認めるが… 料理人を送って修行させてくれるのか? 無理だろうが… 可能ならば料理人を送り込みたい…)




