第125話 伯爵からの相談と散歩
翌日、伯爵家の執事が迎えに来て、レイとレインが領主の館に向かう
「レイ、報告は受けたが、強いのを見せつけ過ぎだ! こんな短期間でゴブリンロードまで倒して… 開拓村の設置に食料の配給… 商会の運営… 縦横無尽に活躍し過ぎだろ… バールドルからの報告で王家も動きはじめ、公爵様の嫌味で軍関連の貴族の辞任が続き、支援も確定している。 バールドルからの泣きの手紙が笑えたぞ… 報酬を出すのに借金が増えたと… ロワイダルの記録から算出してみたが… 金貨4000枚軽く超えているだろ… 」
伯爵が笑いながら説明している
「押しつけた仕返しです… それに領民が可哀想です」
「それとこれは石鹸の買取価格のレイの取分だ! 金貨100枚ある… それとは別に髪用のオイルは無いか聞かれたぞ」
「多くないですか?」
「王妃様と王女様が使い、肌荒れと髪の荒れも治り… 金貨10枚でも買いたいと言われ… 他に売らないように独占しようとしていたからな… 公爵夫人が更に良い物が出来上がったら優先的に献上すると約束して、取り下げたが…」
「人によって合う合わないがあるからな… 簡単にできないです」
「騎士から報告が上がっているが… 王都方面からかなり行商人が来ているそうだな… 宿屋が足りないと、クレームが入っている」
「知りません!! 伯爵様内政してください」
レイが睨んでいる。伯爵がその後も相談をしている
領主の館を出て待っていたエリン、ファー、アリス、ルカと合流して町中を散歩をしている。 市場を見て店にも時々入って歩いていき、宿屋に到着する
「レイさん、久しぶりです」
店主が笑顔でレイを見ている
「忙しいかな?」
「お陰様で毎日満員が続いています」
店主が笑顔でレイを見ている
「レイさん!! どれだけ忙しくすれば済むのですか!!! 休みなく毎日毎日… どれだけ作れば良いのですか!! なんとか休みを作ってください!!」
娘がレイに気が付いて叫びながら近付いてくる
「え? 何ですか?なぜ?」
「なぜ? 揚げ物の所為でどれだけ毎日忙しいか!! 行列作るし… 同じ物を寄越せとか、どう作るか教えろとか!! 毎日どれだけ忙しいか!! 誰の所為ですか!! 1日も休めないですよ! どうにかしてください!!」
娘が怒鳴っていいる
「おいしいからでは? それは言われても」
「もう新しいレシピ教えないでください!! 」
「そう言えば新しい調味料作らないと」
「作っても教えないでください!! 良いですね!!」
娘が怒鳴っていると、店主が苦笑いしながら娘とレイを見ている
(レイさんに文句言う事では無いだろうが… 休みがないのは事実だが… レイさんも新しいレシピを簡単に教えない方が良いのですが… 娘もレイさんにあんなに怒って良いのだろうか? 何気にこの町で最大の商会の商会長と忘れてないか?)
レイ達は宿屋を出て町の外の農園に向かって歩きはじめる
「久々にパーティーだけで散歩も良いな…」
レイが笑顔で言う
「御主人様、この頃忙しかったですが、 奴隷が増えすぎです。 実は全員分かりません」
「ほとんど名前覚えてません」
レインとエリンが笑顔で言い、アリス達も笑っている
「名前か… ほとんど知らないな… 鑑定で誤魔化せるけど…」
レイが笑っている
「御主人様、名前を覚えてないと後々指示間違いをします… 少しは覚えてください」
レインが笑いながら言う
「御主人様!!」
農園に入り歩いていると、農園の人達がレイを見ている
「何か問題ない?」
「問題ですか? … 農園が狭いと思いますが」
「え? 狭いの?」
「え! 狭いと思いますが… その… もう少し大きくてもなんとか働きますが… 」
農園の人達が考えながら言い、すぐに黙り込む
「御主人様、農園を広げる為には伯爵様の許可か必要です… それに警備も増やさないと大変な事になります」
レインが笑顔で説明している
「後で許可を取ろう… 何を増やすかな? 鳥で卵増やしたいな? 肥料の作り方も変えてもらうか… 木のクズ…おがくずを敷き詰めて、餌は野菜くずを発酵させた物を与えるように」
レイが笑顔で説明している。レインがメモをしている
(御主人様、イキナリ新しい事を話すなんて… これなら簡単にできますが… 農園の人達は顔色も良くて、余裕が有りそうですね… 野菜と家畜多く世話をさせても良いですが… 家も増やしても良さそうですね)
「レイン、塩を多く手に入れて、塩漬けの野菜を作って保存食を作るように… 塩安く仕入れたいな…」
レイが考え始める
「塩は迷宮産や鉱山産の岩塩と海からの塩があります。 王都の迷宮産を多く仕入れたいです。 後は他国からの仕入れになります」
レインが説明している
「仕入れる為に商隊を作らないと面倒かな? 他国か… 公爵家からでも可能かな?」
「可能ですが… 高いと思います」
レインが説明している
「今度公爵に相談するかな? 執事に伝えれば良いかな?」
レイが笑みを浮かべている
塩が高いなら… もっと高い物で沢山仕入れるかな… そろそろできているかな? あれで出来れば相当な量を集められるから…
レイ達は本邸に戻り、裏の屋敷に向かう
「御主人様、もう少しで固まります」
料理人が笑顔で案内してくれる
「多くない?」
「いつもよりも多いですが、乾燥している為余計な水分がなかった為です」
料理人が笑顔で説明している
「錬金術姉妹次第かな?」
レイが笑みを浮かべている
「御主人様、各村に連作防止の為に作らせます… 乾燥した物も作らせて買い取ります」
レインが少しもらって味も確認している
「さてと… 家畜の餌として買わないとね… 」
「御主人様の悪い顔も素敵です。 事実家畜に食べさせています… 嘘では無いです」
レインが微笑みながらレイを見ている
「そんな悪い顔をしているのかな? 砂糖は貴族や商人に沢山売りつけないとね… 錬金術師足りるかな?」
「御主人様の更に悪い顔をしてます」
エリン達も笑いながら言う
「明日から迷宮で鍛えようね… 警備達も鍛えないと… ニースとアイリーンも鍛えて自分の身を守れるようにしないとね」
「あ!! 御主人様が更に怖い顔を」
レインが笑いながら言うと、みんな頷いている
(全員鍛えてますが… 迷宮の奥に向かっても良いとは思いますが… 何気に武器も防具も良い物を用意出来ています)




