第104話 マーブリル子爵家からの襲撃 後編
周囲が寝静まる頃、宿屋の表側に数十人の人が集まり、レイ達は表に出て行く
「商人風情が… お前達の所為で計画が崩れた!! 覚悟せよ!!」
男が怒鳴り賊達が取り囲んでいる
「何の事ですか? 逆恨みですか? 全く何の事か解りません… この町にも初めてきましたし… ミッドランド公爵家が黙って無いと思います」
レイが笑顔で男を見ている
「殺れ!! 公爵家が何て言おうと知った事か!!」
男が怒鳴り男達が間合いを詰めている
「ホルスウィナー様、倒しても良いですか? 」
レイが振り返りホルスウィナーを見ている
「重臣と商人と言う密偵か? ミッドランド公爵家ホルスウィナーとして抗議させてもらう! 早々に引き上げると良い」
ホルスウィナーか大声で言う
「人質にして子息様を救うぞ!! 捕まえろ!! 他は殺せ!!」
男が笑みを浮かべて言うと、男達が一斉に近付き、ファーとアリスとエリンが男達に向かって剣を振り抜き、男達が弾き飛んでいく
「何している!! あの女を人質にしろ!! ホルスウィナーを捕まえろ!! 早くしろ!! 合図もしろ」
男が慌てて叫び、商人らしい男が笛を吹き宿屋の裏の方から声が上がる
ホルスウィナーに近付く賊達の前に侍女が立ち塞がり、男が笑みを浮かべている。 宿屋からフル装備したメイド警備隊達が飛び出してきて、男目掛けて剣を振り抜き、男が地面をバウンドしながら転がっていく
「これで終わりかな?」
レイが笑顔で2人の男を見ている。周囲には倒れた男達が白目を剥いている
「嘘だ… 商人ごときがこんなに強いはずは…」
男が後退りしながら言う
「冒険者だよ… 取り敢えずBランクだけど」
レイが笑顔で男達を見ている
「こんな事をして許されないぞ!! 処刑にしてやる!!」
男が後退りしながら叫んでいる。エリンが回り込みながら男目掛けて剣を振り抜き、男が弾き飛び転がっている。商人風の男にはアリスが剣を振り抜き弾き飛ばしている
「御主人様、拘束を始めます」
レインが合図をして、警備担当達が賊の両腕を折ってから縛っている
「こいつらはルカ任せた」
レイが男達を見て言うと、ルカが男の腕をへし折り、指の骨を折り始めている。男は悲鳴をあげ続けて気が付いた男達の顔から血の気かひいている。 ホルスウィナーがルカを見て青ざめている
(笑顔で指を… 簡単に折ってないか? ひ弱そうに見えるのに… 前から不気味とは思っていたが… 感情が無いのか? 賊の方が可哀想な… そろそろ呼ぶか… )
足音が多く近付いてくる。 騎士達が拘束された賊達を見て立ち止まる
「ホルスウィナー様、これは… 拷問中でしたか?」
騎士がルカを見て血の気が引いた顔でホルスウィナーを見ている
「気にするな… レイ殿連行しても良いか?」
ホルスウィナーが苦笑いしている
「お前… 骨折るの止めてほしければ、 計画について説明するように… どうする?」
レイが男に近付いて言うと、 男がマーブリル子爵家の計画と乗っ取り計画を叫んでいる。騎士が聞きながらメモを取り始めている
「乗っ取り計画まで… ルセイド伯爵家も狙われていたのか… レイの所為で全部終わりか…」
ホルスウィナーが頭を押さえている
「ミリーアリア様が狙われたのはその為か… 後は公爵様に任せよう」
レイがルカを見て言う
「はい、御主人様… あの賊も指を折りますか?」
ルカが男達を見ている
「あの不細工な化物を近付けないでくれ!! 頼む!!」
男達が慌てて叫び騎士に助けを求めている
「可愛いルカを化物呼ばわり? 許さない」
レイが笑顔で男の方に歩き始めると、メイド警備隊達が男達の後ろに回り込み、男を蹴飛ばしてから地面に押さえて指を折り曲げていき、男が悲鳴をあげている
「ギャーーーーー!! 騎士なら助けろ!!」
男が叫びながら騎士を見ている
「助ける事は無理だな… 公爵家に暗殺を仕掛けたのだから… どうせ死罪と拷問だ」
ホルスウィナーが男を見ながら言い、騎士達が見ている
「御主人様を殺そうとしたのですから、簡単に終わりません… こいつもかしら」
メイド警備隊達が笑顔で賊の男達を転がして押さえ付けて指を折り始めて、警備担当達が周囲の警戒をしている
(これは終わりだな… 迷宮で何日も戦っても笑顔を忘れない人を怒らせたのだから… 終わりなんて無いだろう… 御主人様が止めない限り… 止めても止まらないかも… )
男達が必死に助けを求めながら色々余罪を叫んでいる。全員の指を折り終わると、騎士が連行していく
「後でポーションで治してからもう一度やると思うから懺悔しておいてね」
レイが男達を見て言うと、全員笑っている。男達が騎士に助けを求めている
「ここで追い打ちか… レイ殿を襲う馬鹿は返り討ちになるのは解ったが… 侍女なのか?」
ホルスウィナーがメイド警備隊達を見ている
「屋敷内を警備する侍女です。 交代で迷宮で鍛えていたけど… アントなら素手で首を引き千切る事ぐらい出来たかな?」
レイが笑顔でホルスウィナーを見ている
「冗談に聞こえないのは… かい……… あれだけの料理が作れるのに強いなんて… 素晴らしい女性だ」
ホルスウィナーが言葉を選びながらレイを見ている
「残りの騎士は、朝まで警備してくれるのかな?」
レイが騎士達を見ている
「一様襲われたので警護します。 警護が必要か解りませんが… 」
騎士がレイを見て言う
「ゆっくり休ませて貰います。 警戒体勢は維持するように」
レイが笑顔で宿屋に入っていき、ホルスウィナーもついていき、周囲を警戒しながら警備担当達が全員宿屋に入っていく
これで良いのかな? それにしてもルセイド伯爵家まで狙っていたなんて… マーブリル子爵家は危険だな… 警備を固めた方が良いのかな? もう襲って来ないよね? 襲われるのはもう嫌だな… 公爵様もわざと襲われろと言うなんて… これからどうするかな? 面倒な事になるなら奴隷全員を連れて他国まで行こうかな? 面倒になるならもう商人も辞めようかな… 新しい料理は教えない様にしよう




