第103話 マーブリル子爵家からの襲撃 前編
翌日レイ達は準備をしてロワイダル達騎士も同行して出発して野営しながら隣領の町に向かっている。隣領に入ると、道に木が倒されている
「警戒しろ」
公爵家の騎士が声をあげて周囲を警戒している。エリンが気配を感じ取りレイに伝えている
両脇と後ろからもか… 完全に殺す為かな? 後ろは警備担当達で対応して、両脇に専念するかな? 前は公爵家の騎士もいるし…
エリンとファーとアリスが周囲を見てからレイとレインとルカが馬車を降りている
「メイド警備隊はこのまま防戦をするように… エリンどっちから潰す?」
レイが笑顔でエリンを見ていると、エリンが森に走り、剣を振り抜き骨の砕ける音と共に男が森から弾き出される。レイ達が後を追うように森に入り、見付けた賊を次々と弾き飛ばして進んでいる。賊達が馬車に襲い掛かり騎士が応戦している
レイ達は反対側から襲ってきている賊を次々と弾き飛ばして進み、最後に後ろから来た賊の方に向かう
「何をしている!! 早く殺せ!! 皆殺しにしろ!!」
鎧を着た男が怒鳴り、警備担当達が応戦をしている
レイ達が鎧を着た男の脇の森から出ると、エリンが一直線に男に近付き、剣を振り抜き弾き飛ばしている。周囲の男達が驚いた様に見てからエリンに剣を向けるが、 ファーとアリスとレイとレインとルカが次々と弾き飛ばしている
警備担当達が賊を拘束していると、公爵家の騎士達も賊を拘束している。ホルスウィナーが賊達を確認して、鎧の男を見て呆れている
「レイ殿、この事は内密にした方が良さそうだな… ここはフォーレルドルフ子爵領内だが、こいつはマーブリル子爵家の子息だ… 賊として捕らえられてなんて言い訳をするか… はぁ…」
ホルスウィナーがレイに説明して、公爵家の騎士が連れて行く
「面倒になるなら、忘れます」
レイがホルスウィナーを見て相談をしている
レイ達は公爵に呼ばれて向かい、公爵が鎧を着た男を睨みながら待っている
「レイよ、この事は内密に頼む」
公爵がレイを見て言う
「賊に襲われただけです… それ以外は知りません」
「それで良い… フォーレルドルフ子爵家の騎士も到着した。 説明をして賊達の顔を確認させたが、マーブリル子爵家の騎士が大半と判明した… フォーレルドルフ子爵家も領内で盗賊行為許さないだろう… 」
公爵が鎧を着た男を睨みつけている
(暗殺行為、それに他領で軍を動かして許されないだろう… 内密に処理も難しいが… フォーレルドルフ子爵家の判断はどうなるか… それも1人の死者も出さずに全員捕らえているが… レイ達の実力も凄い… もし一緒にいなければ全滅していたか… 褒美も多く出す必要が有るな… )
応援の騎士達の馬車に賊達を乗せて町に向かい、レイ達は公爵家が用意してくれた宿屋に向かう
翌朝レイとレインは子爵家の館に向かい、執事の案内で部屋に入る
「フォーレルドルフ子爵殿、レイだ」
公爵が子爵を見て言う
「若いな… フォーレルドルフ子爵だが、この度の盗賊を捕らえるのを手伝って貰い感謝している。 盗賊達を拷問して、この頃あの地域で盗賊行為をしていたのは判明している」
子爵がレイを睨みながら言う
「返り討ちにしただけですが… 後は公爵様に任せます」
レイが笑顔で言い頭を下げている
「褒美は何か欲しいか?」
「盗賊討伐の報酬で良いとは思いますが、後は1日おきに野営地の候補地を作って欲しいです。 騎士の巡回もしてもらえれば、交易がしやすくなると思います」
レイが笑顔で説明している
「レイはこう言う事を言う人だ!! 高額な褒美よりも実利を得ようとする。 どうかな? 先程の件で良いとは思うが… それにマーブリル子爵の息が掛かっている重臣や商人も解っているだろう? いつあそこを通るかもバレていたのだから」
公爵が笑みを浮かべている
「マーブリル子爵許さんが… 借金がある程度有る… レイから借りれると聞いたが… 金貨500枚程になる」
フォーレルドルフ子爵が考えてからレイを見て説明している
「500枚ですか… 手持ちが足りないと思います…」
レイが苦笑いしている
「宿屋だが… 少し治安が悪い宿屋を貸し切りにしてある… そっちに移ってくれないか?」
フォーレルドルフ子爵がレイを見て言う
は? まさか襲われろと言うのかな? 公爵様の笑みも… 面倒になりそうな… 完全に使われるだけか? フォーレルドルフ子爵の顔も… 掃除の手伝いなのか? それとも勝手に襲われろと言う事か?
「良いですが… 公爵様の入れ知恵ですか?」
レイが公爵を見ている
「強欲な奴ならやるだろうな… 任せたぞ… その分褒美も沢山貰えるだろう… 」
公爵が笑みを浮かべて言うと、フォーレルドルフ子爵も苦笑いして公爵を見ている
(伝えないで理解しているのか? 公爵様の信用もかなりだと思うが… マーブリル子爵家と戦争になるのは確実と思うが… 商人を巻き込んで良いのだろうか? )
「美味しい料理を食べたいので、肉や魚を優先的にもらえますか?」
レイが考えてから言う
「執事に伝えるが… 狙われるのを解っていて食事の心配か?」
「まずい物を食べたくないですから」
レイが笑顔で子爵を見ている
「アルミナリナーには伝えられないな… 一緒に襲われたら大問題になる… 」
公爵が笑いながらレイを見ている
(レイなら美味しい物を作るのだろう… 下手な宿屋よりも美味しいからな… そのまま宿屋を運営してくれれば、この町でも美味しい料理を食べれるかもな… 人気が有ると泊まれないか…)
レイは執事の案内で宿屋を移り、警備担当達が警戒をして、メイド警備隊達が厨房でご飯を作っている
「御主人様、まさか襲われろなんて…」
エリンが苦笑いしている
「その為に一緒にいるんだが… このご飯は本当に美味しいな」
ホルスウィナーがスープを食べながら言う
「何故こんな事をしないといけないのですか?」
レイがホルスウィナーを見ている
「準男爵家と同じだ… 相手が大きいと中々子爵だけでは処分出来ない… 暗殺未遂もつけないとな」
ホルスウィナーがスープを飲み終わり笑顔でレイ達を見ている
「それで表の監視しているのは賊側ですか?」
レイが呆れ気味にホルスウィナーを見ている
「もう食い付いているのか? 流石相談後マーブリル子爵と繋がっている重臣や商会に情報を流しただけは有るな… 」
「食べ過ぎて寝ないで下さいね… 既に遅いですが」
レイがホルスウィナーのテーブルの重ねられた皿を見ている
「美味であった… その皿で言うことか?」
ホルスウィナーが笑顔でレイ達を見ている
「御主人様、片付けます。 明日の朝食の下準備もしておきます」
侍女が笑顔で言い皿を運んでいく
「裏の方に20人ぐらいです」
エリンが笑顔でレイを見ている
「まだ集まりきって無いのか… かなり多そうだな… レインどうしようか?」
レイがレインを見ている
「ゆっくり休んでいましょう… 侍女達の戦闘準備もさせます」
レインが微笑みながら言うと、侍女達の武器防具を出している。ホルスウィナーが鎧を持って出て行く侍女達を見て苦笑いしている
(フル装備するのか? 侍女では無いのか? そう言えば馬車が襲われている時… 戦っていたのか? 何気に獣人が半分いるし… 油断させて実はエリン殿並みの実力者では無いよな… 男達も相当な戦士だし… この集団で町を制圧出来ないよな? レイ達と敵対は無謀かもしれない…)




