第102話 伯爵の館で料理
翌朝レイは、伯爵に呼び出されて伯爵の館に向かう
「レイ、街道の野営地の準備をしてくれていたとは… 感謝するぞ」
公爵が微笑みながらレイを見ている
「ミッドランドまでの交易路を完成させたいだけです」
レイが笑顔で説明している
「レイの実力は解ったが… 隣領まで行く気は無いか? レイならばフォーレルドルフ子爵に紹介をしよう… フォーレルドルフ子爵も盗賊に困っていると聞いている。 それに交易路を作るならばフォーレルドルフの町まで安全を確保したい」
公爵が笑顔で言うと、ホルスウィナーも説明している
「人員が足りません… 結構森が続きますから野営地も難しいと思います」
レイが考えながら説明している
「レイ、頼む… 公爵様とフォーレルドルフの町まで行って欲しい… 盗賊が多くなっていると聞いている… 我々が向かう時に襲われたら問題になる… 」
伯爵が頭を下げている
「騎士にも手伝わせてください」
レイが伯爵を見ている
「勿論だ!! 領内は任せて欲しい」
伯爵が笑顔で説明している
「仕方ないから少し多めに人を連れて行くか… ついでに交易してこよう」
レイが笑顔で言うと、公爵が笑顔でレイを見ている
「レイさん、石鹸を買わせてくださいね… 王都で宣伝もしましょう… 」
夫人が微笑みながら説明している
「売値を決めると面倒になりそうなので、販売価格のかなりの部分を取り分にしてもらえるならば考えます」
レイが笑顔で説明している
「良いでしょう… 公爵家の出入りの商人に命じましょう、販売は公爵家と伯爵家を通してのみと伝えます」
夫人が微笑みながら説明していると、執事が契約書を持ってきてレイを渡している。レインが確認して伯爵も確認して、レイがサインをしている
「先に用意されてましたか?」
レイが笑顔で言う
「当たり前です。 通常に流通させたら盗賊や貴族が殺到します。 アルミナリナーの髪を見てください… この旅の最中にあの艶、女性なら全員欲しいと言われます。 それと侍女から聞きましたが手の荒れも治まりました。 高値で転売もされ兼ねないと思いますが、公爵家の後ろ盾となれば変な商人は手を出せません… 息子夫婦も領地に帰ると言ってくれれば良いのですが…」
夫人が最後にため息をしている
「後程、石鹸をお渡しします… 取り敢えず百個用意してあります」
レイが笑顔で説明する
「レイさん、商人ですね… 百個の内10個は公爵家で買いましょう… 」
夫人が笑顔でレイを見ている
「妻の気が済んだ様だが… レイ、何でも宿屋の料理が進化して伯爵家の料理よりも美味しかったと聞いたが… 何が変わったのか?」
公爵がレイを睨んでいると、伯爵もレイを見ている
「あ… パスタですか? ガリクだけでなく唐辛子も手に入ったら使ってもらっています… 調味料も増えましたから試作したのを宿屋でも使っていたかな…」
レイが考えながら説明している
「レイさん!! それは聞いてませんでした!! 恥をかかせるのですか? 今日料理長に作らせるように!! 他にもスープ等も!! 侍女に慌てて朝試食に行かせましたが、別物だったと聞きましたよ!! 美味しくなったならば必ず教えるように」
伯爵の息子夫人がレイに叱るように言っていると、公爵夫人が笑っている
「それでは調味料を持ってこさせます。 それと屋敷の料理人にも手伝ってもらわないと作りきれません」
レイが苦笑いしている。伯爵と公爵が顔を見合わせている
(怖いな… レイもあまり館に来ないから料理を教えられないだろう… そもそも料理長もかなり凄い料理人になっているが… 負けず嫌いなのか…ただ単に美味しい料理が食べたいのか… レイに関わり続けると疲れるぞ… いや、何を褒美に出すか問題になりそうだが… )
レイは一度本邸に戻り、フィーリスと料理人2人と侍女3人を連れて伯爵家の屋敷に向かい、厨房に入る
「師匠!! 何からしたら良いですか?」
料理長が笑顔で言うと、料理人達がレイ達を見ている
「料理人増えたのかな?」
「その通りです!! ほとんど見習いです」
料理長が笑顔で説明して食物庫に案内して、レイが必要な食材を伝えて運ばせている。 フィーリス達が下処理を始めている。料理長が一緒になって作り始めている。料理人達が遠目に見ながら指示を待っている
日が暮れる頃、次々と料理が完成して侍女が味見して顔が引き攣っている
(美味しい… 美味しすぎる… ミリーアリア様が沢山食べて太りそうな… スープが3種類… パスタが2種類… メインのステーキと煮込みの2種類… それとこのデザート… 甘すぎる!! この甘味… まさか… いえ、さっきの白い粉… 砂糖では? こんな高級品のデザートなんて食べたら… お嬢様が沢山所望します… )
「師匠、この煮込みは再現は難しいですが… それにこの調味料… 辛くてもパスタにしたら美味しい… この辛い物は… それにこの実も粉々にしてミルクのパスタに掛けただけで、こんなに変わるなんて… どれだけ調味料を作られていたのですか?」
料理長が調味料を食い入る様に見ている
「改良中だけど… そろそろ出来るかな?」
レイがルカ達を見ていると、蒸した物を出している
「あれは…」
料理長が見ていると、ルカが持ってきて料理長が食べている
「パンの中に肉と野菜… 美味い… 手軽に食べれて… 」
料理長が一気に食べている
「これを少し着けて食べると、辛味で味が変わるよ」
レイが笑顔で言うと、料理長がもう一つ取って赤い塊をから少し着けて食べている
「辛味で食が進む… これは何ですか?」
「ガリクと唐辛子等を油で炒めた物です… 色々使えるよ」
レイが笑顔で説明している
「料理が進化している… この白い物は…」
「マヨネーズです。 酢と卵等で作りました。 まだ伯爵達には早いかな? サラダに少し着けて出すと良いかもね」
レイが笑顔で言うと、料理長が少し食べている。侍女慌ててやってくる
「レイ様!! 先程のデザートについて聞きたいと言われています。 あれは何を使いましたか?」
侍女が慌て気味にレイを見ている
「砂糖です。 ちょっと手に入ったからね… 少ないからもう作れませんと言っておいてください」
レイが笑顔で言うと、侍女が慌てて戻って行こうとして、料理長が食べている皿を見ている
「これは師匠から教わっている最中だ」
料理長が侍女の視線に慌てて言う
「見付からない様にして下さい… 後で文句を言われます」
侍女が慌てて言い、戻っていく
(出してない料理があるなんて聞いたら、持って来いと言われます… 夫人の目が怖いのですから… これ以上新しい料理を出さないで下さい… 出した料理も全員食べきっていますから… )




