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次のステップ…

訓練初日から、1週間が経った。

「ハッハッハッハッ…(大分、登山ランニングにも慣れてきたな)もう少しで山頂だ!」

「よし!いいじゃろう。結構肺活量も増えてきたみたいじゃな!」

「そうですかね?まぁ、初日に比べれば慣れてきたかなって思いますが…」

「それでは次の段階に行くかの〜」

「次の段階?まさか、更に距離を伸ばすんですか?」

「いや、セーフハウスから山頂まで直線で走ってみよ。」

「直線?……って事は、登山道のないとこを走れって事っすか?」

「そうゆう事じゃ!山のバトルフィールドの場合、茂み(ブッシュ)を進まんといけん。

茂みは隠れながら攻撃出来る上、身を守る事も出来る。

あと、大きな木の上に陣取る事も大事じゃよ!

トオルはよく木の上で戦況を見て作戦を練っているようじゃし。

但し、闇雲に走るだけではダメじゃ!コウジは、茂みにC4(プラスチック爆弾)を仕込んだり、岩の影に指向性爆弾など、トラップを仕掛けているから、コウジのトラップがどこに仕掛けるのか癖を見抜いて進まなければ、自分がトラップの餌食になるでの。」

「コウジの癖か…」

「まあ、コウジに直接聞くのもええじゃろ!」

「そうですね…」

サバイバルゲームの経験者であるケンジでも、トラップまでの経験は流石に無かったが、明日の訓練時、自分なりに仕掛ける場所の見当を付けながら進もうと考えた。しかし、自衛官の癖など分かるはずもない。

ケンジはコウジに話を聞くため、射撃場に足を運んだ。

「コウジ!少し聞きたいことがあるんだ。」

「おう!ケンジか…どした?」

「さっきシゲルさんからバトルフィールドでコウジが、トラップを仕掛けるから、仕掛ける場所の癖を教えてもらえって言われたんだ。」

「へぇ〜、そうかい。じゃあ、難しいんじゃないか?

基本的に、そんなに考えて設置してないから…」

「えっ?マジで言ってんのか?」

「マジだよ!敵がココは通るかな?みたいなとこに設置してるだけだし!ただ、指向性爆弾なら一方方向にしか爆発しないからその前に居なきゃ安心だよ。」

「指向性爆弾はワイヤートラップなのか?」

「いや!リモコン式だ。ワイヤー式の地雷は対人地雷禁止条約があるから無差別攻撃に当たるからワイヤー式はダメなんだ。」

「ん〜でもこのゲームに対して国際条約なんて関係ねぇんじゃね?」

「…そうだよな!俺は自衛官の教えでダメだと勝手に決めてた。このサバイバルゲームなら、条約に縛られないか!

ふふっ…ならアレも使っても問題ないよな…」

「コウジ…なんか怖いぞ…」

「あぁ、悪い…お前のおかげで面白い代物も使えそうだ…あとは手に入るかだけだな…」

「なんだ?面白い代物って?」

「手に入ったら教えてやるよ!」

コウジはニヤニヤしながら勿体振る。

「ところで、小型発信機ってあるのかな?」

「なんでだ?」

「もし、コウジが仕掛けた場所に発信機をやってあれば俺が自爆することないだろ?」

「それは難しい…発信機の電波で誤作動だってあり得る…待てよ…ワイヤートラップだったら誤作動もないか…やってみる価値はありそうだな!」

「ならトオルさんに発信機が入手可能か聞いて結果が分かり次第伝えに来るよ。」

「おう!よろしく頼むよ!」

ケンジは射撃場を出てトオルを探して回ったが何処にもトオルの姿はなかった。地上へと続く階段の前行くとシゲルが見張りをしていた。

「シゲルさん、トオルさん見ませんでした?」

「トオルなら、奥さんの墓参りじゃよ」

「そうですか…」

「トオルの奥さんもゲームの参加者だったそうじゃ。

しかし、殺られてしまったらしい。」

「そうだったんですか…」

「おや?どうしたんだい?」

シゲルと会話中にトオルが地下へと戻って来た。

「トオルさんに聞きたいことがあって探してたんです。」

「何だい?」

「小型の発信機って入手可能ですか?」

「多分、大丈夫だと思うけど、何に使うのか教えてもらえるかな?」

「コウジのトラップに発信機を付けて味方にトラップの位置を把握できる様に出来ないかと思って…」

「案としてはいいけど、トラップが電波で誤作動するんじゃないかな?」

「そこはワイヤートラップにすれば、誤作動はないんじゃないかなって思ってるんです。」

「なるほどね…わかった。手配してみるよ。」

「お願いします。」

ケンジがトオルへのお願いをしているのを黙って聞いていたシゲルはケンジへと話をする。

「コウジの癖は分かったのか?」

「いえ、コウジは気にして設置してないと言ってました。まぁそのままの流れで設置したトラップが判れば自爆はない!って話で発信機に至りました。」

「おやおや、コウジ本人が気付いてなかったのかい。」

「え〜何か気付いているなら教えて下さいよ。」

「ふんっ!わしが言ったら意味が無い。自分で探してみんしゃい!」

「クソー絶対に見つけてみせるぞ!」

「そんなに躍起になっとると見えるもんも見えなくなるぞい。さて、そろそろ寝るかのー」

「おやすみなさい…(見えるものも見えなくなる…か…)」


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