仲間との出会い1
ケンジを連れトオルは地下へと進む…
地下へと続く階段を下って行くと、正面の廊下に置かれたソファーに60歳くらいの男性が座っていた。
ケンジが男性に気付いて目を向けた瞬間…
背中に寒気を感じた…
男性の眼光がとてつもなく鋭い。(ナニモンだ?このオッサン)
トオルは、笑いながら男性に手を振った。
「シゲさん、いきなり新人脅すのやめて下さいよ。」
「ふんっ!どんな奴か気になってな!使えん奴だと苦労するのは目に見えとるからの。」
トオルはケンジに向かって『シゲさん』の事を話し始めた。
「ケンジ君、彼はシゲルさん。みんなシゲさんと呼んでるけどね。元シークレットサービスの隊長をやっていた人だ。」
「SPってやつか?」
「そうじゃ。総理大臣や天皇陛下、外国のVIPなどの護衛がSPの任務じゃ。」
「シゲさんは射撃も体術も出来る凄い人なんだよ。」
「ふん!褒めても何もでやせんよ。」
「はは…
シゲさん、いつもの事ですけど、ケンジ君の事お願いします。」
「小僧、明日から儂の所に来い!訓練してやるわ。」
「はぁ…分かりました。」
「聞こえんわ!!」
「分かりました!!!」
すると廊下の奥の部屋から…
「シゲ爺!うっさい!」
と言いながら女性が出てきた。見た目20歳くらいではないだろうか…
「あっ!アンタが新しい人だね。アタシはミオ。ヨロシク。」
「あぁ、どうも。ケンジです。」
ミオに差し出された手を握ろうとした時、トオルに止められた。
「待て!ケンジ君!
ミオ、その手見せてみろ!」
「チッ!」
ミオが舌打ちをして掌をトオルに見せる。
その手には画鋲が付いていた。
「やっぱり…いい加減にしろ!仲間を傷付けるなと言っているだろ。」
「だって…敵を騙すにはまず味方からって言うじゃん!」
「時と場合を考えろ!」
トオルがミオに怒り出す。
「済まない。ケンジ君、ご覧の通りミオはこうゆうヤツだから、気を付けてくれ。」
「気を付けてなんて、ヒドくない?こんな可憐な乙女なのに〜!」
「ふんっ!可憐な乙女は他人を傷付けたりせんわ!」
「わっ!シゲ爺ヒドっ!」
「酷いもんか、お主は詐欺師じゃからのー」
「…詐欺師?」
「彼女はちょっと有名な詐欺師でしてね…騙された人は、私が知ってるだけで100人は居ると思いますがね…まぁ、彼女の情報収集能力だけは私も買ってますがね。」
「騙される奴が悪いんだよ。まぁ、アタシに掛かればFacebookやInstagramですぐに色々分かっちゃうからね。ケンジの事も調べちゃおうかな?」
「俺は、LINEくらいしかしてないから分からないと思うよ!」
「甘いわねー!あんたのLINEなんか知らなくてもあんたの友達さえ分かれば、なんとかなるのよ」
「嘘だろ?」
「本当よ?!」
「ミオにプライベートの事を話さない方が身の為だよ。」
トオルの言葉にケンジは危機感を感じてケンジはミオから距離をとった…
「んもー!トオルも余計な事言わないでよ!」
「さぁ、次にユキのとこでも行こうか。」
「無視するな〜!!」
「ははは…ミオ、じゃあね。」
「フーンだ!トオルのバカ。」
トオルはミオを軽くあしらって先に進んだ…




