デスゲームの実態
「いって〜」
ケンジは頭を殴られて意識を飛ばされた。
痛みの元に手を持っていこうとするが、体が動かない。よく見ると椅子に縛られていた。
「やぁ、やっと起きたね。」
ケンジが声の聞こえる方に顔を向けると、コーヒーを飲んでいる男が近づいてきた。薄暗い部屋で顔はよく見えない。
「あんたは?」
「私はトオルと言っておきましょう。あなたと同じ『デスゲーム』の参加者でね。」
「デスゲーム?どうゆう事だ?」
「サバイバルゲーム実行委員会からの手紙をみてなかったのかな?」
「あぁ、あの100億貰えるサバゲーか…では、この状況をどう見ればいい?俺は負けたのか?」
「君は内容をまるで理解してないね」
「正直、賞金しか見てなかった。見てる途中から襲われたからな…」
「それは済まなかったね…先に時計を着けてしまったみたいだね。」
「えっ?!」
「その時計は着けると人の脈拍に反応して起動するらしいんだよ。しかもGPSで仲間には何処にいるか直ぐに分かるんだよ。そして私は君を敵に殺される前に守れたわけだ。」
「襲わせたの間違いだろ…待てよ…殺される前って、これはサバゲーの大会なんだろ?」
「残念だがこれは、サバイバルゲームであるが、そんな簡単なもんじゃない。先ほどデスゲームと言っただろ?文字通り『死』のゲームだ!」
「はぁ?そんなの俺はやらねぇぞ。」
ケンジは椅子から逃げ出そうと暴れ始める。
トオルはため息を吐き、ケンジに話し始めた。
「もう無理だよ。その時計を着けた時から、始まってるんだよ。時計は外せないし、無理に外すと中に内蔵された超小型爆弾で吹き飛ばされる。」
「…そんな………」
「私は、いや、私達は勝つしかないんだよ。」
「そもそも誰がこんな事をやってるんだ。何のために…」
「それは私達にも分からない!ただ、とても大きな組織であるってのは分かる。さぁ、とりあえずこっちで詳しく話そう。」
そう言いながらトオルは、ケンジを拘束していた縄をほどき始めた。
「そういえば、まだ君の名前を聞いてなかったね。」
そう言いながらトオルはゆったりとした動きでケンジにコーヒーを渡した。
「ケンジだ……ここは一体何処なんだ?」
「ここは、私達のセーフハウスだよ!」
トオルはケンジと向き合って座り、モニターの電源を入れる。
そこには『デスゲーム』の大会のホームページが映し出された。
日本を8つのエリアに別れて表示されている。
「まずは、デスゲームは8つのエリアに別れていて、エリアごとにチームになり、他のエリアを殲滅しなければならない。1チームは約10人、サバイバルゲーム実行委員会が用意したバトルフィールドで戦うことになる。勝敗は相手チームが全員死ぬか、リーダーの携帯端末のパスコードを入手し、運営側に報告すること。」
「じゃあ、俺は絶対にリーダーなんかやらないからな!」
「そうゆう訳にもいかない。リーダーはランダムに決まるんだ。敵とバトルが始まる3分前にリーダーに選ばれた人間の時計型携帯端末が赤い表示に変わるんだ。バトル中はずっと赤く表示されているから、敵にもリーダーがバレてしまう。」
「マジかよ……」
顔を伏せて落ち込むケンジ。
「他のメンバーは、後で紹介するよ…
あと、バトルフィールドから逃げ出そうとしないようにね。バトルフィールドから出ちゃうと爆発するから…」
「わーったよ!くそったれ!
じゃあ、武器は何があるんだよ。」
「大抵のものは用意されてる。機銃類、剣闘類、地雷や弓矢なんかもあったかな?バトルフィールドにも、武器や銃弾などが用意されてる。時にはレールガンみたいな強力な武器もあるから、敵より先に入手したいところだね。」
「AKはあるか?」
「AKか…確かあるはずだ。
しかし、よく銃の種類なんか知っているね?」
「一応、サバゲーはやっていたからな…」
「なるほど…じゃあ、それなりの知識はあるんだね。
そうゆう人材は貴重だよ。経験ない人が来ることの方が多いからね…」
「未経験者がいきなり実戦とか、あり得なくね?」
「どうゆう風に人の選定してるか、全く分からないけど、経験者が来るなんてあまり無いからね…
射撃練習くらいならここでも出来る様にはなってるけどね。
さぁ、あとは追々話すとして仲間の所にでも行こうか
。」




