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実戦訓練2

ケンジの実戦訓練が開始された。

ゆっくりと茂みを進み、慎重に周囲を確認しながらターゲットを探す。

正面に大きな木が見え周囲のトラップの有無を確認する。

「よし、少し登ってみるか…」

5メートル程登ったところでペイント弾が木に当たった。

「うわっ!…何処から撃って来た?」

弾は木を辛うじて当たったようだ。

木の幹に体を預けて弾が飛んで来た方を確認する。

ケンジが見た限りでは、何も確認出来なかった。「クソ!何処だ……ん?」

少しだが焦げた匂いが漂ってきた。風向からしたらケンジの左前方だ。匂いの元と思われる方向に注意して見てみると……居た!

茂みの中に隠れきれない人形の頭が少し出ていた。しっかりヘルメットにも葉っぱなどカモフラージュがなされているが間違いない。

(人形同士連携が取れるって言ってたな…)

ケンジはグレネードを取り出し、ターゲットのいない右手にグレネードを放り投げた!着弾と同時に3方向からペイント弾が撃ち込まれある程度ターゲットの位置を把握しようとした。

「近くに結構いるな!」

ケンジがどうしようか考えている時、別の木の下にクレイモアが見えた。

「よし!」

クレイモアに狙いを定めて銃を撃ち込むとクレイモアが爆発した。その隙にケンジは木を降りて最初に見つけた人形の方へと移動する。岩の陰に身をひそめると…やっぱりあった。指向性爆弾だ。そっと指向性爆弾の向きを変えてすぐ側にいるターゲットに石を投げる。『コツン』とヘルメットに当たった音がした。その後キャタピラの動く音が聞こえたのでターゲットとは逆の方向へと逃げると…ドーーーン!指向性爆弾が爆発した。

「よし!1つは潰したな」

見事に指向性爆弾を受けたターゲットは、壊れて動けなくなっていた。

しかし、他のターゲットが壊れた機体付近にグレネードランチャーを発射した。

茂みに隠れていたケンジは、慌てて離脱するが、ターゲットからの銃撃は確実にケンジに近い所を通過する。(なんで俺の位置が分かるんだ?)逃げながらも考える……

(連携が取れる事はコウジから教えてもらえた。俺の位置から他のターゲットの場所までは把握出来てない。しかし何故これだけ敵の攻撃があちこちから飛んでくる?何処から俺の位置がバレてるって事だろ。なんだ?GPS?指向性マイク?サーモグラフィー?カメラ?)

ケンジが考えていると、ドーーーン!と爆発が起こり先程倒した機体が爆発した。

その直後、銃撃が一斉に止んだ。

ケンジはGPSじゃないと確信してゆっくり後退し、別のターゲットを探し始める。

(まだ一体しか倒してない……お?……あれは…)

ケンジは新たなターゲットを発見した。グレネードランチャーを装備した機体だ。

(あの武器回収出来ねぇかな?)

なんとなく、頭をよぎった考えを聞いてみたくなって

携帯からトオルへとショートメールを送ってみた。

すぐにメールの返信が来た。『別に構わないけど、武器の性能自体はケンジ君が持ってる武器より劣るよ。』と書いてあった。

そう、ケンジの武器は実弾なのに比べてターゲットの武器はペイント弾なのだ。しかしケンジが欲しかったのはターゲットが装備しているグレネードランチャーなのだ。

ケンジはシゲルの仕掛けた指向性爆弾をゆっくりと移動させて、新たな位置に仕掛け直した。そして、木の上に移動し、仕掛けた爆弾から10メートルほど離れた場所へグレネードを投げ込み爆発させる。ターゲットが爆発に反応して動き始める。木の上にいるおかげで、新たにターゲットを3体が確認出来た。その内の一体がこちらに銃口を向けて来た。

「ん?バレた?」

身を潜めながらゆっくりと移動すると、木の上にいる鳥へ攻撃を開始した。鳥はペイント弾で気を失って地面に落下していった。そこで攻撃も止まった。

(あれ?やっぱりバレてないのか?)

ケンジがそう思ったのも束の間、ケンジの背後から銃弾が飛んで来た。

「うゎあ!」

前のターゲットに気をとられていた。

慌てて動いたため足を滑らせ木から落ちそうになり、近くの太めの枝に手を伸ばし落下を回避した。しかし、今の行動で近くにいるターゲット全てにケンジの位置がバレた。

一斉に銃弾がケンジを襲う…

「クッソー!こんなとこでやられてたまるか!!」

木から飛び出し銃弾からの回避を試みるが、突然頭の中で「甘いわ」とシゲルの声が頭をよぎった。

もう少しで地面に着地する時ケンジの目にクレイモアがハッキリ見えていた。

「ウゾだろ!?」地面に着いた途端クレイモアが爆発を起こしてケンジは吹き飛ばされた………



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