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覇王様の子守唄 第2章  作者: 日明
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火傷の帝王の答え

「ーー分かった。」


 その一言を聞いた直後、倒れている男達はまだ戦えるとどうにか動こうと力を振り絞る。だが、意思に反して体はまともに動こうとしない。


 そんな彼らを嘲笑うようにカルマが言葉を続ける。


「俺の負けだ」


 全員が暫し言葉が理解出来なかった。カルマは両手を上にあげ、苦笑する。


「可愛い妹達の決闘を受ける。その上で負けを認めよう」

「ーーえ?」


 ディーナがようやく、カルマの言葉を聞き返すような声をあげる。


「え?とは何だ。俺が可愛い妹をーー愛しいお前達を傷つけられるとでも思っていたのか?だとしたら心外だな。お前達のためだけに生きてきたんだ。俺の全てをお前達に捧げていると言ってもいい。そんなお前達の命懸けの願いを受けぬ訳にはいかんだろう」

「お兄ちゃん・・・」


 カルマは小さく笑ってレオナ、イルリカ、ディーナの頭を撫でる。


「それで?お前達の願いは?」

「ここに・・・陛下のお傍にいたいです」

「アタシもまだここにいたい。ごめんけど・・・お兄ちゃんの隣にはいれない」

「私も、ここで成さねばならないことがあります。それに・・・自分の心にけりをつけなければなりませんから」

「分かった」


 カルマは頷いた後、地面に伏している男達に視線を向ける。


「お前達は俺に負けた。その以上は俺の命令に従ってもらう」


 カルマは膝をつき、王達と目を合わせた。鋭い視線に王達は身構える。


「己の全てをかけて、俺の妹達を幸せにしろ」


 驚きに目を丸くする王達にカルマは背を向け歩き出す。レノはその王の背に黙ってついていく。


「お兄ちゃん!!」


 叫んだディーナの声でカルマは足を止める。


「会えて嬉しかったのは本当だよ!ありがとう!!」

「ありがとう!お兄ちゃん!」

「ありがとう」


 可愛い妹達の声にカルマは振り返らず片手を振って応えた。そして、ディーナが昔よく歌っていた小鳥のさえずりを口ずさむ。ディーナはそれに合わせてカルマを見送りながら歌った。

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