表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
覇王様の子守唄 第2章  作者: 日明
55/74

火傷の王の攻撃

 レオナは騎士団の使う馬の世話を手伝っていた。


「レオナ」


 名前を呼ばれ思わずビクリと肩を跳ねさせる。


「お、お兄ちゃん・・・」


 顔半分は仮面で隠れているが口元から笑っているのが分かる。周りの兵達も相手が何者か聞いているため騎士団の礼をとる。


「俺のことは空気と思って仕事を続けてくれ。レオナにしか用もないしな」

「用って?」


 馬にブラシをかけながら、何処か刺々しいレオナの様子に苦笑する。


「何だ。お前も俺が嫌いか?」

「嫌いではないけど・・・」


 レオナはもごもごと言い淀む。


「突然で驚いてるのは分かる。だが、俺は本気だ」

「・・・冗談言うような人じゃないのは知ってるよ。でもさ、折角久し振りに会えて嬉しかったのにそんなこと言うんだもん・・・。感動も薄まっちゃうよ」


 レオナは言いながら手が止まっていることに気付き、再び動かす。


「俺も言うつもりはなかったんだがな・・・。お前達が美しく成長しているのが悪い」

「アタシが変わったのは体つきぐらいだよ。イル姉もディーナも可愛くなったけど、私は何も変わってない」

「いいや。お前も変わったよ」


 耳元に違和感があり、振り返ればすぐ傍にカルマがいた。


「花が似合う可憐な女になった」


 ふと髪にバラが挿してあることに気付いた。


「これどうしたの!?」

「ちゃんと庭師を手伝ってその報酬に手に入れたんだ。怒鳴られるいわれはないぞ。だからちゃんと貰ってくれ」


 レオナは心を読まれたようで唇を尖らせながら頷いた。


「昔はお前のイメージに花など合わなかったがな。今はよく似合う。綺麗だ」


 微笑むカルマにレオナは少し頬を赤くしながら「ありがと・・・」と小さく呟く。


「まだ時間はある。俺が本気だというとをふまえ、考えておいてくれ」


 カルマはそう言い残し去って行った。レオナは暫しうつ向いていたが、やがて顔をあげ、馬の世話を続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ