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覇王様の子守唄 第2章  作者: 日明
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歌姫の家族

 レオナがじゃあとメルフィに向き直る。


「メルフィのお父さんとお母さんってどんな人?」

「え・・・」


 メルフィの表情が凍り付き、反射的にギドがフォローに入ろうとしたが、レオナが続ける。


「うちはねー二人共凄く私達を愛してくれてるの。お父さんはそれこそ私達に近付いてくる男は全部敵!ってぐらい!」


 レオナはクスクスと笑う。


「でもね、お父さんスッゴく優しいの。『困ってる人は助けなさい。見捨てたら自分が後悔する』って言葉が口癖ですっごいお人好しなの。お母さんお父さんが詐欺に引っ掛かってた時に助けたのがきっかけで結婚したんだって」

「ん、詐欺?」


 ギドの問いにうんと頷く。


「汚れた服着てた人が物ごいしてて、お父さん騙して殺したあと身ぐるみはぐつもりみたいだったところをお母さんが助けたって言ってた」

「逆じゃないのか・・・」


 マルドアがそう思わず呟く。


「お母さんはね、凄く強いし、頭いいの。私の組手もお母さんに教わった型だし、イル姉の勉強もお母さんが見てた。たまに『お母さん何でそんなこと知ってるの?』って時がある」

「本当に何者なんだ・・・。ん?ギドどうした?」


 片手で顔を覆って俯いているギドにマルドアが問いかける。


「いや・・・。幸せそうで良かったなーと思って」

「今も幸せだよー」


 ニッコリと笑うレオナにギドは微笑む。レオナはメルフィに向き直って言う。


「メルフィのお父さんとお母さんにはメルフィを産んでくれてありがとうって言わなきゃ」


 相変わらず笑顔のレオナ。その笑顔が少し痛かった。


「僕は・・・」


 口を開こうとしたメルフィをギドが悪いと止める。真剣な表情のギドを見て何かあったことを悟る。


「どうしました?」

「・・・静かすぎる」

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