王の剣の不満
夜、メルフィ、ギド、イルリカ、レオナ、マルドア、ディーナ、王七人でディナーを一緒にすることになった。
これが王の言っていた機会らしい。確かに食事をしながら雑談をすることでお互いを知ることには繋がるだろうと思う。
ディーナは王の隣、メルフィの隣にはレオナ、マルドアの隣にはイルリカという配置だ。そして、ギドだけ一人。
「寂しい!!」
「五月蝿いぞギド」
王が不快そうに眉を吊り上げる。
「こうなるしかいけど!こうなるしかないけどさぁ!!」
「ライド団長補佐呼びましょうか?」
「何が悲しくてジジイを隣にはべらせて飯食うんだよ!」
メルフィの厚意に怒鳴って返す。この場にライドがいたらシャーマンスープレックスをかまされていたことだろう。
「隣行こうか?」
立ち上がろうとしたレオナの腕をメルフィが掴み。ギドはお!と内心ワクワクしながら見守る。
「メルフィ?」
レオナがどしたの?と言外に問えば、メルフィはレオナを真っ直ぐ見上げて言う。
「あの人は女性ならば誰でもセクハラしますから危険です」
「そうじゃないだろ!」
ギドは期待外れの言葉に思わずそう怒鳴る。
「まさかディーナにも・・・?」
「俺そこまで命知らずじゃないから!」
殺気を露にするイルリカにギドはすぐさま弁解する。昼に続いて王に半殺しにされかねない。
ギドが静かになったところで、料理が運ばれてきた。食事はわいわい賑やかに食べるのが美味しい。
だが、皆終始無言で食べる。
「喋れよ!!」
ギドは思わず立ち上がって怒鳴る。
「さっきから五月蝿いぞ貴様」
「じゃあ喋って!頼むから!ってか何でラディと嬢ちゃんも話さねぇんだよ!!」
「す、すみません。食事中は喋るなというのが両親の躾でして・・・」
レオナとイルリカが頷く。
「昔私が食べながら喋ったら母さんがガチなトーンで『口縫いつけるよ?』って言ってきたの忘れられない」
少し震えるレオナに加え、イルリカとディーナも若干怯えていた。
余程怖いのだろうことを理解した。
「け、結構ヘビィな母さんだな・・・。ま、まぁ、今日はお母さんいねぇし、無礼講ってことで!思いっきり食べながら話して楽しめよ」




