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覇王様の子守唄 第2章  作者: 日明
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歌姫の姉妹

「イル姉~ケーキ買ってきたよー!」


 城に戻ればイルリカとマルドアが客間で待っていた。


 レオナの言葉を聞いてイルリカは眉をひそめる。


「レオナ私・・・」

「大丈夫!ダイエット中のイル姉のためにカロリー控えめのやつにしたから!」

「なっ!」


 イルリカはボッと赤くなりレオナの口を塞ぐ。


「そういうことは大声で言うものじゃないわ!!」

「え?何で怒ってるの?」

「は、恥ずかしいじゃない!」


 恐らくイルリカが太っているからダイエットしているということを他人に知られるのを恥ずかしいと思っているのだと思うが、レオナは分かっていない。


「でも最近ずーっと我慢してたじゃない?だからたまにはご褒美があってもいいじゃん!という訳でイル姉にはトマトのケーキ!」


 レオナは箱を開け、ジャーン!とイルリカに中のケーキを見せる。


「生地にトマトジュースを使って、クリームはサツマイモなんだって!自然の甘さを使ってるから砂糖は少ししか使ってないからヘルシー!」

「・・・美味しそう」


 目を輝かせる姿がレオナと重なり姉妹なんだな・・・と実感するメルフィ。


「食べよ食べよ~」

「先にディナーを食べてからにしたらどうだ?シェフにはデザートはなくすように言う」

「え!?城の料理が食べれるの!?」


 キラキラと目を輝かせるレオナにマルドアは苦笑する。


「と言ってもお前達が期待するほどのものではないと思うぞ。城での食事もお前達が普段食べている食材と変わらないものを使用している」

「え!?王様って言ったら私達じゃ想像もつかないような高級食材食べてるのかと思った!」

「高級食材と言われているものの多くは味の良さではなくその希少さから値段が高騰しているんだ。金持ち連中はその珍しさから大枚をはたく。俺も昔高級食材と呼ばれるものを食べてみたが、値段に見合うとは全く思わなかった」


 レオナは瞬きを繰り返した後ニコリと笑う。


「マルドアさんってイル姉と気が合いそう」

「「え?」」


 マルドアとイルリカの声が重なる。その時ドアがノックされ食事の用意が出来たと知らされる。


「ディーナ。お前が食堂に案内してくれ。俺はコックに話をしてくる」

「分かりました」


マルドアに指示された通り、ディーナは姉達を連れ、食堂に向かった。

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