地球界 鋼編「鉄鋼虫の巣、見つけました!」
あれから少ししてロゼ達は帰ってきて、皆のご要望のハンバーグを作っていた。
メグは料理中の僕を見ながら、まだかなまだかなと待ちわびており、ロゼとミクルは皿を出したりと手伝ってくれている。
「メグちゃんも手伝ってよ?」
とミクルが言う。
「私は食べる専門!にっししし」
「いいよ。ミクル。もう少しでできるから君もテーブルで待ってな?」
「は、はい」
そしてユリアは・・・部屋から出てこなかった。
「・・・しゃーない」
とメグはユリアの部屋の前へいった。
「ユリア!このにおいとどいてんだろ?うまそうだから、そんなもん食べないでこっち来なよ!」
と扉に向かって言う。
「・・・」
ユリアの返事はなかった。
するとメグのスマホから着信音がなった。
メグはそれを取り、画面を見る。
「・・・『もう今日は寝ます。』だって」
んー。そんなにハンバーグが嫌いなら別の料理も作れるだけどな。
「しょうがないよ?無理に食べさせるのも酷いし、ユリア!明日は君の好きな料理作ってあげるから、なんか注文あったらいってね?」
「・・・」
返事はない。もう眠ってるようだ。
「・・・よしっ!食べようか?」
「わーい!」
メグはいそいそとテーブルに戻る。
僕は出来上がった料理を皿にのせ、皆のいるテーブルに置いていく。
「アカシ君、私も手伝います」
「ありがとう。ロゼ」
他の料理も運び終わり、皆手を合わせる。
「いっただきまーす!」
「いただきます」
「どうぞどうぞ」
ハンバーグは大変好評だった。
二人とも初めて食べる物に感動していた。
「でも、ユリアどうしたのかな?」
ピーピーピー。
ん?あっ、僕のスマホか。
「はい、もしもし?」
『私です。アカシ君』
「ミカエルさん!?」
『はい。初の任務ご苦労様でした。いかがでしたか?』
「まだまだなれないことことだらけで、大変でした」
まぁ、実際死にかけたし。自爆で。
「ほう。彼女達と組んでそれだけですか?これは中々期待以上の成績ですね」
・・・やっぱりあの子達、かなりの問題児みたいだな。壊し屋何て、呼ばれてるもんね?
『チームタートルの子から聞きましたよ?聞いたんですね彼女達の別名』
おおう。耳に届いてた。
「あはは。はい」
『どう思いましたか?』
「・・・関係ないですよ?彼女達がなんと呼ばれていても、あの子達はいい子ですから。僕はあの子達を信じますしね」
『なるほど。それを聞いて安心しました。ではあなた方に新たな任務をあたえましょう』
「任務ですか?」
『はい。今回の任務で、全て終わるかもしれません。この戦いも私たち『アイアンエンジェルス』の存在意義も』
「・・・それって」
まさか・・・。
『作戦は鉄鋼虫の巣の潜入と破壊です』
っ・・・!巣!?
「巣がみつかったんですか!?」
『はい。新東京駅の地下にて、多数の目撃が上がり、調べたところビンゴと言うわけです』
新東京駅に・・・。東京駅は以前鉄鋼虫の襲撃にあい、破壊された。急遽建設されたのが今の東京駅。新東京駅とユリアから聞いた。多分その時の襲撃した時に、巣を作ったのかな。
『と言うわけですチームラビッツ、チームタートルズなど他のチームも含め今度は我々が強襲します。今は勇者もいますから』
「ミカエルさんも行かれるんですか?」
『もちろんです。私も共に行きますよ』
おー。それは心強い。大天使が一緒なんて!
『・・・奴等には、たっぷり復讐してやるさ』
ん?なんだ?今の声?ミカ・・・エルさん?
「・・・え?」
『いえ、なんでも?さて明日は頑張ってくださいね?勇者くん?』
「え?・・・はい」
なんだ?今の違和感・・・。
復讐・・・。まぁミカエルさんの体、奴等のせいで酷い状態だし。
あっ!そうだ。
「あの、ミカエルさん?ちょっとお聞きしたいことがあるんですが?」
『はい?』
『なるほど。ユリアが』
僕はついさっき起こったことをミカエルさんに話した。
『アカシ君。君はユリアがイギリスの強襲で途中から参加した子というのは、聞いてますね?』
「はい」
『実は彼女の両親は熱心な協会信者でよくミサなどにも来ていたので彼女のこともかなり昔から知っていたんですが、その鉄鋼虫の襲撃で彼女の両親はどちらも他界されました。彼女の目の前で』
・・・。
『私たちはその後、彼女の町に着きました。酷い惨状でした。私は生き残ったあの子を保護し、鉄鋼虫と戦えるように鍛えました。彼女もそれに応え、みるみる成長し、今に至ります』
つまり僕のせいで、大好きだった両親のことを思い出したのか。辛いこと思いさせちゃったな。
『・・・アカシ君。君はやったことに責任を感じるのなら、君は目一杯彼女を大事にしてあげてく。もちろんメグ達もね』
「は、はい」
『それじゃ明日よろしくお願いしますね?アカシ君』
「・・・はい!」
この世界の為にも、僕はやつらを倒す!
電話を終え、僕は明日の作戦について、皆を集めて、話し合った。
「よっしゃぁ!いよいよ敵のホンキョチ攻めか!腕がなる!」
「遂にママ達の仇を・・・。」
「いきなりですね?き、緊張します」
と三人は各々感情をあらわにしていた。
「昨日私たちが入っていきなりですか?」
とロゼが意見する。
「ん?どうかした?ロゼ」
「・・・いえ、タイミングがよすぎのような気がして」
確かに僕らが入った途端にこんな急展開・・・。いくらなんでもできすぎな気がするのは確かだ。
「気にしない気にしない!兄ちゃん達はそういう星の下に生まれたんだよ!」
とメグが言う。
「うーん。そうなのかな?」
「そうだよ!よしっ!明日はハンバーグパワーでレッツゴーだ!」
メグは初めての料理と敵の本拠地攻めとあってテンションがマックスだった。
とりあえず明日になれば少しでもこの世界を助けられるんだ。
ピリリリリリリリ。
ん?メール?知らないアドレス?・・・え?
翌日。
僕らも含め皆、本部に集まり、ミカエルさんが壇上に立ち、みんなにゲキを飛ばした。
「みんな!遂に我々の逆襲の時だ!私たちは今から念願の鉄鋼虫に総攻撃を開始する!これでこの国はなんとかなる!今まで沢山の仲間が奴等によって殺された!愛する人も家族も何もかも奴等によって殺された!その復讐心を持って!我々は!今!奴等を叩く!いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
「よっしょ!」
「が、がんばる!」
「奴等を全滅させる!」
僕ら、ラビットチームを叫ぶ。
・・・。
全チームが各々の移動手段で目的地に移動する。
「僕らも行こう」
「「「「はい!」」」」
ここが新東京駅か?
なんかすごいことになってるな。
駅の中に入り、皆を引き連れて歩く。
駅の中はもちろん人気などはなく、皆避難したあと。ここにやつらの巣があるのか。
「アカシ君こちらです」
「うん」
駅の改札口を抜け、地下へと降りていく。
地下鉄か。
「この下のトンネルで奴らの姿を目撃した駅員さんが多数います」
「地下鉄を利用してたなんて灯台の元はなんとやらですわね?」
「しかし今からは年貢の納め時って奴だ!」
「みんな気を付けてください。ここはもうすでに奴らの巣。いつどこから出てくるかわかりません」
とロゼがみんなを注意する。そうここはもう鉄鋼虫の巣のそば。上からいきなり来るとかありそうだな。
「ん?」
とメグが何かに気づく。
「どうしたの?メグ」
「あっちから叫び声がした!」
「え!?」
僕らより先にきていたチームか?
僕らはメグに先導され、その方向へ走る。
「大丈夫か!・・・なっ!?」
「・・・なんですの、これ?」
「・・・こんな現象聞いたことも見たこともありません」
「これはまるで神話の・・・」
僕らが見たのは鉄鋼虫でもそれに襲われてる人間でもない。
「石化?」
そう。そこにいたのはまるで神話の中のあるモンスターによって石化されたような僕ら以外のチームの姿だった。




