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地球界 鋼編「裏切りとミカエル」

僕らがそこの着いたとき、すでに僕ら以外のチームは全滅していた。

謎の石化現象によって。

「これは・・・」

ロゼが石化した人達を調べる。

「やっぱり石化してるのかな?」

と僕は聞く

「はい。肉体の方は完全に石化してます」

「し、死んでるの?」

次にメグが質問した。

「いいえ。体内から生命オーラを感じます。どうやら仮死状態にあるようです」

「はぁ・・・よかった」

メグは安堵の息を吐く。

「しかし、このままこの状態にしておくのは危険です」

早く原因を突き止めて、みんなをもとに戻さないと。

「で、でもこれ、鉄鋼虫の仕業なんでしょうか?それにしては規模が・・・」

これはまるで

「ねぇ、ロゼ。これってやっぱり」

僕はロゼに耳打ちする。

「はい。魔法です。この世界には存在しないはずの」

やっぱり。てことは・・・。

「・・・っ!」

「ん?メグどうした?」

「あっちからまた別の気配がする。もしかしたら犯人かも」

「っ!わかった!行こう皆!」

僕らは気配のする方へ走る。

「この先だよ」

メグは小さな声で物陰に隠れながら話す。

「よしっ!行くよ!」

「待って!・・・僕が先に行って様子を見てくる。皆インカムは持ってるね?」

「え?いや!!でも」

「相手はあんなヤバい力を使うやつだ。全滅は避けたい。だからとりあえず僕が先に行って様子を見てくるだけだよ。で?どうなの?」

「はい」

「持ってますわ」

「こちらも問題ありません」

「・・・私も持ってる」

「よし、それじゃ何かあったら連絡する。ロゼ、皆を頼んだよ?」

僕は物陰から出て、移動する。

あの子達にはまだ聞かせられない。

あの人の真意を聞くまでは・・・。


さて、結構進んだかな。

・・・。

僕は細い道を歩き続けて、今度は広いとこに出た。

「・・・っ!これは!?」

僕の目の前にあったのはとてつもなくデカイ鉄鋼虫が入った繭だった。

「なんだ!?これ?」

「おや?わからないのですか?虫では結構定番かとも思いますが?」

っ!後ろから突然声がし慌てて振り返る。

「・・・ミカエルさん」

そこには傷一つないきれいなままのミカエルさんが立っていた。

「アカシ君、これはね?女王ですよ?」

「女王?蜂や蟻なんかでいる、あの?」

「そう。つまり彼ら鉄鋼虫の親玉と呼べる存在です。はぁなんと美しい」

「・・・美しいですか?」

「ええ!見てください!あの女王でありながらあの雄々しき姿、あのフォルム、そして色といい艶といい、完璧です!君にはわからないでしょうね!美意識の欠片もない、くずな人間の勇者では・・・」

「・・・本性がちらほら見えてますよ?」

「えぇ。・・・だって、君はもう気付いてるんでしょ?あの君たち以外のチームをやったのはこの私だと!」

「・・・隠す気無しですか?あの現象はどう考えても普通の人間には到底できないもの、魔法による石化現象でした。この世界では魔法は使えない。でも1人いましたよね?僕の体を治療してくれたり、確かこの世界に来たときも飛んでる所を鉄鋼虫に食われた聞きました。あれ、魔法ですよね?アクアから聞きました、天使の羽は一般的には生えてる姿で絵がかれてますが、その多くは魔力によって作られた偽の羽だと・・・つまり天使であるあなたはこの世界でも魔法の類いは使えるてこではないですか?」

「うんうん」

「と、まぁ僕もある人の情報であなたのことを聞いたんですけどね?」

それを聞き、ミカエルはパチパチと手を叩き、笑う。

「大正解!よくそこまでたどり着きまちたね?よくできまちた!」

まるで、子供を相手にしているかのようにバカにした口調で誉める。

「くっ!」

さすがの僕もかなりムカッときた。

「それで?私のような妖艶で、危険で、華麗で、パーフェクトな私が育てたチビっ子達を遠ざけ、私に何のようですか」

「何であの子達を石化した?」

そう聞くと、ミカエルは首をかしげながら言う。

「もういらないから」

「っ!あんたは!自分を信じてくれた人達を裏切ったのか!そんな簡単に!まるで、道具みたいに!それが・・・っ!それが天使のやることですか!?」

「・・・おや?君の情報源はそこまで教えてないのか?可哀想にバカな人間には1からちゃんと教育しなきゃ」

どういう意味だ?

「私はね?天使じゃありませーん!」

なっ!するとミカエルの羽はみるみるうちに形を変えた。黒く禍々しい黒い羽根に。

「俺の名は堕天使クロード。はっじめましてー?勇者ちん?」

堕天使!?

「そう。ミカエルって名も君に教えたことほぼすべてう・そ♪騙されました。はい。拍手」

クロードはけらけら笑いながら手をたたく。

「くっ!許さない!」

「おっ?魔王具呼ぶの?何を呼ぶのかな?」

お望み通り呼んであげますよ!


「僕の求めに応じろ!切り刻め!魔王具No.88『死神の断罪鋏(キリキザンデス)』デス!」


「おっほ?キリキザンデスかい?」

「さらに行くデス!」


「死神の断罪鋏よ!お前の封印を今、解き放つ!刈り取るデス!!モードチェンジ『死神の冥土双鎌(キリキザンデスサイズ)』!お前の魂刈り取って、冥土に送ってやるデス!」


「いきなりかい!はっはっはっ!相当切れてますね?勇者ちん?」

「気安く呼ぶなデス!お前のようなやつキリキザンデスサイズが罪ごと刈り取ルデス!お前の行った罪!ひとーっつ!」


「奪え。盗賊の腕輪(ナイトロード)


「お前を信じて、ついてきた皆を・・・え?」

突然、自分の手が軽くなったことに気づく。見るとそこにはなにもなかった。

「え!?」

「君にあげたその腕輪のせいさ」

この腕輪が!?

「その腕輪は盗賊の腕輪(ナイトロード)。相手の持つものを奪う腕輪。俺が君に対してそんなすんばらしい宝具を渡すわけないでしょ?」

そんなキリキザンデスが盗まれた・・・。

「そんな!・・・くっ!こんな腕輪!」

「無駄無駄!簡単には外れないよ?呪具の一種だからね?それに・・・」

僕はキリキザンデスの後遺症で魔力を根こそぎ取られ、倒れた。

しまった。感情に任せすぎた!

「あははっ!もうそんな力無いよね?さて、どうやっていたぶってやろうか?このキリキザンデスは君に相手には使えないかな?まっ!ありがたくもらっとくけどね?」

クロードはキリキザンデスを背にしまい、別の武器を呼び出す。

「この剣でいいや。きみを殺すには十分だよね?ホントはハザードカリバーを頂きたかったがこの世界じゃ、しょうがない」

倒れる僕にヤツは剣を向ける。

「くっ!」

「死ね」

そのまま剣を振り上げる。


「モードブラスター」

『burst』


「ん?ぐわっ!」

そのクロードに数弾の玉があたった。

「今のは!?」

「アカシ君!」

「兄ちゃん!」

「お兄さん!」

「ロゼ!みんな!?」

ロゼ達だった。

「ほう。まさか君らが来るとはなぜ?」

「私のインカムからあなた方の会話を聞きました。あなたの噂聞いてます。あなた、本当に最低ですね!」

「俺を知ってるのかにゃ?」

「堕天使クロード。メデューサとある天使の間に生まれ、その血はメデューサの方が色濃く残った。お陰で天使ではなく堕天使として、成長した。第一級の犯罪者としても」

そんなやつだったの?あの人は・・・。

「うそ・・・ですわよね?」

力の無い声が、きこえた。声の主はユリアだった。

「あん?なんだい?ユリア?もう一回言ってちょ?」

「さっきのアカシさんの言葉すべて間違いですわよね!?あなたが、私を救ってくれたあなたが・・・堕天使であるはずは・・・」

彼女の目には涙が溢れていた。拠り所がいきなり最悪に変わったんだから。

「・・・」

クロードも彼女の涙に気圧されたのか黙る。

「バカでねぇの?」

・・・んなわけないか!

「彼の名推理聞いてなかったの?せっかくの壮絶ミステリーだったのに!あーあー。君のお陰で、すべて台無しだよ!どうしてくれんの?」

「そんな・・・」

彼女の足は崩れ落ちるようにへたりこんだ。

「さらに事実を言うと・・・」

っ!まさか!

「おい!・・・やめろ!」

くそっ!体に・・・力が。

「君の国を滅ぼしたの。鉄鋼虫じゃなくてオ・レ♪でしたー!」

「・・・へ?」

言いやがった!あいつ!

「鉄鋼虫はこれまで色んな国を滅ぼしたって言われてますがー。すべて俺でーす!鉄鋼虫はこの国以外どこにもいってないよ?あはははっ!鉄鋼虫が敵と信じて、罪もない彼らを君ら無差別に殺した!ホントの敵はすぐそばにいたのに。はい!お疲れちゃーん」

「マジかよ」

「ひ、ひどい・・・」

「あ、あ、あ。ああああああああああ!」

「ユリア!ロゼ、頼む!」

「は、はい!」

ロゼは素早くユリアに近付き、「ごめんなさい」一言言い、彼女の後ろ首に衝撃を与えた。

気を失ったユリアはバタリと倒れ込む。

「ユリア!」

僕は無理矢理自分の体を起こす。

「メグ、ミクル!ユリアについててあげて」

「「・・・はい!」」

「ロゼ!サポートお願い!」

「了解!あの男、ぶっ飛ばします!」

「ああ!魔王具が使えなかろうと!僕は絶対あんたをぶん殴る!」

「魔王具がなきゃただの人間なのに?どうやって?」

たしかに・・・でも!


「行きなさい!深紅の幻影!」


「おっ!なんだ?今度は」

突然、クロードのまわりに紅い炎が立ち上った。

これは。

「アカシ君!」

「アクア!」

そうか!アクアの杖か!

「大丈夫!?」

「うん!ありがとうアクア!」

「たかが幻影!」


「木々よ!我に従え!ギギラ・フルガ!」


辺りから突然木が飛び出す。

「これは、ノルン!」

「お兄ちゃん!私も加勢するよ!」

木々は鞭のようにしなり、クロードに襲い掛かる。

「・・・うっざ!」

それを軽々と避けるクロード。


「そうだ。早速使うか!来いよ!キリキザンデス!」


あいつの右手にキリキザンデスが出現し、木々を切り刻む!

「キリキザンデス!?」

「ごめん!あいつに盗られたんだ!この腕輪で・・・」

「・・・盗賊の腕輪・・・やられたわね」

「んー。最高だね魔王具!痺れるぜ!」

くそっ!人の魔王具使って高笑いしてる!

・・・でもどうする。この腕輪は外れない

次使えば他の魔王具が・・・。

「しねっ!」

クロードは僕らに向かって光の矢を放つ。

考えろ!何か方法が!

「盗賊の腕輪・・・確か大盗賊 グリモアの所有物でしたか」

っ!今度は誰!? ・・・え?

その声の方へ振り向くと『俺、最強』と書かれたダサTとジャージの下のみを着た長い金髪の男性だった。

「この人が、本物のミカエルさんよ」

とアクアが答えた。

え?

「この人が!?ミカエル!?」

「オッス!おらミカエル!」

・・・。

え?この、今某アニメの主人公のような名乗りかたしたこの人が・・・。

「ちっ!よう?ミカエル?元気そうだな?」

とクロードも言う。やっぱり本物。

「あは、は」

僕は苦笑いするしかなかった。

「あなたから連絡でミカエルさんの名前と特徴を、聞いたとき変に思ったのよ。本来のミカエルさんならそんな爽やかなセリフは言わないどころか、天界から出てくるわけないもの。・・・だって、お父様の引きこもり仲間なんだもん」

もんって・・・マジですか!?大天使が魔王と一緒で引きこもり!?

あっ。アクアが遠い目をしてる。

あーあーあー。異世界のトップクラスが、イメージが~。

「私もこのミカエル様みて、唖然としましたよ。お兄ちゃん」

そうノルンも言う。ですよね?

「まさか天界から出てくるとはなぁ。・・・んで?ヒッキー天使が、なにしにきた?」

「いやなに、私の名前を語ったやつがいると聞いて見に来てみたら、まさかお前とはね?」

「光栄だろ?この俺に語ってもらってよ?」

「ふん!勇者アカシ?」

「は、はい?」

突然ふられて驚く。

「な、なんでしょう?」

「魔王具の一つ奪われたくらいで慌てる必要はありませんよ?まだ665あるですから?」

「でも今ほとんど使えなくて・・・」

「ハザードカリバーを使いなさい」

「え?でも!」

「私が魔力を付与します。腐っても大天使です。そうすればハザードカリバーは使えるでしょ?」

でも、それじゃ奪われんじゃ。

「はんっ!いいのか?盗られちゃうぜ?俺に」

「魔王具をヤツが使いこなせるならね?」

え?どういうこと?

「ヤツは奪っても使いこなすことはできません。やつ程度が魔王具を持つこと事態ばかなことなのです。奪っても使えないんじゃ宝の持ち腐れ・・・さぁ!使いなさい!」

ミカエルさん(本物)は手をこちらに向け、光出す。これは魔力?僕の体に魔力が上がった。

「・・・よしっ!やってみますか!」


「僕の求に応えよ!すべてに勝利をもたらせ!来い!『掟破りの勝利の(ハザードカリバー)!』


「よっしゃっ!かかってこいよ!」

「・・・バカが」

クロードは不敵に笑う。


「奪え!盗賊の腕輪(ナイトロード)


俺の手元からハザードカリバーが消えた。

やっぱり・・・盗まれるのか。

「俺をなめるなよ?ミカエル!俺に使えないものなんて無いんだぜ!」

「くっ!・・・へへ」

「ふふ」

「・・・何がおかしい?」

今度は僕らが不適に笑う。

「んで?使えんだろ?使えよ!使えるものならな!」

「ちっ!たかが勇者が!堕天使なめんな!ハザードスラッシュ!」

「今です!アクアさん!」

「はいっ!幻影解除!」

とアクアが言うと、ハザードカリバーは姿を変えた。

「うん?」

そして彼の手にあったのは・・・ミッドナイトコキュートス。一回使えば持ち主が氷づけになる魔王具だ。

「な!?」

クロードは降り下ろしたミッドナイトコキュートスから手を離すがもう遅かった持っていた手がみるみるうちに氷づけになっていく。

「ちぃっ!」

クロードは反対の手に剣を持ち、氷づけの自分の腕を切断した。

「ぐうっ!!てめぇ!やってくれたな!くそ勇者がぁ!」

「勇者アカシ!今こそハザードカリバーを!」


「来いっ!『掟破りの勝利の(ハザードカリバー)』!!」


「なっ!?奪え!盗賊の・・・っ!」

奪えためのもう片方の腕輪は自分で切ってしまった腕に付いていた。

「くっ!」

逃げようとするクロード。

「逃げれると思うの?エルさん」

それを追い込むようにメグが立ち塞がった。

「邪魔だぁ!」


「奥義!降竜神鳴脚(こうりゅうしんめいきゃく)!」


「ぐっふぅ!」

まるで竜が降りてくるように飛び蹴りを当てるメグ。それをモロに喰らってしまったクロードが落ちてくる。


「てめぇだけはゆるさねぇ!ハザードスラッシュ!」


とハザードカリバーをクロードに向かって横一線で斬る。

「ぐあああああ!」

「やった!」

「お兄さん、すごい」

「さすが勇者です」

「ふう。心配かけて」

「さすが精霊王様!」

みんなからの歓喜の声。だけど、俺はまだが構えを解かなかった。

「アカシくん?」

とアクアが近付く。

「来るな!まだ終わってねぇ!!」

「え!?」

すると地面が突然揺れ出す。

「くそ生意気な勇者が!よくも俺の体をぉ!」

くう!?あの野郎!切り離れた体が再生してく!?


「響けよ!黒き雷鳴!我に歯向かうものを断罪しな!黒い稲妻!! 」


と奴は片方の無事な腕から黒く光る矢が出てきた!

「しね!シネシネシネシネシネ!」

なん十発もの、矢が飛んでくる。

「みんな!岩影に隠れろ!」

僕はハザードカリバーを盾にし、攻撃を防ぐ。

剣に衝撃が来る。

「くっ!なんだよこれ!?重い・・・!」

矢が当たるたびに俺の体が後ろに下がっていく。

ちょっ!マジかよ!なんつうパワーだ!

「シネシネシネシネシネシネシネシネ・・・!」

ヤバい!このままじゃ!

「光の矢よ!」

「あ?」

黄色い閃光の矢が黒い矢を迎え撃つ。

「ちっ!うぜぇぇ」

「あなたの好きにはさせません」

ミカエルさんとクロードがお互い矢を撃ち合う。

「しつけぇな!ならこいつならどうだ!」

クロードは途中で矢を放つのをやめ、光の矢を避けながら射程範囲外にまで下がる。


「混沌より更なる暗き闇へ 永遠の時を 無限の虚無を 与える深淵 その世界を永 無を次なる夜明を待たずして・・・」


「っ!まずい!勇者殿!皆をハザードカリバーで守ってください!」

「っ!わかった!」

僕は物陰に隠れた皆の元に向かい、前に立つ。・・・何が起きるんだ?


「永遠に 終焉 『蛇女神の吐息(メドューサ・オブ・エンド)』」


辺り一面を黒い霧が覆う。

なんだ!?体に感じた!この魔法は非常にまずい!!ガードじゃダメだとすぐに気付いた!

仕方ない!迎え撃つ!


「ハザードフィニッシュ!!」


俺たちの周りの霧をハザードカリバーで切りはらう。

くっ!これでもはらいきれねぇ!

次第に黒い霧が晴れていった。

「アカシくん!大丈夫!?」

「大丈夫!問題なし!・・・と言いたいが」「兄ちゃん!足が石に!」

そうメグか言うように僕の右足は石化していた。

「ちっ!足だけかよ!さすが腐っても勇者だな?あ?」

「あんたもさすがメドューサの息子だな?恐ろしい技だ」

足の石化は次第に上へと進行していく。

あまり長い出来ねぇか!

「すみません。勇者殿。私がもう少し早く気付いていれば」

いや、気付いてもこれは防ぎ切れたかどうかかなり怪しいぞ?これ。

「次で滅べよ!」

再び新たな呪文を唱え始める。


「光の矢!二百連!」


「たかが矢など!」

ミカエルさんが矢で援護してくれた。

でも、足がこれじゃ動けない!どうすりゃ!!

「アカシさん」

っ!突然の声に振り向くとユリアが立っていた。

涙が枯れ、目頭が真っ赤に腫れ上がった顔。目には力を感じなかった。

「ユリア!?下がっているんだ!」

「私の力をお使いください・・・」

「え?」

「私にはまだみか・・・あの方の知らない力を持っています」

マジか!?・・・でも。

「気にしないでください。私、あの人が許せない。私を騙したことではなく、今まで頑張ってきた皆を笑ったあの男を!だからお願いしますわ!アカシさん!私の力を!いえ!私に力を御貸しくださいまし!!」

「ユリア・・・わかった!!行くぞ!」

「はいですわっ!」

俺の前に立つユリア。

「~♪」

と歌を歌い始めた。

これは・・・!

「あ?んだ?そりゃ!下手な歌!うたってんじゃねえぞ!」

「この歌は!ユリアまさかあれをやるつもり?」

「・・・わかったよ。ユリアちゃん!みんな!ユリアちゃんを守って!」

「わかったわ!ロゼ!」

「はい!アクアさん援護します!」

「私も行くよ!」

「勇者殿は私が!」

みんながユリアの行動にあわせて、行動しだした。

「勇者殿今、石化を解きます」

「頼む!」

治癒魔法で石化を解いてくれる。

よしっ!

「みんな!ユリアを守れ!」

「「「「「はい!」」」」」


「モードキャノン」

『burst!』


「ドルド・ネルクーレ!」


「行って!青い幻影!」


「奥義!竜星百列拳!」


「来て!極限大砲!」


みんなからの一斉攻撃。

「ちっ!マジでうぜぇ!」

それを軽やかにかわすクロード。


「我が求に応えよ!すべてを砕く拳!来い!魔王具No.11『粉砕竜(ドラグマ・ナクルガ)の鉄拳』」


ハザードカリバーからドラグマ・ナクルガに交換した。

いっくぜぇ!天使ちゃん!

「ドラグマ・ナクルガ!?」

「これならお前のノリについていけるぜぇ?クロードちゃん!」

一瞬のうちにクロードの懐まで飛んでいった。

「なっ!?」

「おいおい?まだ踊り足りねぇんじゃねえか?どりゃあ!」

「ぐはっ!」

ドラグマ・ナクルガで、殴り飛ばす。

「てめぇの野望ごと粉砕しやがれ!」

「くっ!がはっ!こんなことで!」

「みんな!終わりましたわ!」

っ!おーっ!なんだありゃ?叫ぶユリアを見るとその頭上にデカイ光る球体があった。

「キターッ!」

「がんばれ!ユリアちゃん!」

「な、なにあれ?」

「わかんねぇ?はっはっ!でもわくわくするぜぇ!いっけぇ!ユリア!」


「人魚エンシェントリリック!マーメイ砲!」


その球体を思いっきりスパイクした。

って人魚!?マーメイ砲!?

「・・・は?」

いきなり出た名前にクロードも唖然とし、逃げるのさえ、忘れた様子だった。

「あっ!しまった!」

ハッと気付くもすでに遅し、目の前にはもう球体があった。

ドカーンと球体はクロードに当たり、爆発した。

「やった!」

「今です!お兄さん!」


「OK!爆・竜・粉砕拳!」


「ぐあああああ!がっ!」

「ノリノリだぜぇ!」

殴り飛ばされたクロードがぶっ飛び壁にめり込んだ。

今度こそこれでおわ・・・っ!

「痛っ・・・・・・!」

気を抜いた瞬間、体に激痛が走った。

この間より来るの早くないか?

まだドラグマ・ナクルガを戻してもないのに。

「大丈夫ですか?勇者殿?」

「・・・なんとか、それよりあいつは?」

「どうやら奴は・・・」

ガタッ。

っ!ふらふらと壁の中からクロードが現れる。

「ふっふっふっ。最高だぜ?お前ら。特にユリア。てめぇまさか人魚だったとはな!」

「あなたが堕天使だったよりかは幾分ましな気がしますが?仲間のみんなには言ってましたし?」

「やっぱり人魚なんだ?」

「はい。この世界のファンタジー要員ですわ?この世界の不思議は鉄鋼虫だけではありませんの」

うわお?魔力無いのにファンタジーとは。

世界観ぶち壊し。

「それで?クロード。あなた、どうする気ですか?まだやるなら私が相手をしますが?それとも私に自らの意思で捕まりにきますか?私としては後者を選択してほしいですが?」

するとクロードは両手を上げ、首を横にふる。

「残念だが、どっちも無理だ。俺も魔力切れだし、偶然だが、俺のトップがお呼びでな?おい。くそ勇者!」

突然僕に指を指す。

「な、なんだ?」

「いつか絶対お前は殺す!だから・・・」

奴は足から徐々に消えていきながら言う。

「これくらいで死ぬなよ?」

奴は最後の魔力を女王鉄鋼虫に当てる。

っ!?なんだ!?何をした?

その攻撃を受け、眠っていた鉄鋼虫が動きだした。

なっ!?あいつ!なんてことを!

「女王にこの世界を破壊させる!あばよぉ?とっつあぁん」

「なっ!誰がとっつあぁんですか!待ちなさい!クロード!」

だがもう遅い奴は完全に姿を消した後だった。

「クロードめっ!みんな!気を抜かないで!なんとかして、女王を人のいる町へは絶対にいかせないようにするんだ!!いいね!」

「「「「「はい!」」」」」

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